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架空の日記2「師匠」

知らない間に眠ってしまったようだった。寝る前に見ていた映画の夢を見た。飲みかけのオレンジジュースを朝ごはんの代わりにした。ぼんやり外を眺めていると、不思議な鳥が一羽いた。全体的に青っぽいグレーで頭のとこだけふわふわしていた。話しかけようと窓を開けるとどこかへ飛んでいってしまった。竹トンボを作る専門の師匠とお茶をした。竹トンボには大して興味がないけれど、師匠はいつも大事なことを教えてくれてる気がして好きだ。コーヒーにありえない量のクリープを入れていて、師匠感ないなあと思いながら眺めていた。体に悪いですよ、と言うと絶対無視されるので言わないことにしている。笑い方が独特で、愛嬌と不気味のちょうど中間くらい。小さめの黒っぽい目とふさふさの白髪の眉毛のバランスに癒される。実家の犬を思い出した。犬に会いたくなったけど、師匠で犬を思い出すのは流石に失礼なのであまり考えないようにした。