マガジン一覧

人間の探求

脳機能の事について記載しました。

自分を認められない「自分」の正体

自分って何だろう?と思ったことがありませんか? 「自分」という人間が「自分自身」でわからないと、時々「自分」を見失ったりすることがあります。 「自分」を見失うということは、自分で自分を脱価値化してしまい、生きている現実感がなくなります。 これは通常の人でも起きる時がありますが、今回は生来の病的なものについて書きます。 まず最初に「自我」(精神分析学者のジークムント・フロイトの精神分析学で定義した概念)を理解しましょう。 人の精神は ①「エス」無意識に「〜したい」といった「

自分を認めることの重要性

自分で自分を認めるって何?と思うでしょうが、この自分の全てを認めるという自己認知が自己肯定(自己受容)なのです。 人は他人の事はよく見えますが、自分の事は案外見られないものです。 自分の事を棚に上げて、他人の事ばかり言ってる人を見かけませんか? そういう人をみて、この人自分の事を言ってるんじゃないのかな?自分の事が全く見えてないな?と思った事はありませんか? 自分の事が見えると言う事は、自分を認める事なのです。 自分を認められる人は、自分の良い所と悪い所の全てを、自分自身

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感性(知覚と感性と記憶)

人の五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・臭覚)は、脳への入力場所も入力系統もバラバラです。 このバラバラな五感をまとめるのが、脳内の機能です。 説明を聴覚で聞いても「百聞は一見に如かず」と言うように、人は視覚で見た物の理解の方が早いと思います。 聴覚視覚は、主に会話などに使う機能ですが、触覚・味覚・臭覚は、食べ物を食べる時に使う機能です。 お皿に盛ってある食べ物を見て(視覚)美味しそうと確認し、匂いを嗅いで(臭覚)肉の匂いだと確認し、口に入れた感触(触覚)で硬い柔らかいと判断し、

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脳の癖を理解しましょう

子供の頃から、人の認知に興味を持っていて、何故、同じ事象が人によって全く受け止め方が違うのかな?と思っていました。 人には主観と客観があって、初めて現実が見えてきますが、更に感情や利害が加わり、認知が歪んでしまいます。 その認知の歪みにより悶々と悩んだり、心・身体が病んでしまいます。 これは一種の脳のクセであり、修正が可能です。 「何故悩むのかな?」を論理的に学ぶために、脳の構造、心理学、顕在・潜在意識を司る催眠療法、精神病理まで学びました。 そして改めて「認知」の重要性を

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カウンセリング技法

催眠療法を含む、カンセリングの技法について記載しています。

カウンセリングのできないカウンセラー

カウンセラーはクライアントの悩みを聞くにあたって、中立的な立場を取り常に客観性を持ちながらカウンセリングしないと、クライアントの悩みの問題点に到達いたしません。 毎回毎回、同じ事を言う方もいらっしゃいますし、他人のアラばかり探して言ってくる方もいますが、前に聞いたわよ。またかよ。と言う聞く姿勢を無くして、新たに聞いた事のように対応しなければなりません。 これを専門用語でnot knowingと言います。 ※not knowing 「無知の姿勢」 偏見や思い込みを排除して、

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カウンセリングってなに?

多分、初めてカウンセリングを受ける人は、ただ、話を聞いてくれるだけで、何の効果があるのだろうか?と思うでしょう。 心を病んでいる方全般に言えることなのですが、顕在意識化されない何かが心の中にあり、それが諸症状として表れている方が多く見受けられます。 また一つの思考から起こる負の連鎖により、抜けられなくなりどんどん視野が狭まって、負の連鎖のまま思考停止状態になってしまう方も見受けられます。(私はぐるぐる思考と呼んでます) 持って生まれた物(脳の構造)もあるのですが、物事の捉え

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インナーチャイルドと癒し方

子供の頃の叶えられなかった欲求は、インナーチャイルドと言い、大人になっても心の中にそっと影を落としています。 素直な自分の心や感性を、自分自身で押さえ込んでしまうからです。 これを抑圧と言います。 欲しかったおもちゃを買ってもらえないで、代替品しか買ってもらえなかった。好きな洋服を着せてもらえなかった。 頑張ってテストで良い点を取ったのに、褒めてもらえなかった。 ピアノを習いたかったに、そろばんを習わされた。等、子供の純粋な欲求には大人の都合は当てはまりません。 嫌だー!わ

