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戸隠のちょっとマニアな話 vol.2

戸隠奥社は長い参道を登っていきますが、いよいよクライマックス!
というあたりに小さなお社があります。
皆さん、奥社目指してまっしぐらで見落としがちですが、超重要です!

戸隠の飯綱社

このお社は飯綱大明神、八王子の高尾山薬王院にも祀られていますね。
その飯綱大明神が戸隠の守護のために出張してくださっているのです。

実は飯綱大明神は戸隠から少し離れた飯綱山の山頂近くが奥院で簡単に参拝できないのです。(往復5時間程度の登山)

神秘的な飯縄山山頂付近
ただならぬ気配の飯綱神社奥院

一の鳥居には高尾山の文字も記されています。

飯綱神社一の鳥居

その強力な神様が天福元年(1233年)飯綱大明神が戸隠の住職の元に現れて以来、戸隠でお参りすることができるのです。

戦神である飯綱大明神は上杉謙信、武田信玄に強く崇拝され、この地は領土争いに巻き込まれるほどの強い霊験を持っています。

戸隠より歴史の古い修験の聖地では飯綱の法という秘法が生まれ、飯綱山から授かる霊獣「管狐」を使役することができたそうです。
飯綱の奥院には管狐も祀られています。

飯綱神社の管狐

また、飯綱大明神の本地仏(御仏としての御姿)は延命地蔵尊で、第二次世界大戦で何度供出されても返還され、現在は戸隠の公明院に祀られています。

公明院の延命地蔵堂

戸隠参拝の際は併せて、飯綱大明神の霊験も受け取ってくださいね。

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