好奇心

小学5年生のある日。

朝のホームルームで昨日の体育で起こった出来事について担任の先生からクラス全員に報告があった。

先生「皆さん、昨日の体育の鉄棒でA君がふざけて鉄棒の上を歩いていた時、滑り落ちて股間をぶつけていましたよね?」
  「その後、病院に運ばれてお医者さんに見てもらったところ金玉が1つ潰れていたそうです。」
  「暫く入院になるそうなので同じ班や係の人は掃除や担当を話し合って決めてくださいね。」
  「こら!男子騒がない!!」
 「女子はともかく、男子は今回みたいになる事がありますから絶対おふざけはしないように!」

『金玉が潰れた』
このワードを聞いた時、男子は面白がるように笑っていて、私達女子はちょっと気持ち悪がるような何とも言えない反応だった。
ちょうど保健体育で男女の体の違いについて学んだばかりで、男子に対して少し恥ずかしい様な態度にになっていたのもあると思う。
なので、金玉がどう言う物なのか、その役割については大体理解していた。

私「金玉潰れたって言ってたけどどんな感じだったんだろう」
H「えー、見たことないから分かんないよね。」
I「なんか袋みたいなのに入ってるからそこに溢れちゃったとか?」
金玉の実物を見たことがない女子達にとって金玉の存在は想像でしか語れなかった。
私(本物の金玉見てみたいなぁ‥‥)



放課後、学校が終わっていつもの仲良し3人で帰っていると公園の奥の隅の方で同じクラスの男子数人がB君を囲って何かしていた。
B君はクラスの一部からいじめみたいな扱いを受けていて今回取り囲んでいた男子達が正にその中心だった。
私達もたまに面白がっていじめていたので、何をしているのか気になって近づいた。

私「おーい、B囲って何してるの?」
C「おう、お前らもいたのか。」
  「いや、朝のAの話であいつ金玉潰れたって言ってたじゃん。」
  「金玉潰れたくらいで入院とかないだろwって話になって今こいつで試してるんだよ。」
私「それでBがうずくまって泣いてるんだ。」

B君は金玉を蹴られたのか股間を押さえながら泣いて震えている。

C「ズボン履いてるとよくわかんねぇな‥。」
  「おい、Bのズボンとパンツ脱がせようぜ!」

それを聞いてB君は抵抗したが男子数人相手ではどうしようもできなかった。
あっという間に下半身が丸裸になりちんちんや金玉が露わになった。
私達女子はキャーキャーいいながら手で顔を隠したり隙間から覗いたりしていた。
B君は恥ずかしさと無力さからずっと泣いていた。

C「よし、お前らBを押さえとけよ!」
 「おら!!」 メチッ‼︎

C君は足は開かされたB君の金玉めがけて足を振り抜いた。
その瞬間、B君の身体は弓がしなる様に痙攣して目は白目を剥いており口から泡を吹き出していた。

C「‥やばくね?」
この光景を見た男子数人は流石にまずいと思ったのか急いで荷物を持って走って逃げてしまった。
残されたのは私達女子グループと痙攣して横たわっているB君だけだった。

H「え、どうする?うちらも逃げる?」
I「ここにいたら私達がやったって思われるし早く行こう!」

2人は男子達に続いて帰ろうとしたが私は野球のボールくらいにパンパンになった金玉に興味が湧いていた。

私「ねぇ、朝の話でもあったけどさ。今ならB気絶してるし本物の金玉見れるんじゃない?」
H「ええ!まだ気になってたの!?」
I「見つかったらヤバいでしょ!早く帰ろうよ!」
私「B気絶してるし、少し茂みの方までひきづっていけば誰にも見えないって!お願い!2人も金玉がどんな物か気になるでしょ?」

私のお願いが通じたのか、なんだかんだ言いつつ2人も興味があったのか分からないが協力してB君を公園の奥の茂みに隠すことが出来た。

私「2人ともありがとう。じゃあ起きる前に確認しちゃおうか!」

念の為、途中でB君が気がついても大丈夫な様にタオルで目隠しと叫ばれない様にB君のパンツを口に詰めて手足を縄跳びで拘束をしておいた。
B君はさっき程ではないが息も落ち着いてきており痙攣も収まっているがそれと相反して金玉はますます赤黒く膨らんでいた。

私「これ潰れちゃってるのかな?」
H「この中に金玉が入ってるなら開ければ分かるんじゃない?」
I「血が沢山出て死んだりしないかな?」
私「Aも死んではないし大丈夫だよ!」
 「ハサミとか誰か持ってない?」
H「裁縫セットの裁ち鋏ならあるよ。」
私「ごめんだけど金玉見るために汚しちゃってもいい?」
H「ここまできたら好きにしてw」

私は鋏を受け取ると金玉袋の真ん中に刃を当てて入れた。
なかなかスムーズには切れなかったが遂に金玉袋に切り込みが入った。
その隙間から血がドバッと溢れてきたがすぐにそれもなくなった。
おそらく袋の中に溜まっていた血が出ただけだろう。
切り込みが入れば後はそれに沿って切り開くだけなので簡単だった。
B君は金玉袋が切られるたびに体を震わせていたが起きてはいない様だ。
そして遂に本物の金玉が露わになった。

私「金玉って言うけど何か白っぽいというか‥ちょっとグロいねw」
H「確かにwあっでも片方の金玉から何か飛び出てるよ。」
I「何か茶色いね‥金玉の中身かな?」

金玉は潰れてはおらず白膜に亀裂が入っておりそこから中身らしき物が飛び出ていた。
その中身らしき物を触るとブニブニしており気持ち悪いと感じた。
3人でそれぞれ触っていると中身が刺激されるたびにB君はビクッと反応していた。
するとHがある事に気がついた。

