幻のフルーツ「ポポー」を食べてみた
ポポーという果物を知ったのは数年前。
ご当地ソフトクリームを食べるのが好きで、変わったものはないかなと探していたら茨城県の十王町の直売所「物産センター鵜喜鵜喜」でポポーソフトクリームなるものがあると知ったんです。
なにその可愛い名前。まったく聞いたこともなかったポポー。
十王町では終戦後から各所で植栽されていたと言われ、平成に入ってからワインやアイスなどポポーを活かした商品の開発に着手、特産品として販売されるようになったとのこと。
で、さっそく行ってみたものの残念ながらポポーソフトの販売はされていませんでした。
時期が外れていたので生の実も無く、カップのアイスが販売されていたのでそれを購入し食べてみることに。
甘みも香りも控えめなあっさりとしたアイスクリームで、味は「何かに似てるような知っているような味…メロン…?そうだ!ほんのりメロンの味がする!」と思ったあとにポポーの別名が「カスタードアップル」と知って自分の舌が信じられなくなりました。
ちなみにポポーはトロピカルフルーツのような香りで、バナナやマンゴー、柿のようなねっとりとしたクリーミーな果肉なんだそう。
…………アップルは…?
そして今年。
なんだかあちこちの直売所でポポーを見かける…幻じゃなかったんかい…?
生産量が増えたとか…??
調べてみたらどうも生産量ではなく、傷みやすく日持ちが悪いため一般的なスーパーなどには出回らないことから「幻のフルーツ」と言われているそうです。
で、たまたま私が出荷時期にあちこちの直売所へ行っていたため見かける確率が上がっていたみたい。
(…いや、でも生産量や出荷量も上がってる気はする…今年の情報量すごい。SNSでもポポー初見情報がたくさん出てきました)
買ってみた。
1日目
食べごろのサインは強い香りと、指で押した時にヘコむくらいの柔らかさだそう。
まだどちらも香りはせず。よ~く嗅いでみると少し青っぽい香りがします。
袋から出して気づいたけど、表面はすでに何箇所かヘコんでいました。笑
わかる、気になるよね…でも買わないならやめてほしい…。
グッと押せばヘコむけどまだ固め。
熟すと黒っぽく見た目が悪くなるので、それも流通しにくい理由なのだとか。
確かに売り場には「これは腐っているのでは…???」な見た目のものも並んでいて、つい綺麗めな物を選んでしまって流通しにくい理由のまんまな行動を取ってしまいました。
そちらを買えば追熟せずに食べらるんですね。
2日目
右の大きい方がちょっと黒ずんできました。
香りもふんわりバナナのような香りが出てきて、気になって仕方がないので「もう食べちゃおっか!?」とオットに言うも「ちゃんと熟すまで我慢しなよ…」と待てをされる4○歳。
小さい方はまだ硬く香りもしない。
3日目
部屋の中がトロピカルな甘~い香り!
小さい方はまだまだだけど、右の大きい方はさらに香りが増して見た目もだいぶ黒くなってきました。これはもういけるでしょう。
少し冷やして実食!
皮を剥いたり輪切りにしたり、一番簡単なのは半分に割ってスプーンですくう食べ方。
もちろん半分に切りました。
ひと口目は「トロピカルな柿!」でした。美味しい!
特に種の周りが柿にそっくり。トゥルッとしてて種の形も似てる。
すごく甘くて追熟成功です。待ってよかった。
食べ進めるとマンゴーっぽくもありパイナップルのような香りも…とにかくトロピカル。
食感はマンゴーほど瑞々しく無く熟した柿ほどプルプルでも無く…そう、クリーミー。
食べながら「何かに似てるな…」と考えていたんですが、マンゴープリンに似ているような気がしました。
皮ギリギリまで攻めたらちょっと苦味も感じます。
オットは終始「マンゴーみたい」と思っていたそうです。
味も香りも強すぎずクセがなく食べやすいです。美味。
4日目
朝起きてリビングに来ると部屋中パイナップルの香りでいっぱい!
もうひとつのポポーが急に覚醒したようです。
ひとつ目はバナナのような香りだったのが、これは完全にパイナップルの香り。ひとつ目より小さいのに香りが強いです。
ひっくり返すと結構キテました。
押すと柔らかいので食べごろですね。
こちらも甘い!お味はマンゴーっぽく舌触りはひとつ目よりクリーミーな感じ。生産者が違うものを購入したからかな?どちらもとても美味しかったです。トロピカルフルーツが好きな人にぜひ食べてほしいお勧めしたいフルーツです、ポポー。
【おまけ】
何度か通っても出会えなかったポポーソフト。
今は販売されていますか。