もう一度、運動人生をやりなおせ!赤ちゃんに学ぶ運動進化論

みなさんトレーニングしてますか?

本当のところトレーニングなんて必要なのかな?と思う今日この頃です。

時々動物園に行くのですが、ペット化された動物達でも人間が遠く及ばないくらいしなやかですよね。

何故人間だけ硬くぎこちない動きになってしまうのか?

それを解きほぐす作業=トレーニングをしなくてはいけないのか?

それを問い続けて20年。

独創的に新しい事を開発しているように見えると思いますが、大自然の摂理に少しづつ気付かされているだけなんです。

シンプルな事に気づけば気づく程、結果が出てきます。

今までバランスボールやストレッチポールなどの最小限の道具を使っていましたが、最近は道具を使っている時点でナチュラルではないなと違和感を感じています。

進化論で言えば、脊椎動物であるヒトの祖先は魚類であります。

ほぼ脊椎の波動運動だけで自由に動き回る魚達は体幹主導運動の天才です。

魚類が陸に上がって両生類、爬虫類となりますが、手足は短く、やはり体幹主導運動が基本です。

両生・爬虫類は浮力のない陸上で、しかも摩擦の生じる地面であんなに自由に動き回ることが出来るんです。

陸上での祖先は爬虫類と言えるかもしれません。そして、爬虫類の胸郭は柔らかい!

ヒトの胸郭が歳と共に固まっていきますが、それをほどいていくヒントがここにあります。

爬虫類が哺乳類へと進化して四足歩行を始め、霊長類となり二足歩行を始めるヒトへと進化してきました。

この何十万年?という進化の時間を取り戻せるのか?

実は取り戻しているんです。たった二年で!

受精してから出産までの約10ヶ月は母親の子宮にいて羊水の中で成長していきます。

そうです。魚類と同じく、液体の中で運動しているんです。

生後一ケ月で手足をバタバタ。

生後六ヶ月で始めての移動手段、寝返りをします。

生後七ヶ月でおすわり。

生後九ヶ月でハイハイ。

生後約一年で始めて立って歩く。

生まれてから九ヶ月までは爬虫類と同じ体幹主導系の運動なんですね。

大きくなって体幹が弱いとか、硬いと言われる子はこの時期に十分な進化の復習作業を行なっていない可能性があります。

寝返りを力を使わずにスムーズに滑らかに出来ていないと、大きくなってあらゆる運動がぎこちなくなります。

幼児、児童、小中学生、大人であってもちょっとでも動きが固いなと感じる人達に寝返りをしてもらうと、やっぱりぎこちないんです。

骨盤が後傾する人はおすわりの時期に十分にすわってない。

股関節を柔らかく使えない人はハイハイを十分にしていない。

実際、股関節が硬い人にハイハイをしてもらうとやっぱりぎこちないんです。

何十万年という運動進化論を2年で総復習するトレーニングメニューは、誰に教えられるまでもなく既にDNAに組み込まれているんです。

運動音痴だとか、センスがないとレッテルを貼られるのは、この総復習を十分にしていない可能性が高い。

コンパクトなベビーベッド、動き回れない空間、ほっとけば自然と立つのに余計な事をしてしまう我々大人たち。

総復習をしているこの時期に余計な介助は成長の邪魔をしてしまうのです。

しまった!!!あの時期にもっとやっておけば!

そう思わないで下さい。

いくつになってもこの総復習はやる価値があります。

人が作った如何なるトレーニング法よりも遥かにやる価値があります。

大人でも子供でも、トップアスリートでもやる価値はあります。

魚より速く泳げない限り

チーターより速く走れない限り

フラミンゴのように美しく立てない限り

これはやる価値があります。

ナチュラリゼーションの旅を始めましょう。

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