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架空の日記4「池」

すいすいと池を泳ぐ夢を見た。池の中はきらきらで、息ができて、池から出ると何故か息ができなくなったので目が覚めた。朝の光が強すぎるくらいに差していた。キンキンの冬の空気はとっくによわよわの湿気を含んだ春のにおいに変わっていた。毎年びっくりするけどそれはそうだよなと思った。机の上に昨日書いていた日記が開いたままになっていた。寝て起きたら全く違う気分になっていて、昨日の自分に全く共感できなかった。パンを食べたくなったのでコンビニに行った。美味しくないし、こればっかり食べているのでお腹を壊した。池があった。夢で泳いだ池より少し濁っていた。通りがかった家の入り口に変な張り紙があった。意味がよく分からなかったので、直接聞いてみることにした。チャイムを押しても誰も出てきてくれなかった。不親切だなって思った。