見出し画像

Process-3:私が選ぶ私の人生|ライフログスクール を経て

 退職を決意、こんな結末は想定の範囲外。
 誰かに話したくても、結果だけを話すとこうなんだけど、どうしてここに至ったかが大事で、一体どこから話したらいいの?ということが実際に起こっている。

 2021年10月中旬より1ヶ月半、自分の人生を愛することに真剣に向き合ったライフログスクール 。私にとって過去を振り返ることは嫌な自分ばかりを思い出すから避けてきたことだった。今やこれから先を謳歌しようと思った時に、過去を見返すことはほとんどしてこなかった。そんな私がこれまでの人生を棚卸しして、過去の出来事に意味づけをし、自分の人生を愛することで”今”を生きるライフログに出会った。
 スクール期間中は文字通り”真剣”だった。今まで経験したことのない感情たちにも出会った。同じように人生に真剣な仲間の存在や最後まで私たちと同じ目線・同じ熱量で伴走してくださったオア明奈さん、運営アシスタントの皆さんに支えられて、私は今ここまで来れたのだということに感謝しながら、のちの私のために大事に書き残したい。

”今ここにいる理由”を明らかにする旅へ向かう

 オア明奈さんが主宰する『自分を活かして生きる、節目のデザイン ライフログスクール』には5期生として参加した。直前に行われたSHElikes(女性向けキャリアスクール)でのライフログ特別講座でそのメソッドを体得することに価値を感じた私は、申し込みページのオープンから数十分後に申し込みを完了させた。

 かなり必死だった。一歩を踏み出せない、やりたいことが分からない、何をしても満たされない。そうやって毎日を過ごしながら、焦りを感じ、あれやこれやと模索する日々を送っていた私。そんな私をスクール参加まで突き動かしたのは、明奈さんのこの言葉だった。

”今ここにいる理由をちゃんと自分で語れる”

 ライフログスクールに参加すれば、そんな自分になれると明奈さんは熱く温かく話されていた。霧のかかった視界に少しは光が差し込む、それも自らの力によって霧を払うことができそうな予感。これだ!という直感を信じないとなんとなく後悔する気がしていた。

◆ライフログスクール参加前の私の想い

私の生きてきた人生を「変える」のではなく、ありのままの私にやさしく生きたい。でも、

ーありのままの私、ってなんだろう。

 人生の棚卸しは「ライフログ」のほんの一部に過ぎない。それなら、これから私はもっともっと自分と向き合う旅に出かけようと決心した。まずは、オア明奈さんが主宰するライフログスクールに5期生として参加する。目標は「ありのままの私」(価値観)の言語化、そしてこれからの歩み方を真剣に考え、次のアクションを決めることだ。

 ”今ここにいる理由をちゃんと自分で語れる”

 そんな私でありたい。ただの憧れで終わらず、私自身がそうなれるように自分でレールを敷いていくんだ。 

私はここに来てもなお着飾っているのか

 ライフログスクール の序盤は人生の棚卸し。ここまで生きてきた中で起こったあらゆる出来事を、当時の感情を含めて洗い出していく。私はこの過程で今まで経験したことのない二つの感情に出会った。

 一つ目は、過去の出来事の記録があまり残されておらず、自分に対して申し訳ない気持ちになったこと。特に当時の感情は、自分で”言葉”という形で残していないとこんなにも思い出せないものかと戸惑った。私の場合、日記はアナログ・デジタル問わず、書いたそばから消していった過去がある。だから当時の出来事は思い出せても、自分をなんとか納得させたり、前に進むために「でも」「だけど」で言い訳したりして、私の素直な感情が押し殺されているようだった。
 これからは私の今感じている感情を大事にしよう。改めてそう考えたときに、ある言葉を思い出した。以下、私が尊敬するアイドル歌手の言葉より。

人間は全ての感情を感じられるようにできている。

 どんな感情も感じられるようにできているけど、どの感情も経験しないと語ることはできない。だから”感じる”ということは貴重な経験なんだと思う。人生を振り返りながら、今までもたくさんの感情を抱いて乗り越えてきた自分を愛おしく思った。そして、これからも”感じている”ことを大事にしていきたい。自分を好きになる一つの方法として。 

