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ニオイと記憶のふしぎな関係

シップのようなツンとするニオイを嗅いで部活動に明け暮れていた学生時代を思い出す方も少なくないかと思います。ニオイは記憶を思い起こさせるトリガーといった感じでしょうか。今回は、そんな「ニオイと記憶」のふしぎな関係をみていきたいと思います。


嗅覚は記憶の神経に直結
なぜ、ニオイを嗅ぐと記憶がよみがえるのか。それは「脳の構造」にヒミツがあるようです。実は五感の中で嗅覚だけが唯一、「大脳辺縁系」につながっているのだそうです。大脳辺縁系は感情・本能に関わる領域で、ここには記憶を司る「海馬」も含まれています。ニオイを嗅いだ瞬間、海馬が働き、目に映ったものや感情を記憶。同じようなニオイを嗅げば、そのときの情景が思い浮かぶ。これが、ニオイを嗅いだときに記憶がよみがえる仕組みなのだそうです。

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ローズマリーの香りは記憶力を上げるかもしれない
同じくニオイと記憶にまつわることとして、ローズマリーがあります。ローズマリーの香りには、「ロスマリン酸」「カルノシン酸」「カルシノール」という成分が含まれていて、ロスマリン酸は記憶力低下の原因となる物質が脳内にたまらないようにする働きがあるのだとか。またロスマリン酸、カルノシン酸には、記憶力に関係する細胞を増やす作用があるのだそう。こうした作用への期待は大きく、一説によると認知症の予防にも有効とのことです。

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ニオイと記憶に関係があるということは、目的に応じて香りを使い分けることが大切になってくると言えそうです。人と会うときはいい印象を記憶してもらえるような丁寧な香り、一人でなにかに打ち込むときは脳の機能を活性化させる香り。ニオイの上手な使い方を勉強しても悪くなさそうですね。

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