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フォーカシングとカタルシス

人は日々忙しく過ごす事が多く、ふと足を止め我に返り自分を振り返る事は、殆どの人が行っていないと思います。納得いかない事や何か心の中で引っ掛かる物があっても、解決してしまった事・過ぎてしまった事に対しては、無意識に記憶の中から徐々に消し去られていきます。その心の中の引っ掛かりの内、感情だけは小さなわだかまりを残し、何故か心の中でずっと影を潜めて残っています。 その感情は自分で自覚できる物(顕在意識)ではなく、心の中に蓄積されて何が原因なのかわからないけど「悶々」とした気持ちに

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精神病理

プライベートで見ていて病んでるなぁ・・と思った事の雑感です。思い込みにならないように、きちんと論理的に書くようにします。有料記事です。 ※クライアント様の事ではありません。

現実の見えない人達(臨床心理士編 逆転移)

スクールカウンセラーや産業カウンセラーなど、カウンセラーと名の付く仕事は沢山ある。カウンセラーの乱立で国家資格としての公認心理士制度も立ち上がったが、資格を持っているから、必ずしも良いカウンセラーとは限らない。 私自身、この仕事を始める前に、臨床心理士3人にカウンセリングを受けてみたことがある。心理系の大学院を出た、プロフェッショナルのカウンセリングが、どういうものだか知りたかったからだ。 ※カウンセラー 民間資格から国家資格まであるが、カウンセリングは誰でも出来るので、カ

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防衛機制と自己愛的防衛

精神分析の中心概念の一つ。環境変化・人間関係への不安によって人格の統合性を維持することが困難な事態に直面したとき、自我はその崩壊を防ぐため無意識のうちに「歪んだ認知」を形成する。このような自我の働きを防衛機制といい数々の種類があります。  防衛機制を使う人は、主に自分を認められない人に多く見られますが ①歪んだ認知がその人にとっての現実だと思い込む場合は、自我障害などの精神病レベルになってしまう人が多いです。 ②自己保身の為に嘘をついて歪んだ認知を行う場合もありますが、この

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前世療法で見つかった心の病

催眠療法をやり始めた頃、知人から前世を見て見たいと言われ、個室の準備と催眠体験のフィードバックをもらえるなら良いよ。と、気軽にOKしてしまった事がある。 知人と言ってもサークルで何回か話した事がある程度で、取り分け個人的な付き合いのある相手ではなかった。 知人は至って普通の人で常識も備えた人だったが、風水とか信じるタイプだったのでスピリチュアル系が好きなんだろうなぁ。 だから前世を見て見たいと言ってきたんだろうなぁ。と言う軽い認識しか持っていなかった。 私自身は催眠療法を習

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離人感・現実感消失症

以前の事を覚えているけど、遠くにある記憶のような感覚で、自分の経験なのか現実感がわかない感覚があると言う主訴があった。 それは医療で言う病気ではなく、自我が保てないために起こる現象です。 今までカウンセリングを受けた事がありますか? 服薬では治らないので、カウンセリングで自分の記憶・経験・感情を語り、本当の自分を取り戻された方が良いと思います。 自分の軸となる人生経験をきちんと思い出せるようにし、実感を持ってるようにならないと、いつまでもふわふわと地に足が着かない感覚が抜

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心を病んでしまった方へ

ネット上での助言や私生活での助言を記載していきます。 ※クライアント様の事を記載する場合は、必ず許可を得てから記載します。 マガジンタイトル通り、ご自分の事を認められ、病院に行き診断された方への助言のみの記載です。

自然の治癒力(共感と同調)

