私の好きな木

前は私の好きな花を述べました。今日は木を述べます。

一番好きなのは白梅です。紅梅はそうでもないのですが、なんでか白梅はとても好きです。高校生の頃に友達と見に行った大阪城公園の梅園はそれはそれは綺麗でした。

簪の作家さんがとても綺麗な白梅の簪をお造りになっていて、人生で一度くらい本物を見てみたいなぁと思っています。

次に、桜が好きです。普通のソメイヨシノと、枝垂れ桜も好き。これは楽しかった思い出によるものも多いですし、単純に日本人たるが故、とも思います。私はそれなりにスタンダードな日本人タイプで、古めかしい考え方も嫌いじゃないので。

中学校の近くに流れる川沿いに桜並木がありました。桜って夏は虫がつくから大変ですけど、桜並木って本当にいいものですよね。狭い川なので桜の散り際には皮が花びらで蓋をされます。中学校の時、春の通学路がとても好きでした。

勿論夏の葉桜も好きです。よく茂った葉っぱの間からきつい日差しがキラキラと木漏れ日を作るのがとても好きで、それが反射してあまり綺麗ではない皮がキラキラ光るのです。光の裏側から見た葉桜の色って、とても瑞々しくて「夏!」って感じがするんですよね。

今年は緊急事態宣言でお花見はできませんでしたが、友達が家の近所の桜の写真を送ってくれました。来年はぜひ見に行きたいものです。

さて、次に思いつくのは金木犀です。今はなき生家に植えてありました。秋になるといい香りがするのも好きですが、あの小さなお花が可愛らしいんですよね。普通の花びらとは少し違う肉厚の、変わった構造。私、多肉植物って置物と見分けがつかないと昔は思っていましたが、金木犀の花もちょっと作り物みたいに思っていたのかもしれません。

あと、あまり本物を見たことはありませんが藤も好きです。前に母が紫色のお花が好きということを話しましたが、これも彼女の影響かもしれません。

舞妓さんの髪飾りのようにシャラリと揺れるお花ってとても綺麗ですよね。つまみ細工のビラ飾りや銀ビラが好きで、実は母のつてで藤のつまみ細工の髪飾りを注文したことがあります。着物につけられるほどしっかりしたものではありませんでしたが、私の青い浴衣にとても映える綺麗な飾りで、とても大事にしています。

実物をあまり見たことがないつながりで、椿も好きです。

椿というと雪の中に咲いて首から落ちる悲しいイメージがあります。ちょっと毒々しくてパンクな感じと言いますか。背景が黒とか深い緑の偏ったイメージがあるのですが、一体どこからきているのでしょうね。


ところで私はミーハーなオタクなので、私が漫画以外のものを好きになる糸口は大抵が漫画です。漫画で気になったことやものを調べるという手口、皆さんも心当たりがあるのではないでしょうか。

私の雑学は9割そうやって培われてきました。

元々植物の苦手な私、花を好きになったのはCLAMP作品の影響が強いです。それからるろうに剣心、鬼滅の刃。刀語…。これ!という花の名前はなくても夏目友人帳なんかも見ていると自然と触れ合いたくなります。

きっかけはどうあれ、そうやって物事を好きになるということは、私はものそのものよりも「ストーリー」がある方が好きになれるのかもしれません。雰囲気を楽しんだり、空気感を楽しんだり。「ファッション〇〇」と言われがちな考えかもしれませんが、ファッションで悪いことなんてないですよね。

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