日本最速の夜明け

夏至が近くなり、みなさんが起きる頃にはもう十分明るくなっている今日この頃ではあるが、北海道のそれはさらに極端である。

札幌のきょうの日の出は3時56分である。
一般的に、タイムゾーンが単一の国では、東に行けば行くほど日の出も日の入りも早くなる。そして、北に行けば行くほど夏の日の出は早く、冬の日の出は遅くなる。
北海道内では南西部に位置する札幌でさえ、今日は午前2時台から東の空が明るくなってきている。あまりに早すぎて冗談みたいだが、道内にはもっと日の出の早い地点が存在する。

札幌から北東に約80kmの滝川では、3時52分
同じく北東に120kmの旭川では、3時50分
さらに北の名寄で、3時47分
名寄より北に150km、最北の都市稚内では3時46分。
(150kmも北なのに1分しか違わないのは、きっと稚内が名寄より西に位置することの効果もあるのだろう。市街地より数十km東にある宗谷岬では3時45分。)
札幌から北東に200kmの紋別で、3時44分
道東の港町網走で、3時41分
斜里町で、3時40分
中標津で、3時39分
斜里町ウトロと根室市街地では3時38分だった。
北海道本土最東端の納沙布岬は3時37分。
より北にある知床岬の方が早く、3時36分。
国後島・古釜布(ユジノクリリスク)では3時35分
択捉島紗那村(クリリスク)では3時22分
択捉島最北端では3時17分となる。

北方四島はロシアが支配しており、実は日本時間より2時間進んでいるので、現実的に見ることのできる最速の日の出は納沙布岬で、6月中旬頃の3時36分だろう。
(知床岬へは立入制限がある)
そうすると、空が明るくなる時間も単純に計算すれば2時35分頃。
いかに夏の北海道の朝が早いかわかるだろう。

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