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11日間タバコを吸っていない俺の話

どうも、お正月の書き初めに「略奪愛」と書く女です。

それは冗談でして肝数値高男でございます。
昨日のテキストに続き、今日のテーマも「禁煙」でございます。もう俺は過去に何度も「禁煙」をしていることを Twitter や note で発信し続けてきました。「禁煙しました」という投稿を毎年しているという怪奇現象が、俺のアカウントではよく起こるのですが、今回の禁煙モードも、それの最新版だと思って聞いてください。来年の今頃も、同じような話を、タバコを吸いながら執筆しているかもしれない。いやいや、本当に情けない。俺は、自分で言ったことも実行できない情けない男です。

9月19日に最後の1本を吸って、そこから数日は昨年の禁煙の時と同じように、「ただ我慢をする」という方法で過ごしていました。しかしそんな日々も3日もすれば限界です。1日中、タバコを吸っていた時のことを思い出し、それに比べて今はクソだ、という考えで頭の中がいっぱいになってしまい、何も手につかない。
意外にも仕事の時間は、タバコのことは気にならない。仕事中にタバコを吸っていた時間はこれまでありましたが、その時間を仕事で埋めれば良いだけという、不健康なやり方でやり過ごせますけれども、一番難しいのがオフの時間。
オフの時間は好きな時間に好きなだけタバコを吸いに行けましたので、タバコのことばかり考えちゃってどうにもなりません。
仕事の時のように、ゲームや映画、録画していたテレビを観るなどし、タバコを数時間を別のもので埋めてやりすごしたいんですけれども、オフの時間ってのは、タバコを吸う時間があちこちにきめ細かく入っているので、これはどうすることもできない。

その結果せっかくの休みなのに、何もやる気が起きずに、結局楽しみにしていたことを何一つできなく、ただゴロゴロ寝転がって1日が終わってしまうという、最悪の休日の過ごし方をしてしまうのです。
あんなに楽しみにしていた休日なのに、完全に無駄にして過ごしてしまった。このままだと俺は、ただ仕事をするだけの人間になってしまうんだ。もう俺はおしまいだ。
そんなネガティブなことで頭の中がいっぱいになってしまいます。

完全に病んでいた3日目に、ついにアレを買ってしまいましたよ。
いやいや、ここで「新品のタバコ買いました!」とか買いちゃったら、クソだよな。
そんなものは買わない、生まれてはじめて、このようなものを買ってしまいました

「禁煙ガム」ってやつを、買ってしまいました。
俺のガムの歴史は、小学校時代の風船ガムを大量に喰って、バカでかい風船を作り「バルーンファイト」の主人公に間違われてしまうところからはじまり、中学校以降の思春期には口腔内のエチケット的な意味でガムを噛む程度でしたけれども、30歳の今、ついに「禁煙ガム」という、未知のガムを噛むようになってしまいました。
これがねぇ、結構高いんですよ。24個入りで2400円とか。つまりは1個100円もするガム高級ガムですよ。基本的にケチな性格の俺がそんなバカ高級なものを、なんのためらいもなく買うレベルで、禁煙による禁断症状に苦しんでいたのです。

禁煙ガムもいろいろ種類があいまして。とは言っても、その薬局にあったのはふたつのメーカーのガムがあり、それぞれにフレーバーがある感じ。
どれがいいかなと物色している時に、背後から話しかけられ、俺も禁煙をはじめ、ほんの3日目で肌艶や髪質が綺麗になり、モテちゃって、逆ナンされちまったのかなと思って胸をドキドキ膨らませて E カップになってみたんですけれども、振り返ったところにいたのはおっさん。しかも俺の同期です。この同期ってのは、ビール好きなんですけれども、タバコを吸わないという男でしてね。禁煙ガムをガン見している俺を見て「あれ?禁煙したんじゃなかったっけ?」と、すべてを知っているかのような、半笑いの状態で俺に話しかけてきたのでした。

「世の中には“絶対”ってのは、ないでしょう?」
という、どこかで聞いたことはあるんだけれども、自分で使うことがなかった言葉なんかを交えながら、今の俺にはこれが必要なんだと説明をし、そこからはタバコを吸ったこともない、むしろタバコの煙が苦手な同期も一緒に禁煙ガムを一緒に見てくれました。
「うわっ、これこんなにするんだ、高いねぇ~!」「こんなもの買うなんて、アホだねぇ~」と散々同期にイジられながら、フルーティーのフレーバーという、俺のイメージにぴったりのガムを購入しました。24個入り2400円。たっかいよなぁ。

