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serendipity

「私」が「今」に至るまでのきっかけや決断について、
「こんな経緯で、こう考えて、こう決めたんです」と長々と書いた。

しかし、そこには用意された環境、偶然の出会いや、
意図したように見えて実はたまたまの選択などが、
きっと関係している。
当たり前のようだけれど、分岐点が数え切れぬほどあったのに、
今、ここにいるのはなんだか不思議。

「なるべくして、こうなりました」というよりも、
「きっと運命や縁も、今日の私を創るのに関わっている」と
考える方が神秘的で悲壮美を感じさせる。
という考え方が多分、「中年の危機」なんだろうけれど。

いろんな選択をしてきた中で、
割と大規模だったと思い返すのは、高校3年生の受験にあたって、
大学の学科を選んだ時。

外国語を学びたいという情熱があった。
多くの人が、既に話すことができたり、或いは習得に励んでいたりする英語
ではなく、何か他の言語。さあ、何語だろう。

ドイツ語かフランス語はメジャーでかっこいい。
フランス語は洗練されていて、「フランス語できます」というと
かっこいい。いやいや、「おしゃれ、すてき、美しい」で
フランス語にしてしまっていいのか?
スペイン語は中南米の多くの国で使われているらしい。
アメリカでそれを話す移民も多いらしい。
そうだ、スペイン語にしよう。
ただし、言語発祥の南欧スペインの方に憧れて。スペインに留学もしよう。
とそこから劇的に盛り上がり、受験無事終了。
スペイン語を学び出した私は、あれやこれやの偶然を重ねて、
1998年にスペイン語発祥の地、スペインではなく、中米メキシコに留学。

その後、仕事で語学を活かす機会にも恵まれ、
医療通訳する際にも大いに役立ち、観光業にも興味があったので
通訳案内士の資格も取った。(英語の資格も取得)


時を経て、2022年に大学院での研究を検討する際には、
スペイン語学科でお世話になった教授のおかげで、
進学への道が開けた。教授には感謝しても仕切れない。
(ここの部分はまたもっと深い話なので、また今度)

今の職場では、時折スペイン語圏の患者が来院する。
自分の持ち場があるので、がっつり医療通訳する機会は
ないけれど、滞日外国人のお役に立てるチャンスが
あるかもしれない、
と思うと、さざ波が立つ私の心が少し穏やかになる。



スペインといえば、時間を忘れて観てしまったドラマ。

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