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自己紹介Vol.9~適性の再認識~

最初から通して読んでみようかなと思われた方はこちら↑からどうぞ。

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 去年一年間とある職業訓練校に通いながら46歳になった自分と向き合い、残りの人生をどう生きるのかを考えた。

 訓練校で習得した技術を活かしてこれまでとまったく違う生き方を選ぶことも可能性の中にあったけれど、実際問題あまりにも適性がなさすぎてあえなく断念した。わたしが同期の中でもっとも技術力が低い落ちこぼれ生徒だったことは、まぎれもない事実だと思われる。

 ただ、訓練校生活の中で先生に高く評価されたことがあった。それは”文章を書く力”や”言葉による表現力”、そして”細かいことに気づく洞察力”。書く力に関しては、尊敬する先生から「(わたしのことを)尊敬する。」とおっしゃっていただいたくらい。夏休み中に校外で何を学んだかのレポートを提出したり、生徒の作品発表会の広報用にわたしが作ったチラシの文面を見ていただいた折に、先生にとても感心していただいた。地域おこし協力隊時代に地元の新聞に寄稿したエッセイや、わたしが写真も文章も手掛けたガイドブックも、すごく褒めていただいて。それは技術を思うように習得できなかったわたしにとって、大きな励みとなる評価だった。

 小学校の頃から読書感想文を毎年書かされて、本を読む力と感想を書く力を徹底的に鍛えられたわたし。1年生の時こそ「小1が書く文章としては難しすぎる」という評価で落とされたものの、2年生以降は卒業するまでずっとコンクールで賞をとっていた。中学生になってからもコンクールに出せば入賞していた。何より自分自身、本を読むのも文章を書くのも大好きだから、感想文は苦になるどころか得意だったんだよね。

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 かつてはフリーの管理栄養士として2時間の食育講演とか料理教室とかしてたから、人前で話すことも得意。知識以上に自分の経験を通して学んだことをおもしろおかしく、時には涙を誘いながら話すのが大好き。料理教室に参加していただいた方に「レシピを習いに来たら、生き方を学べるほど奥深くてびっくりです!」と感動されたことがある。今までわたし自身がいろんなジャンルの講座をたくさん受けてきた中で、トップレベルの楽しさと内容の濃さを提供していることを自負していた。わかりやすい+刺さる講座を作るのが楽しくて楽しくて。実は講師活動も天職の1つだと今更ながら自覚したことだった。

 やっぱりわたし、文章や言葉で表現する力を活かしたい。自分が大好きで、しかも得意なことなんだから、これを使わない手はない。そのことを再認識できたのは、先生との出会いのおかげ。技術習得という面では残念な結果になったけれど、自分の適性をはっきりと再認識することができた。かくして一年間訓練校に通うという選択は、人生の迷子になっていたわたしに大きなギフトをもたらしてくれたのだった。

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 訓練校修了後の身の振り方はいろいろ悩んだけど、心機一転・新しい土地で人生を再スタートする道を選び、4年間暮らした山間の雪深い地域を離れた。新天地は同じ岡山県内の海辺の町。瀬戸内海を望む風光明媚な観光地で、12年前にガンで亡くなった父がとても気に入っていた場所。いつかわたしも一緒に連れて行ってくれると約束していたのに、それが叶わなかった。そんな町に住むことになろうとは、父が生きていた時には思いもよらなかったな・・・。

 ここはわたしの運命を変えた職業訓練校時代の恩師の先生がこどもの頃に暮らしていた町でもあり、その先生が今暮らしている町にも近い。岡山の父的存在として何かあったら助けを求められる距離にいてくれることが心強くて、すごく気に入っている場所。

 ここに移住するのに必要不可欠な家探しをしていた時、働き口がないと借りられないから、この町でひとまず接客販売の仕事を見つけていた。でも家は借りられたものの、とある行き違いが元で内定を辞退することになり、いったん実家に帰省してゆっくり休養してから改めて別の接客販売の仕事に就いた。そして当面そこで働きながら、自分の得意な文章力や表現力をフルに活かせる仕事での起業の準備をするはずだったのだけれど。

 そんなわたしに自分からの「NO」が出たのは、新しい時代の幕開けとなる運命的な日のことだった。

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