 二つ目は、真剣に向き合うと口にしつつも、まだ着飾っている自分に気づいてひどく嫌気がさしたこと。自分のことを知ってもらいたいと思った時、わりかし自分の良い特徴を綺麗に並べて話している自分がいた。同期それぞれが苦難を乗り越えた自分と向き合って語っていくなか、私は苦難を乗り越えてきた自分を”なかった”ことのように扱っていたんだと気付いた。今も、今までも。
 スクール参加前から自己開示に苦手意識があったが、一緒に取り組む仲間の姿をみて、ありのままの自分から目を背けてきたんだとやっと自覚した。それから私にとってライフログスクール での時間は、飾らない自分であるための練習を積み重ねる時間となった。なんでもすぐにはできない、練習が必要。練習だと思ったらとことんやってみれる。以下、私にズシンと届いた明奈さんのお言葉。

不器用でも、まとまってなくても、何度もぶつかりながら人生と向き合って模索するプロセスから逃げないこと、楽しむこと、味わうことを大切にしてほしいです。綺麗にまとめることよりも、それが一番、人生にとって意味ある時間になると私は信じています。

言葉にすることだけが大事じゃない

 そうやって棚卸しした私の人生から”自分”を模索して、拙いなりに向き合う日々が過ぎていった。辛かった出来事にも向き合う時間をとってみたり、同じ様に深く潜る同期の仲間と気持ちをシェアしたりしながら、気づけば人生を振り返ることを楽しんでいた。そしてスクールもいよいよ終盤に差し掛かると、「だから私はどうありたいのか」という、あり方を言語化することに挑戦していった。ここでまた壁に衝突……

 私はこのライフログスクール で、ありのままの私(価値観)の言語化をすることが一つの目標だった。そのためあり方の言語化の過程で、どうやったらしっくり来る言葉になるのかと、言葉探しの旅に向かい始めてしまった。それはありのままの私に向き合うことを放り出してしまっていたのだ。

 私にとって言語化とは、心の中の気持ちや誰かに伝えたい想いを”言葉にすること”として考えていた。だから言語化しようと肩に力が入った私は、途中からパズルのピースを合わせるようにぴったり合う形(言葉)ばかりを探していたのだ。大事なのはそこじゃない、形(言葉)を見つけることじゃなかった。

言語化は言葉にして終わりじゃない。言葉にすることだけが大事なんじゃない。

 私は言葉を紡ぐことが好き。それは、”伝わる”と嬉しいということを過去に知ったからだ。そうか、その言葉がちゃんと伝わるまでの過程にどれほど向き合ったかの方が大事なんだ。向き合った分だけ言葉は磨かれ、相手に伝わるものになる。私も味わったことのある相手に”伝わる”こと、そこまでの過程が言語化なんだ。
 そう気づいてからは、”言葉にすること”をゴールから外して、もう一度”自分”を知ることを味わう道を選んだ。私は何をしてきて、その時どんな感情が湧いて、その後どんな気持ちが残っているのか。それを積み重ねてきた私はどんなことが好きで、どんなことが得意なのか。そしてどんなことを大事にしたいと思っているのか。

 ライフログスクール ではこうやって”自分”との向き合い方をとことん教えてくれる。”自分”に向き合うことに関して初心者な私にとって、原点に立ち戻れる大事な気づきだった。

ありのままの私を受け入れたら

 最終日の意思表明へ向けて”自分”を知る過程を楽しむなか、明奈さんの個別カウンセリングを受けた。私の過去の選択やその時の気持ちを聞いていただきながら、私が他人に影響を受けやすく、やりたいの原動力になっているのは”誰かみたいになりたい”という思考特性であることを明奈さんが一緒に紐解いてくださった。

 私は他人に影響を受けている自分には気づいていたが、なりたいと思っても、そっくりそのままその人になれるわけはないんだからと、そうやっていちいち他人に影響を受けている自分が嫌になっていた。しかし過去を振り返れば、ワクワクとした気持ちで新しい環境へ飛び込むきっかけになるのは、いつも”誰か”との出会いだった。過去の私が「これが私なんだ」と教えてくれていた。

 さらに自分が満たされていないことに気づき、その環境から「抜け出す」ことを決める勇気が足りていなかった。すごく単純なことだが、満足できず生きづらい状態を目先の楽しさで紛らわし、自分にさえもその生きづらさを隠して生きてきた。自信がないから今の環境に留まったまま、外の世界を見渡し、自分を活かせていないやり方でもがいていた。私は抜け出せさえすればよかったんだ。ここ(満たされない環境)から抜け出して、また”誰か”に出会い、なりたいを叶えていくこと。それが私が私にしてあげられるハッピーになる方法なんだ。

