コンタクトの度を上げたら、信号の光の輪郭も、葉の葉脈も、地面のでこぼこも鮮明に見えすぎる。あまりにも鮮明で、靄の中にある意識が、自分の手足が、そんな世界に呑まれていってしまう。霧の中に1人、置いていかれてしまう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?