ナン

彼はナンが大好きだ。いつも食べている。
朝もナン、昼もナン、ただ夜はうどんだ。
うどんという漢字は難しい。饂飩と書く。
不思議なことに、夜の饂飩も毎日だ。
ニキビの集合体となった彼は、なぜかナンをカレーにつけず生で食べる。
生の人間、というか、自分の本音を正直に吐く人間は珍しい。
彼はナンを生で食べているからか、彼は生人間だ。
だが、生人間だらけの世界も難しい。
この世界の情勢をどうにかしたい。私は生人間ではない。
だが今は、自分の本音を書いている。
この世界、私には何もできない。
どうしたら良いかさえも判らない。
何もできない…

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