東京に緊急事態宣言が解除された時、飲み友とカラオケスナックで待ち合わせをして一緒に飲んだ。 久々に集まって飲んだので話が弾み、会話だけで3時間があっという間に過ぎ楽しい時間を過ごした。 飲み友は明日仕事があるからと先に帰り、私はもう少し飲んでいくと1人店に残り、店の人に促され、ボックス席からカウンターに移動した。 店には何度も行ってるが飲み友と一緒なので、店の人の顔は知っているが、二人で話すのはその時初めてだった。 当たり障り無く、緊急事態宣言解除になって、久々に都心に行

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カウンセリングについて (うつ病)

SNSなどで公開募集をしている方に、悩みに合わせて一言メッセージを送る時があります。 それをまとめた物です。全て別人です。 ①病院に行っても同じ事を言われると思いますが、心の病気にカウンセリングは即効性はありません。 気分の安定した状態でストレスをためないように、自分と向かい会うためカウンセリングを行います。 完全に病んでしまった場合は、薬と併用されて行う方法です。 だから今カウンセリングをしても口に出す事によって、心から辛さを吐き出すだけになってしまうかもしれません。

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自己愛性・境界性人格障害への対処

人はとかく周囲の意見に流されやすかったり・合わせてしまうものです。 共感性が強いとも言いますが、共感が強い人は相手との境がなくなり相手の感情に同化しやすくなってしまいます。 中には相手を信じてしまって、相手の思うとおりに操作されてしまう場合もあります。(催眠状態ではこういうことが良く起こります) また相手が境界性人格障害の方や自己愛性人格障害の方だと、元々他人と自分の境がないので、どんどんあなたの中へ入り込んで操る行為を行います。 そういう人は結構多いので、相手の言動の信

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死を迎えた方や家族の方へ 闘病・介護など

闘病や介護など、死を迎えた方や家族の方へのアドバイスを掲載しました。 私自身も祖母の介護を経験しています。 その他に、癌患者のケアギバーをしていました。

リビングウィル(施設で死ぬか病院で死ぬか)

クオリティーオブライフ(QOL) 今の生活を(クオリティー)維持しなから、生きる(ライフ)と言う意味 治る見込みのない病気で、良く使われるんだけど、抗がん剤で体力なくなったり、副作用で苦痛を伴いながら延命するか、現状のまま体力を維持しながら人生を全うする、生き方の質の選択のことです。 その他に、高齢者にも使われる事が多いです。  現在では治療によって、命を縮めたり後遺症が残ったりするような時、高齢により治療しても完治が認められない場合など、治療によって今の生活の質を保てな

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ターミナルケア(死と向かい合うたびに思うこと)

癌に限らずある程度の年齢になってしまうと、一日一日生きていくのが精一杯になってしまうので、体力が落ちる手術やきつい副作用がある治療などせずに、QOLを保ったほうが良いのか、本当に悩むところですよね。 ※QOL Quality of Life 残りの人生を患者が自分らしく納得のいく生活の質の維持を目指して生きる事。(症状や治療の副作用などによって治療前と同じようには生活できなくなる場合に選択する) 先日、前々から徐々に持病が悪化していた、父が亡くなりました。 脳内出血を起

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癌のターミナルケア1(余命宣告)

現実的なことが書いてあるので、受け入れられない人は読まないで下さいね。 私は元々酒は1杯位しか飲めないのだが、視野を広げようと居酒屋に通い始めた。 私より年上のママさんが一人でやっている、8人しか座れないカウンターのみの居酒屋だ。 「この店だったら、女一人で行っても大丈夫だよ」と友達に連れて行ってもらった店だった。 その後一人でも時々行くようになり、常連さんとも顔見知りになり色んな人と話をするようになった。 いつも一人で寡黙に飲んでいる、私より少し年上の男が居た。 たまた

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癌のターミナルケア2(命が輝く時)

現実的なことが書いてあるので、受け入れられない人は読まないで下さいね。 2009年にたまたま婦人科検診に行き、そこで異常が見つかった。 しばらく経過観察していたが、腫瘍マーカー(血液中に含まれる腫瘍が出す特殊なたんぱく質などの数値測定)が安定しないので、大きな病院できちんと検査してもらいなさいと大学病院を紹介され転院した。 その頃から、チャットをやり始めて色んな人と知りあうことが出来た。彼女もその1人だ。         良性腫瘍だと思うと言われて転院したが、時々がんなの

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