夫にストリップ通いを打ち明けた話(日記)
引っ張るほどのことでもないので結論から言うと
ぜんぜん大丈夫でした!
やったね。
わたしが夫になかなか言い出せなかった理由は主に
① 夫とストリップの話をしたことがない
(のでどういうイメージや偏見を抱いているのかが読めない)
② 劇場を密閉空間だと勘違いして、ご時世的に気にするかもしれない
③ 否定された場合、わたしの心理的ダメージが大きい
このあたりです。
※きちんと伝えておきたいのですが、決してストリップという趣味を恥じたり、よくないイメージを持ったりしているわけではありません。また、劇場は換気・消毒等感染症対策をきちんとしてくださっていると思います。
あくまでも「夫という個人にとって」ストリップに対するどういったイメージがあるかが読めない→彼の価値観に基づいて否定的な反応が返ってくるのが不安、ということです。
わたしのなかで、夫に対して
・言わないことがある→◎
・うそをつく→限りなく×に近い△
という微妙な倫理観があります。
だから、はじめてストリップに行った日は「文フリで知り合ったお友達と会ってくるね~」という「うそではない」編集作業で乗り切り、それ以降はもともとの勤務時間が遅い夫より先に帰宅する、という「わざわざ言わなくて済む」タイミングを選んでのんびりと楽しんでいました。
※と、言いつつ先日、パンプレでゲットしたお宝をもってしれっと夫より先に帰宅しようとしたらまさかの『家の鍵がない』というトラブルを起こしてしまい(のちに洗濯機で発見)、仕事用の鞄にお宝を詰め込んだまま何食わぬ顔で夫を待つ→夫がお風呂に入っている隙にお宝を隠す、という危ない橋も渡りました……。
しかし、いつまでも黙っているわけにはいきません。
というより、そろそろ楽になりたかった。
言っちまいたかった。
大丈夫そうな気が(半分くらい)した。
だってわたし、ストリップに出会えて幸せ……!
わたしの幸せをいやがるような人ではないはず!
そう思う気持ちが半分。その一方で、ひとの考えはそれぞれだから、夫にとってこの趣味が地雷である可能性がまったくないとは言えなくて、万一そうだった時に彼の「嫌だ」という気持ちも否定したくないな……という不安も半分。
わたしは何かをするときに、とりあえず最悪の事態を想定しておくようにしています。
もしも、夫の反応が芳しくないものだったとしたら。それが事実と異なる偏見にもとづくものならば、なるべく誤解を解く努力をしたい。そのうえで、どうしてもダメだと言われたら。
隠れて行くかぁ。
……というのは冗談ですが!
その時はその時で考えるしかないな、と。
嘘にならない言い訳を考えたりごまかしたりする努力より、わたしがストリップに楽しく通っているよ、ということを伝える努力にパワーを割きたいな、と思った次第であります。
さて、いよいよ打ち明けるタイミングがやってまいりました。
「実は最近、趣味ができた。でも夫はもしかしたらいやがるかもしれない」
「そんなにやべぇのか」
「わたしはとっても幸せ」
「なら良し」
あ、ではこれで……と切り上げたくなるのをグッとこらえて言葉を続けます。
「もしも夫にとっていやなことならその気持ちは否定したくない。でも、わたしはいまその趣味ができてすごく楽しいから、夫にいやがられたら悲しい、そういうジレンマで今まで言えんかった。ストリップを観に行っています」
あまり間を開けずに、夫は言いました。
「思ったよりソフトだった」
どうやら前フリが重すぎたようです。
そのあといくつか質問が。
「どういうところが好きなの?」
「行ってみるまでのイメージと行ってからのイメージがぜんぜん違った。女のひとが、全身で表現をしているところを見ると人間のからだをすごくきれいなものとして肯定できる。そんな素敵なひとたちを、ものすごく近い距離感で見ることができる」
「小難しく考えながら見てるの?」
「もちろんスケベ心があるけど、そこにいる人みんなスケベだってことが心地いい」
などなど。
結果としてノーダメージでフィニッシュです。やったね!
「思ったよりソフトって言ったけど何を想像したの?」という私からの質問には黙秘権が行使されました。なんでや。
以上です。
感染症に関して深刻な状況が続き、出歩くのがはばかられる時期ではあります(わたしの場合、そもそも毎日出勤なのでなんとも微妙なところですが……)。
もしものことがあったら、夫など身の周りのひとや推しのお姐さんたちにも迷惑をかけてしまう。
でも行かなければ、いましか見られないものがある……
さまざまなせめぎあいのなか、できるかぎりの対策をとって、たまに、こっそり、観に行っています。
いろんなことを我慢している方々に申し訳ない気持ちもあります。わたし自身、ここは我慢するけれどここは……ここだけは……行く……! みたいに基準が揺らいでしまうこともあり、結果として不義理になってしまったりと、どこを向いても申し訳ない気持ちになったり……。
一日も早く状況が落ち着き、「ストリップ一緒に行きませんか?」とだれでも気兼ねなく誘える日が来ることを祈っております。
大好きな踊り子の皆さんが、安心して舞台に立てますように。
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