カナデとウタ8
「おはよー!」親友のマキがニコッと笑った。
部活に行かなくなって、友達が減っても、こうやって普通に接してくれるマキには感謝している。
「おはよ!」とウタ
「あ、そーいえば、ウタ、軽音部やめたん?」
いつもはノーテンキなマキが、心配そうな顔をしている。
「なんかあった?ウワサになってて、きいたよー」
「いろいろあって」
「ウタはそれでいいん?」
「え
私は、、」
放課後、やることもないので、マキと一緒に帰る。
廊下のむこうから、楽器を背負った人たちがくるのが見えた。
軽音部のみんなだ。
マキは「あ、あれー」ウタの方を見た
軽音部のみんなが、ウタを見つけた
「おう!元気?」と見慣れた先輩が声をかけてきた
ウタは下を向いて逃げた
私は、、
みんなみたいに、充実した毎日を送れてない。普通に話せないよ、
ウタは、軽音部のみんなに合うと、なぜか後ろめたい気持ちになるのだった。
マキが追いかけてきた。
「ウタ、大丈夫?」
それから卒業するまで、結局、軽音部には行けなかった。
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