# デンマークつれづれ日誌，その6
5月4日はデンマークが第二次世界大戦下でナチスドイツに5年間の占領から解放された記念日です。この日にウクライナのゼランスキー大統領は、ウクライナの秘密基地からデンマーク国内2カ所に設置された大画面で、77年前デンマークが5年間の占領から解放され平和と自由を勝ち取ったことに自国が今置かれている厳しい戦禍に重ねて、「我々も必ず自由と平和を勝ち取ると信じている。」とスピーチしました。世界の多くの国の議会でウクライナ状況を演説されてきましたが、国民に対しての演説はデンマークが初めてとか。デンマークは解放日に窓辺にキャンドルを灯し当時の苦難の日々に想いを馳せる習慣に対して、ゼランスキー大統領は、「今日のキャンドルの灯に戦禍で命を奪われた220名のウクライナの子どもにも想いを馳せてほしい。」と力強く語りました。
この日、大画面が設置されたコペンハーゲン市庁舎広場とオーフス市の広場は人で埋め尽くされました。人々が手にするたいまつの明かりが夜空に映え、ロシアの理不尽な暴走に対する強い反発を表しているようにも感じられました。一人の野望のために多くの哀しい犠牲が払われていることに絶え難い想いです。
May 6. 2022
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