 今まで一人ではたどり着けなかったけれど、明奈さんのサポートを受けながら、ライフログを通してここまで来れた。ここからひとつずつ自分で行動を起こして確信に変えていきたいと思っている。個別カウンセリングを通して、ありのままの私を知り、「これが私なんだ」と納得して受け止めるきっかけとなった。きちんと自分の特性を理解して認めることで、それを活かして自分の人生を舵取りする方法があることを、ようやく自分ごととして理解し始めた瞬間だった。

革命だ、ライフログ

 迎えた講座最終日。全員の前で意思表明する時間に、私がスクール期間を経てたどり着いた、この先人生を歩んでいく上で心に据えて大事にしたいことを自分とお約束した。

 好きな自分を更新し続ける
他人から影響を受けてでも、なりたい自分に向かって走り出すのが、私のワクワク度100%な生き方。自分の中の変化や違和感に気づいたら、次の環境を選ぶよりも先に、いち早く”好きじゃない自分”から抜け出す行動を起こせるかが重要。
”好きじゃない自分”でい続けることを手放し、いつもワクワク楽しんでいる自分でいよう。

② 心地よい速度・量を知る
他人から影響を受けてもいいんだと、ありのままの私を認めた。けれども、他人のペースに飲み込まれちゃ苦しいだけだと過去の自分が知っている。自分になぜ必要なのか、どこまで満たしたいのかに立ち返ることを忘れない。
結果だけで評価せず、その過程で自分がどんなにたくさん学んで感動しているか、きちんと気づいてあげることが大事。そうやって心地よい速度と量を守っていく。

③ 相手の勇気を否定しない
挑戦しようとする気持ちを応援できる、立ち止まりたい気持ちを受け止められる、日々進歩していることに気づける。そんな私だからこそ構えられる”私”という場所でありたい。
ああ、なっつんのとこ行こうかな〜と思い出してもらえる、みんなが元気をもらいに立ち寄る、そんな存在でありたい。おばあちゃんになっても大好きな人たちに囲まれているような、私だから繋げる輪を広げていく。

 このお約束たちを心に据えて、私はようやく”縁”に立ったところだ。当たり前になっていた今の環境から抜け出すことを決め、出会いたい人たち、飛び込みたいハコを真剣に探していく段階にいる。

 同じくスクール期間を乗り越えた同期の仲間たちもお互いの行き着いた先から、意思を固め、また次へと向かっている。私にとってライフログスクールでの仲間の存在は大きかった。自己開示が苦手な私だったけど、同期のみんなが真正面から人生に向き合う姿を見て、私もここまで話せるってさらけ出す勇気をもらった。最後にはこんな自分が嫌なんだって泣きべそかいてさらけ出せる仲間になった。

 ”今ここにいる理由”を明らかにする旅は、ここで終わらない。スクールを終えて、また次の旅先へ向かっている。この先も振り返る時間を大切にし、ライフログを更新していくことが、”今ここにいる理由”を語れる自分になる方法だ。そんな方法があるということを知った。

 私にとってライフログの価値は、ここまで歩んできた自分も、ここから先歩んでいく自分も常に「これが私なんだ」って納得して生きていけることにあると思う。そしてライフログスクールに参加して良かったと言える理由は、辛くなったり迷ったりした時、はたまた舞い上がりすぎた時に、”戻る場所”を自分のために作れたこと。ライフログスクール で真剣に”自分”に向き合った時間、そして出会った同期の仲間の存在が今後の人生においてどんなに心強いか。これからもっと実感できるだろう。

 ここからは過去を振り返る習慣で自分の人生を愛するということが、 この先の自分の背中を押すものになるのかを、まず私自身が私として体現していきたい。過去を振り返ることを知らなかった私にとっては革命、大革命が起こっている。今、このタイミングで自分で立ち止まると決めたからこそ、ここから前に進むことにワクワクしている私がいる。こうなれたらという憧れで終わらず、自分でレールを敷いている。あの時自分を諦めず、そうなりたいと強く願い、ライフログスクール へ参加を決めた私のおかげで。


ここまで読んでいただきありがとうございます。自分のために残したnoteですが、明奈さんやつばきさん、いっぽさん、にしちかさん、姫ちゃんさん、そして5期生の皆さんへ感謝の気持ちが届いたらなという思いです。ライフログスクール という場所で私たちが自らの人生に集中できる環境を整えてくださり、本当にありがとうございます。素直に自分を語る姿によって私に勇気をくださり、ありがとうございます。そしてこの文章が(長いけれども)、まだライフログを知らない方の目に止まって、立ち止まる勇気を出すために、ほんの少しでも力になれたら嬉しいです。これから”今ここにいる理由”を自分の言葉で残していきたいです。  nattun.


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?