自然と向き合う

自然とは何か。

この哲学的な疑問を最近よく考えています。

私は兵庫県は北部の山間「但馬」という地域で生まれ暮らしています。

そんな田舎で生まれ育った私でも「自然」は遠い存在のように感じて暮らしています。

だって、便利な時代に生きているんだかから。


もともと私は野山を駆け巡り自然の中で遊ぶのが好きな子供でした。


虫を追いかけるより木の上に登ったり、秘密基地を作ったり。

本来ある自然に身を置いて遊んでいました。

両親が仕事で忙しく構ってもらえないので自然に甘えていたのかもしれません。


しかし、中学、高校と成長する中で自然との距離はどんどん離れていきました。

特にバイクとの出会いは現代的なテクノロジーに引きずり込まれたように思います。

高校生の時は毎日バイクをまたがっていました。

大学に入り親には黙って中型免許を取得し、
250ccそして卒業記念に400cc
エンジンはV型2気筒OHCというハーレーダビットソン仕様のドドドドドドという地響きのするようなサウンドに夢中になっていきました。

そこからは、賢い人が作る世界は楽しい。

時代の流れに乗って生きていれば問題ない

と思って過ごした30歳代。


自然と関わるようになったのは

整体(カイロプラクティック)の師匠に

毎日花を見て「綺麗だなぁ」と言いなさい
と言われたことから始まります。


それから毎日家から施術院までの間に咲く薔薇に向かって
「綺麗だなぁ」と言い続けました。

薔薇を切って施術院に挿していると根が生えてきました。

とても興奮して様子を観察していました。


それからホームセンターで鉢植えポットの花を買い、プランターに植えました。

しかし水をやらないので枯れてしまいました。

さらに1ヶ月もするとプランターは雑草だらけ。

同じ条件下で、お金を払って買った花は枯れたのに
種を蒔いてもいない雑草はなんでこんなに元氣なんだ。


この雑草に対する疑問が
私を自然と向き合わせてくれました。


田舎の施術院は農家さんもたくさんお見えになります。

あるEM農法をされてる農家さんが
野菜のことを孫の成長を語るが如く楽しそうにおっしゃるので
農に興味をもち始めました。


もともと自給自足生活に憧れていた時期があったのでなおさら拍車がかかりました。


無償で畑を借り、EM農法を始めました。


農を全く知らずEM菌の力だけと考えるとそこそこできたと思いますが
満足できませんでした.

今回の疑問は

同じようにしているのに
虫喰いだらけの白菜と
綺麗に結球した白菜ができたことです。

この答えに行き着くには数年かかりました。

EM農法に飽きてきたところに
カイロプラクティックの師匠から
自然農の神 福岡さんのDVDをお借りしました。


彼の理論は自然に逆らうことのない、力の抜いた農法でした。


私は「これだ」と思い、自然農法をすることにしました。




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