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【デッキ紹介】1軸ゴーストリック


はじめに


はじめまして、なつのと申します。
最近10周年という事もあって頻繁にゴーストリックを回しています。
普段こういうの書かないんですけど構築で意識している点を言語化しておきたくなったのでメモ代わりに書き残しておきます。

構築

2023年8月22日時点

[概要]
☆1×2からデュラハン経由で駄天使を出力し、駄天使のサーチ効果とデュラハンのサルベージ効果を連打しリソースゲームを仕掛けます。

[勝利パターン]
《ゴーストリック・パニック》《ゴーストリックの人形》《ゴーストリックの妖精》の効果を駆使し相手モンスターを裏側守備表示にする妨害を行い、《ゴーストリック・ハウス》効果適用下での直接攻撃によるキルが主な勝ち筋です。

[構築思想]
展開の起点となる☆1モンスターはデッキに触るカードを多数採用し、初動の安定化とデッキ圧縮能力の向上を図りました。駄天使の連打と併せて山を可能な限り圧縮し、後述の《マジシャンズ・ソウルズ》で低いデッキパワーを補う強力なギミック外カード及びメインデッキのゴーストリックを出力できるカードを引き込む期待値を上げられるよう意識しています。

[初動]


☆1枚初動

《DD魔導賢者ケプラー》

《DD魔導賢者ケプラー》
ケプラーNS→地獄門サーチ→地獄門でラミアサーチ→地獄門コストラミアSSでレベル1が2体並びます。後述の組み合わせ初動と併せてレベル1が余る場合は地獄門で2枚目のケプラーをサーチすることでリソース確保及び返しでのデッキ圧縮の促進ができます。1枚初動のため最大枚数採用。

☆組み合わせ初動

例:《マジシャンズ・ソウルズ》

《マジシャンズ・ソウルズ》
《イリュージョン・オブ・カオス》
《儀式の準備》
召喚権を使用しない☆1且つ、手札で浮いた魔法罠カードや盤面に残った地獄門をドローに変換できます。初手に引いたゴーストリック魔法罠をコストにすると展開の過程でデュラハンのサルベージ効果を1回多く使えるので+1アドとなります。上記以外にもイリュージョンによるデッキトップ戻しで引いてはいけないカードを山に戻せたり、自身SSのコストで山を削る能力に長けているので構築思想にも非常に噛み合っています。ゲーム終盤ではワンショットのキーカードである《ゴーストリック・リフォーム》を墓地に送る役割も果たします。総じて非常に強力なモンスターと言えます。サーチ札併せて最大枚数採用。

《ワンチャン!?》
☆1が自場に存在する場合に発動できる☆1万能サーチです。不足している☆1をサーチできる他、エンドフェイズのデメリットダメージを利用して《ゴーストリック・マリー》を起動する役割も果たします。初動としての役割は勿論、マリーの起動は盤面の強度に大きく影響するため最大枚数採用。

《ジェスター・コンフィ》
単体でSS可能な☆1。妖精人形素引きで召喚権を割けないときにソウルズと併せてデュラハンを組んだり、アニマやリトルナイトを絡めた盤面形成でリンク値を伸ばす目的で使用します。被りが弱いので1枚採用。

《地獄門の契約書》
ケプラーからサーチしない場合、組み合わせ初動として数えることになります。召喚権がある場合はケプラーをサーチして継続的なリソースに、ない場合はラミアをサーチして召喚権を使用しない☆1として機能します。相互サーチで山を削る役割、ソウルズのコストとして有用な点、召喚権の有無でサーチ先を変えられる柔軟性等、1枚初動とならなかった場合も利便性に長けているため最大枚数採用。

《DDラミア》
地獄門のサーチ先。効果を使用した地獄門をコストに手札・墓地からSSします。素引きが弱く何度も使い回せるため1枚採用。

[ゴーストリックモンスター]


