明け方

揺れていた
早朝に微かに揺れて
それからずっと揺れていた

見ることのない朝焼け
僅かに何かを予感した
足りない何かを探してた

どうせ眠れないからコーヒーを淹れて
ぼんやりと外を眺めた
あの朝と同じ匂いがした

祖母が亡くなる夢を見た
夢に練習させられている
どうか置いていかないで