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ナチュリノコラボ!東北大学留学120周年記念プロジェクト「旅するジェラート」発売決定!-後編-


ラ・ファータ見学

次に向かったのは先日、一般財団法人日本野菜ソムリエ協会主催の「日本野菜ソムリエサミット」で見事金賞を受賞したトマトを育てる、名取市にある美食農園ラ・ファータ。「金賞とは日本一のことだよ」と言う鈴木代表の言葉を聞いて驚きを隠せない留学生たちが今日一番の反応を見せてくれました!早速トマトハウスへと入らせていただきました。

ラ・ファータのビニールハウス

私たちを歓迎してくれたのはトマトの受粉のお手伝いをしてくれているクロマルハナバチ。大きく、まんまるなフォルムで人間の周りを飛び交う姿にはじめは驚く学生たちでしたが、「人を襲うことはありませんよ」と言う半澤さんの言葉に安堵した表情を浮かべていました。

クロマルハナバチ(Unsplashより)

その後半澤さんは、美味しいトマト作りに欠かせない「栄養成長と生殖成長」のお話を始めました。
全ての植物にあるこの二つの成長。栄養成長で体を大きくした後に、種を残す生殖成長に切り替わる植物もあれば、両者が並行して起こるタイプの野菜もあり、トマトは後者となります。 栄養成長に傾きすぎると葉や茎が必要以上に伸び、花や果実が付きにくくなります。反対に生殖成長に傾きすぎると、果実は多く付きますが葉や茎が弱体化し、成長が進むにつれて収穫量や質の低下という事態が起きてしまいます。どちらか片方に偏ると上記のような事態に陥り、子孫を残す働きをやめてしまうのです。

この2つの成長のバランスが何よりも重要で、バランスを保つには2つの成長のタイミングを状態を見ながら正しく管理する必要があり、ハウスの温度や水分、肥料の与え方の調整が必要不可欠となるのだそうです。

また、光合成やセンサーのお話、ラファータという名前の由来などをお話してくださいました。「日本一のトマト」ということもあり真剣な眼差しで留学生の皆さんはしっかりと話を聞いていました。

留学生たちに説明する半澤さん

学生の方から「日本一になる秘訣はなんですか?」と聞かれ「情熱!パッション!」と即答する半澤さんの答えに笑みを浮かべる留学生たち。その後半澤さんが真剣な表情でお話してくださったのは「情熱も大事だけど・・なぜトマトが甘くなるのかということや、植物の仕組みをしっかりと勉強すること」「失敗を恐れずいろんなことを試すこと」。
また、「この品種に出会えたことが大きいです」とお話してくださいました。世界には何千種といったトマトの品種があるそうです。その中で「この名取の土地に合った品種を探す努力をしました。それを見つけることができたから土地と上手くマッチして美味しいトマトができたんだと思います」という言葉を頷きながら聞く留学生の皆さんでした。

その後休憩所にてラファータのトマトとトマトジュースをいただきました。「美味しい!」「甘い!」「買って帰りたい!」と口々にし、おかわりの手が止まらない留学生たちを見て、ラファータさんと長年のお付き合いをさせていただいている我々ナチュリノスタッフたちも胸が熱くなったのを覚えています。

ラ・ファータのトマトとトマトジュース美味しそうにいただく留学生たち
真っ赤で艶々の半澤さんのトマトは直売所で大人気!

そこで鈴木代表から留学生に「ラファータのトマトを海外で販売したら売れると思いますか?」の問いが。留学生の答えは「YES!」でした。
甘く濃厚な日本一のトマトを育てることができる半澤さんですが、味にこだわり抜き、絶対に妥協しないからこそ、1日の収穫量に限りがあり「大量に生産することは難しい」と話します。

海外進出に対して「やれるものならやってみたい。でも今は地元に根を張ることが優先。まずは名取の人々に幸福感を感じてほしいんです」という半澤さんの地元への強い想いが留学生の皆さんにも伝わったのではないかと感じます。


ナチュリノへ

ツアーも終盤に差し掛かりました。
最後にみんなで向かったのは弊社ナチュリノ。
ここで学生の皆さんや教授方に、トリプル盛りのジェラートを食べてもらうことになりました。色とりどりのたくさんのフレーバーの中から3種のジェラートを選ぶのは一苦労の様子でしたが、受け取る際の皆さんのほころんだ表情がとっても印象的でした。

ジェラートを口にしながら留学生の皆さん一人一人にそれぞれが考えるジェラートのアイディアのプレゼンをしていただきました。スウェーデンの留学生が提案するクラウドベリー。ドイツの留学生が提案するエルダーフラワー。オーストリアの留学生が提案するパンプキンシードオイル。どれもこれも聞いたことのない食材ばかりですが、それがとても新鮮でした。それぞれの母国の味や文化のお話は大変興味深かったです。

プレゼンの内容は国が違うだけにどれも異なる内容で、どんなジェラートに仕上がるのか全く想像もつきません。だけど「早く食べてみたい!」という気持ちがどんどん増してくる、そんなプレゼン内容でした。

プレゼンが一通り終わり安堵の表情を浮かべる学生たちに鈴木代表が「ジェラートのおかわりをどうぞ!」と言うと、「wow!!」と嬉しそうにカウンターに並ぶ学生たちでした。今日は1日大変お疲れ様でした。

今回のツアーで学生たちは何を感じたのでしょうか。地の恵みを体験し、自分たちが考える”旅するジェラート”を形にするお手伝いができたのなら幸いです。

ナチュリノ×東北大学のコラボイベント「旅するジェラート」。
雑談からはじまったこの企画もいよいよ実現する時が近付いてまいりました。
3月から始まり4か月かけて何度も学生たちとの打ち合わせやジェラートの試作を重ね、いよいよ8/1からエスパル仙台にて販売開始となります。
2週間ほど開催予定ですので是非お立ち寄りください。
ここでしか食べられない珍しいフレーバーは必見です!

異文化で多国籍な学生の皆さんとナチュリノのコラボをお楽しみに!!

商品概要

商品名:旅するジェラート
場所:エスパル仙台
 ①エスパル仙台東館2階青の葉デイリーマーケット前
 ②エスパル仙台東館1階特設スペース(キッチンカーにて販売)
期間:2024年8月1日(木)〜8月14日(水)
営業時間:10:00~18:00
価格:シングル550円、ダブル660円、トリプル770円(全て税込)
 ※売上の一部は東北大学基金に寄附されます

販売日にはジェラートを考案した学生が実際に店頭に立って販売も実施いたします。

【フレーバー詳細】
①林檎シュトゥルーデル(オーストリア)
②ピーナッツ&ジェリー(アメリカ)
③エルダーフラワー檸檬(ドイツ)
④サンザシ(中国)
⑤ドリアン(インドネシア)
⑥コーヒーバニラ(スリランカ)
⑦シナモンバナナ(スウェーデン)
⑧抹茶パフェ(日本)
⑨マンゴーとお米(タイ)


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