共通テキストのデメリットにより表側表示での通常召喚ができないため、初動としてカウントできません。素引きかつ召喚権使わずに駄天使が成立する場合のみセットします。そうでない場合は後述のマリーかリトルオポジションでのリクルートを狙います。ここでは各カードの固有効果を説明します。強力な効果を持っていますが初動には寄与しないためそれぞれ1枚採用となっています。

《ゴーストリックの人形》
リバース時に発動し、エンドフェイズにお互いの場のモンスターを全て裏側守備表示にし、裏側にしたモンスターの数以下のレベルを持つゴーストリックモンスターを裏側守備表示でリクルートします。発動から処理までタイムラグのある効果で、ミラジェイドのエンドフェイズ全破壊をイメージしてもらえれば良いかと思います。 

《ゴーストリックの妖精》
リバース時、墓地のゴーストリックカードを対象に取り場にセットし、その後自場にセットされているカードの数まで相手モンスターを対象を取らずに裏側守備表示にします。リソース確保と妨害を同時にこなす強力なモンスターです。再セットしたカードは場を離れる時除外されるデメリットが付与されますが、デュラハンをセットして返しで駄天使を重ねるとデメリットを無効化することができます。

《ゴーストリック・マリー》
戦闘・効果でダメージを受けたときに手札から自身を捨てることでデッキからゴーストリックモンスターを裏側守備表示でリクルートできます。受動的な効果に見えますが、ワンチャン!?のデメリットを逆手にとって能動的に起動することを狙います。ワンチャン!?のダメージで起動するとエンドフェイズに最低限の妨害を残せるのでニビルケアになります。

[ゴーストリック魔法罠]

例:《ゴーストリック・ショット》

駄天使のサーチ先です。単体で機能しないため採用枚数は控えめですが、絞りすぎるとサーチ効果が発動できず素材に埋めたデュラハンが吐けないケースが頻発するので枚数調整を重ねた結果、今の枚数になりました。

《ゴーストリック・ショット》
展開を伸ばしながらリソースを回復できる非常に強力な魔法です。エクシーズモンスターを蘇生し使い回す用途が主になります。ワンショットを狙う際墓地効果を使用しリソースを回復させる展開があり、2枚目が必要になるため2枚採用。

《ゴーストリック・パニック》
自場の裏側守備表示モンスターを任意の枚数対象にとり表側守備表示に変更し、その中のゴーストリックモンスターの数まで相手場のモンスターを裏側守備表示にします。対象に取るのは自場で相手の場は対象に取らないので覚えておきましょう。このデッキにおけるメインの妨害で、上振れで2枚構えたり妖精で除外された後に2枚目が必要になるため2枚採用。

《ゴーストリック・ナイト》
反転召喚を封じる詰めのロックカード。必要なときにサーチ出来れば良いので1枚採用。

《ゴーストリック・リフォーム》
ワンショット用カード。墓地効果でバトルフェイズ中にエクシーズ召喚を行いライフを詰めます。一応サクリファイスエスケープも狙えるテクいやつ。主に駄天使の起動効果で素材に埋めて即吐いたりソウルズのコストで切って墓地効果を発動する狙いのため、①の効果はこのデッキでは使用しません。
必要なときにサーチ出来れば良いので1枚採用。

《ゴーストリック・ハウス》
お互いに裏側守備表示モンスターに攻撃できなくなり、相手場に裏側守備表示モンスターしか存在しない場合直接攻撃が可能となるフィールド魔法です。人形が通って盤面裏でターンが返ってきたとき、これでワンショットを狙います。また、ゴーストリックの戦闘以外で発生する戦闘効果ダメージを半減する効果を持つので、ワンチャンや契約書のデメリットを軽減することもできます。必要なときにサーチ出来れば良いので1枚採用。

[テーマ外カード]

