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誰でもできる♪沈殿藍作り

すさみブルーを
優しい自然のもので創りたい。

頭の中をぐるぐるさせて帰京。

そして早速!

藍 生葉

今年は沈殿藍を作ることに!

ちなみに染料としての藍は
▫︎生葉
▫︎沈殿藍
▫︎すくも  など

育つ土地、環境、地域などによって
創り方は様々。

藍染めは
育った藍を染料に加工して染める
その加工の方法が色々あるといったところかな。

今回、私がご紹介するのは
誰でもできる沈殿藍の作り方です。

まず収穫した藍を
よく晴れている日にお水につけます
(気温が25度とか 7月〜9月の間に行う)

後で濾す時に楽なので不織布に入れて 200g

これから2日お水に浸けます。
2日後濾すのですが
少し臭いが出るので…
私は不織布に入れて取り出しやすく。

茎ごと入れても大丈夫ですが
葉っぱだけ入れた方が
インジゴがよりたくさん取れると思います。

お水に浸けると
葉っぱが浮かんでこないように
おもりをのせるのですが

ハッ…おもりがないって
焦って思いついたのが
落とし蓋でした…が

よく考えたら
ペットポトルにお水を入れて
重くして乗せればよかったと
後から気がつきました 

お水は藍が浸かる量でOK  こちらは10ℓ

お水は浸かる量で
特に計らなくても良いのですが

私はテキストを作るお仕事があるので
10ℓとしてみましたが

後々ほとんど廃棄するので
やはり、ここは浸かるくらいで良さそう!

蓋をしてベランダに放置
→臭くなるので出来れば外がオススメ
→ある程度温かくしたいから外がオススメ

翌日のバケツの中

少しずつ膜が張るように

お水に浸けるのは2日!
ここは守ること。

延長はダメですよ。

2日後のバケツの中

くさっ。。てなりますが
勇気を出して手を突っ込み
藍を取り出します。 

しっかり絞って pHをはかる

くさっですが
しっかり搾って取り出して

pHを測ってください

その後、水溶き消石灰を投入
→消石灰は園芸用品展で売っているものでOK
→苦土石灰とは別物なので要注意
→石灰30g水100mlで溶いて、少し沈ませた上の方の白水だけ使う

pH11くらいのアルカリにする

消石灰を加えて
pH11くらいにする。

消石灰を全部入れるというよりは
pHをよく確認しながら

11くらいになるまで加えるのがポイント。

最初は緑系

pHが11くらいになったら
ひたすらじゃばじゃばかき混ぜます

電動ポンプでやる方もいたり
とにかく手が痛くなるくらい

滝のように流してみたり

流した後に
泡が立たなくなるまで

少しずつ紺色に変わっていく

じゃー
じゃー

今回は大体20分くらいで

表面に全く泡がなくなった

シーン…

今回は、結構早めにシーンとなりましたが
もう少し
じゃーじゃーやらなきゃいけないこともあります。

泡が立たなくなって
シーンとしたら

また蓋をして動かさずに置いておきます

すると翌日には

上の方が透明になっているの分かるかな?

翌日にはインジゴが沈んで
上の方は黄色みかかった
臭い水…笑 になっています

うわずみ液

うわずみ液がまだ水色とか
インジゴが沈んでないとかだと
アルカリが少し足りないので

また消石灰水を足して
少しアルカリを上げて
再度沈殿を待ちます

うわずみ液が黄色っぽくなっていたら
液をそぉーっと取り出し

インジゴのつぶつぶが

インジゴのつぶつぶが現れてきたら
ペットポトルに移すのがやりやすい

可愛い容器に!と思うのですが
なにせ臭いが…

捨てられるもの
&透明なものがオススメ

下に沈んでいるのが沈殿藍

透明の方が沈んでいるのが分かりやすい

容器に入れた時は全体的に紺色のお水ですが
しばらく待つとサーっと
インジゴが降りてきて

こんな風に二層になり
またうわずみ液を

そぉーっと捨てて
ある程度になると
これ以上うわずみ捨てられないってなるので

そうしたら
コーヒーフィルターなどで濾します

…気にならなければコーヒーと同じでも良いですが
私は、専用の濾し器を使います
臭いが気になるので。

まさにドロ〜

こんな風に最初は水っぽく

濾したお水は黄色っぽい

濾したお水が水色だったら
消石灰水を加えると
まだ少しインジゴが取れることもあります

大体お水が抜けたかなーっていうところで
保存容器に

左側が沈殿藍

この時点でpHをはかると
大体中性くらいまで戻っています

先生が
保存のために少しアルコールを入れると言っていたので

私もちょっとアルコール吹きかけて
冷蔵庫へ。

沈殿藍の完成です/

沈殿藍は染料
絵の具みたいなもの。

このまま保存をして
染めたい時に取り出して

藍染め仕事に入ります。

藍染めの方法は教室で
◻︎ブドウ糖建て をお伝えしています

そしてもうひとつ
沈殿藍を顔料にすることが出来ます

パウダーみたいになるまで
からっからになるまで乾かすと

カチカチのかたまりができる

かたまったら
すり鉢ですりすりさせると

パウダー状に

細かくパウダー状にしたら
顔料です。

藍染めとしては沈殿藍の方が
よく染まるみたいで

沈殿藍で保存する方が良いです。

ではなぜ顔料化させたかというと
次はクレヨンを作りたかったからです 笑

◻︎沈殿藍はお洋服を染めるため
◻︎顔料は石けんとクレヨンを作るため

今回は2種類作ってみました〜

藍を育てたはいいけど
どうしたら良いかわからない方は
ぜひ作ってみてね。

__________

ようやく藍の仕込みが終わって
さてここからまた別の染料と顔料を作って
すさみブルーの研究を。

あおのトリコ。

優しいあおに
染められると良いなぁ〜。

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