H「あれ?これ管みたいになってない?ほらここ。」

私とIがその指摘する箇所をよく見ると金玉の中身らしき物の中に確かに細い管の様な物が見えた。

私「これ血管かな?でも血の色してないしなんだろう。」
I「引っ張ってみたら?後で戻せば大丈夫でしょ。」

私が恐る恐るその管を摘んで引っ張ってみるとズルズルっと出てきた。
だが強く引っ張りすぎたのか途中で切れてしまった。
B君は苦しそうに呻き声を出していた。

H「えー、私もやってみたい!他に管出てない?」
 「あっ!これかな。」

Hがゆっくり引きずり出すと私より長くその管を引き摺り出す事に成功した。

H「あれ?もう出てこない。これで終わり?」

Hが少し力を入れて引っ張ると私と同様にプツンと切れてしまった。

H「あっ!切れちゃった‥。でも私の方が長く出せたよ!」
 「Iもしてみなよ!」

Iが管を探す為に少し金玉を押して中身を切れ目から押し出そうとした時、B君が意識を取り戻した。
恐らく金玉への異常な痛みと謎の拘束状態に理解が追いついていないのだろう。
B君が芋虫の様に暴れた時、金玉を押し摘んでいたIはビックリしてしまい少し押し出すつもりが金玉の中身を全て白膜の外に押し出してしまった。

B「?!!??!!」

B君は突然きた強烈な痛みに悶絶しているようでまた気絶してしまった。

I「ビックリしたよ‥!こいつ急に暴れるんだもん‥。」
H「うわ!金玉の中身全部出ちゃってるじゃん!」
 「これもう戻せなくない?」
私「もうぐちゃぐちゃだね‥。」
 「でも原因作ったのBだしIは悪くないって。」

Bの裂けていた片方の金玉は見るも無惨な姿になっていた。
例えるなら中身を吸い出した葡萄の皮みたいな感じ?

H「じゃあ金玉の中まで見れて楽しかったしBが起きないうちに帰ろうか。」
I「だね。もう手がベトベトで気持ちが悪い‥。」

私も含めお開きムードになっていたが、ここで私はある事に気がついて2人に1つ提案をした。

私「ねぇ、そう言えば潰れた金玉見てなくない?」
H「確かに、亀裂が入ってただけで潰れてなかったね。」
I「意外と頑丈なのかもねぇ。」
私「2人が良かったらなんだけど、もう一個残ってる金玉、ちゃんと潰してみない?」

それを聞いた2人はビックリしていたが、ここまできたならもう最後までやってしまおうという感じで潰すことが決まった。

私「でもCがあれだけ蹴ってもちょっと裂ける程度だったから中々潰すのは難しそうだね。」
H「Cに比べたら私達の方が力はないしどうやって潰す?」
I「道具とか使えばいけるんじゃない?」

そこで、それぞれランドセルを漁って潰せそうな道具を探したがどれも難しそうだった。
するとHが草むらの中から何かを見つけてきた。

H「これならいけるんじゃない?!」

Hが拾ったのは錆びたペンチだった。
おそらく点検の業者の人達が落とした物だろう。
ペンチの挟む部分は赤茶色になっておりボロボロと錆が落ちるほど古くなっていた。

私「確かにそれなら私達でも出来そうだね!」
I「ザラザラしてるから滑り止めになってちょうどいいね。」

そして役割分担として、私が代表として金玉をペンチで挟む係、Hが金玉を固定する係、Iはスマホを持っていたので記念用に動画を撮る係になった。

私「よし、じゃあ行くよー。H?I?準備いい?」
H「いいよー。早く潰してー。持ってる手、ぬるぬるして気持ち悪いから。」
I「撮影オンになったよー。」
私「じゃあいくね、せーーの!!」グチュ!パンッ!!

ペンチを思いっきり握った瞬間、金玉は風船みたいに弾けその中身を周りにぶちまけた。
その中身の破片は私達3人にも大量に飛んできた。
B君は意識こそ無いものの、C君に蹴られた時以上に体を強ばらせて涙、鼻水、ヨダレ、オシッコと身体中から液体を流していた。

私「うわ!オシッコかかった!」
H「私も顔に金玉の中身めっちゃ飛んできてた!キモい!」
I「私のスマホにもついてて最悪‥。」

3人とも金玉のせいでだいぶ汚れており一刻も早く家に帰って服と体を洗いたいと思っていた。

私「よし、これだけ金玉が見れたなら満足だね。」
 「Bが起きる前にさっさと帰ろう!」
H「初めて金玉見れて楽しかったけど汚いのが嫌だね‥」
I「撮った動画また今度見ようよ。」

B君を拘束していた縄跳びとタオルを回収して私達は誰にも見られないよう足早に公園を後にした。



次の日、B君は学校を休んでいた。
すると先生からホームルームで報告があった。

先生「昨日の放課後、B君が公園で何者かに襲われて今病院に入院しています。」
  「詳細は伝えられませんが不審者や変質者の仕業だと言われていますので皆さんも登下校の際は注意してください。暫くは〜‥‥。」

とりあえずB君の金玉破壊事件は通り魔的な犯行だと言われており私達が疑われる心配はないようだ。

B君ごめんね、でも楽しかったよ!。

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