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セラピストになる前のしごと。

保育学科の学校を卒業

保育士にはならず

知的障がい者施設に就職。

就職前、

父は知的障がいの人に対して

あまりよく思っておらず

反対されていた

おまえに、わけの分からんやつの世話なんかできるんか

なんども言われてた

その度、母に告げ口をし

父は母に怒られてた。

就職してから

1年目
利用者とあそびなさい

業務はそれからでいい

先輩からそう伝えられた

相手は大人の方なので

走り回られたり
髪の毛ひっぱられたり
噛まれたり…

あざまみれ

◯◯さんがいない

ベランダはいくと身体のまま

遊んでいたり

お風呂はいるよー
〇〇さん呼んできてもらってもいい?

トイレの中にトイレットペーパー
がまるごと入ってたり…

まいにちハチャメチャ

あっというまに

一日がおわり…

一週間がおわり…

一年が過ぎ…

でも、大変だったけど、接していくのは楽しかった。


毎日違うことがあり
笑ったり
泣いたり
怒ったり
うまく話せないけど、こちらの伝えたいことが伝わったり

表情とか、
目線とか
仕草とか

こうしてほしいのかなっと、察することができた時は
涙が溢れるほど嬉しい。

4年くらい働いたのかな

最後の日、業務を終え

いつもより、お話タイムが長くなる
そろそろ帰るね

また明日もくるの?

わたしは
なにも
ことばにできなかった
ハグを交わしお部屋をでた

施設から
駅まで
自転車で
10分くらいかな


自転車をおし


目から溢れてくる涙を流しながら……。