チョコベビー

まとわりついて剥がれてくれない幻想と
ゲームのなかのちっちゃい犬を可愛がり
たくさんのピーナツバターに
ちっちゃいチョコを散らばした
知らないような知ってる味で
そんなん知っててたまるかと
不必要な力強さでマッチをつけた

自転車を漕いでみたいな
泳いだり寝っ転がったり歯を磨いたり
そしてまたおんなじようなページをめくる
夕陽がいきなり差し込んできて
いつのまに知らない人に囲まれて
虫を見て、自分を大きく感じたり
星を見て、自分を小さく感じたり