いやいや、本当にアホ。だってタバコよりも高いですからね、こんなの。こんな高いものを買うくらいだったら、タバコ吸っていたらいいんじゃないかというのは、俺のヘビースモーカーな上司が言った言葉なんですけれども、それもちょっとわかってしまうほど高い。
タバコをやめるのに、タバコよりも高いものを購入するという、情けないことをやってしまっておりますけれども、これも禁煙のための出資なんだと信じて、ガムの購入を決意。
つまりは、これが今までの禁煙とは違うことのひとつなのです。先ほども書きましたけれども、俺はめちゃくちゃケチなんですよ。それなのにタバコで年間相当な金を払っているってあたり、大きく矛盾しておりますけれども、それも嫌だなと長年思っていまして、その気持ちが今回のように禁煙の原動力になっていたりもします。そこで「禁煙ガム」という、さらに金のかかるものを購入し、ケチな自分にとってしんどい経験をすることで「こんなにも金をかけたのだから、さすがにタバコやめないといけないよなぁ」という気持ちに、自分を追い込むのです。

禁煙ガムを購入し、帰宅してから開封をし、ガムを噛めばいいところ、なんと薬局を出て駐車場に停めていた車に乗り込んで、即開封してしまいました。その時の俺の精神状況ですが、西野カナさんの楽曲のメロディで歌うと「♪吸いたくて 吸いたくて 震える~!」の状態でしたので、禁断症状レベルはすでに D を超えたところ。ということで家に帰るまで我慢なんかできない。それだけ俺は追い込まれていたのです。

運転席で禁煙ガムの説明書?処方箋を読みながら、口の中にガムを投入。最初はフルーティな味と香りが口いっぱいに広がり、普通のガムだなという印象でしたけれども、10分くらい噛んだあたりでしょうか。喉のあたりがピリピリと痛むというか、風邪をひいてしまった時の喉の違和感みたいなのを感じるようになりました。つまりこれが「ニコチン」なんでしょう。
ニコチンをタバコの煙を吸って体に吸収するという行為を、これまで何年も繰り返してきましたが、ガムで噛んで体に吸収するという経験は今までになかったので、とても貴重な経験をしました。もしもの場合の話になりますけれども、ニコチンガムをきっかけに、この先の人生でタバコを吸うことがなくなったとしたら、ニコチンガムを噛むこともなくなりますからね。ということは、ニコチンガムの味だったり、例の喉がピリピリする感じを体験できるのは、今しかないのかもしれない。
このガムを1時間ほどかけて髪続けないといけないのですが、不思議なことに、ガムを噛み終わった後、タバコが吸いたいという気持ちが一切なくなってしまうのです。「ニコチン」という、形がなくて、味もするのかしないのかよくわからない、俺にとっては謎の存在のそいつを摂取することで、俺はこんな風に満足をしているのだと理解したのでした。

しかしねぇ、先ほども書きましたけれども、ガムを噛んだ時の喉がピリピリする感覚、最初の方はすごく不快に感じたのでした。不快に感じたのと同時に、この不快な感じから、だんだんガムを噛むのが嫌になっていき、最終的にはガムも必要なくなってしまい、禁煙成功となるのかな?とも思いました。
初日は一気に4個くらい噛んでしまった。次の日も、その次の日も4個だったかな。それがやがて3つになっていき、今では1日2個でもいいかなってくらいまで減ってきました。
普段、ガムを噛まないので長時間ガムを噛むのがいい感じにしんどくて、その結果俺が「ニコチンガム」に依存しにくい状態ができているのかもしれない。
だが、しかし。今の気持ちを正直に書きますと、先ほどから何度も書いている「喉がピリピリする感覚」ですけれども、最初は不快で不快で仕方なかったのに、今ではあれが少し快感になっているのです。目をつぶりながら、ガムを噛んで、喉がピリピリしびれるのを待っている自分がいますからね。

いやはや、このまま油断して「タバコ」ではなく「ニコチンガム」に依存し始めてしまったらヤバいぞ。タバコを買うよりも、あっちを買ったほうが絶対に高いからね。ガムを噛んで、タバコ吸いたい気持ちは今のところクリアできているけれども、俺はこの「ニコチンガム」から完全に離れないといけないのである。俺の戦いは、まだまだ始まったばかりである。

というところまで書いたところで文字数が3792文字になりましたので今日はこの辺でオヒラキにしたいと思います。今日もここまで読んでくださった方、どうもありがとうございました。毎日更新しておりますので、よければまた遊びに来ください。
それでは次回をご期待ください。さよなら、さよなら、さよなら(淀川さん風に)

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