例:《リトル・オポジション》

《リトル・オポジション》
☆2以下のモンスターをデッキからリクルートする罠です。裏側守備表示でのリクルートが可能であるため枚数を絞っている下級ゴーストリックを召喚権を使わずに出力するカード。また、ケプラーなどをリクルートしてリソースを伸ばすケースもあります。下級ゴーストリックの有無は盤面の強度に直結するため最大枚数採用。マスカレーナかわいい。

《墓穴の指名者》
主に増殖するGやディメンションアトラクターといった強力な手札誘発への回答です。最大枚数採用。

《ライトニング・ストーム》
このデッキが苦手とするリンクモンスターへの回答。また、人形の効果が通ると自場が全て裏側守備表示で返ってくるのでゲーム中盤にも発動条件を満たすことが出来ます。1枚でゲームを大きく変えられるカードなので最大枚数採用。

《神の通告》
妨害の補強+手札誘発への回答及びローレベル軸という性質上捲り性能が貧弱なため、通告を絡めた捲りがプランとして有力であると判断し最大枚数採用。

[エクストラデッキ]

このデッキの主役

《ゴーストリックの駄天使》
このデッキの主役兼過労死枠その1。
デュラハンを素材に召喚し、ショットを絡めて効果を複数回連打しリソースをかき集めます。墓地に行ってもデュラハンでエクストラデッキに戻します。ワンショットを狙う時はこのカードを盤面に3枚出力します。時々アーゼウスに乗ったり未来龍皇にもなります。正真正銘の過労死枠です。
このカードを使いたくて組んだのでめちゃくちゃ使い倒せて僕は満足です。正直3枚でも足りないくらいなので最大枚数採用。

《ゴーストリック・デュラハン》
過労死枠その2。
墓地効果によるリソースの回復が主な用途です。ショットや妖精で頻繁に蘇生されたり駄天使の素材に埋められたりします。戦闘補助の効果を持つためアーゼウスの召喚に寄与できたり、なかなか器用な1枚です。ライフ詰めに行く際に2枚目が必要になるため2枚採用。

《ゴーストリック・アルカード》
リフォームの効果で召喚されるフィニッシャーです。あまり使いませんが、バックに触る効果も持っています。ゲーム中1度しか使用しないため1枚採用。

《ゴーストリック・フェスティバル》
☆1×2の最低保障盤面で使用します。
リクルート効果が相手の攻撃宣言時と非常に遅いためあまり信用はできません。
最低保障盤面以外では、デュラハンが素材に入った駄天使を墓地に送る用途で使用したり、下級しか引いていない時にフェスティバルを経由してティフォンになる等経由地として器用に使えるため、2枚採用。

《サクリファイス・アニマ》
特定のデッキタイプに対する捲り札兼☆1×2からリトルナイトを目指す際の経由地。1枚採用。

《I:Pマスカレーナ》
《S:Pリトルナイト》
汎用リンク2です。かわいい。
上振れで捲りに使用したり妨害として追加できるケースがあるのでそれぞれ1枚採用。

《FNo.0未来皇ホープ》
《FNo.0未来龍皇ホープ》
出張で使用されがちですが、駄天使が素材に埋まっている状態が弱いため基本的には出しません。閃刀姫対面など明らかに厄介なモンスターが見えている時に蓋として使用します。それぞれ1枚採用。

《厄災の星ティ・フォン》
汎用エクシーズモンスター。捲りや蓋として使用します。1枚採用。

《天霆號-アーゼウス》
言わずもがなの捲り兼蓋です。主に罠系やペンデュラム相手に通しに行きます。制限カード。

回し方

基本展開
☆1×2でデュラハンSS
重ねて駄天使SS
駄天使起動効果でショットサーチ※デュラハンを素材に残す
駄天使を素材にフェスティバルSS
デュラハン墓地効果で駄天使をEXデッキに加える
ショットでデュラハンSS
重ねて駄天使SS
駄天使起動効果でパニックサーチ
デュラハン墓地効果でショットを手札に加える

結果:駄天使+フェスティバル+パニック

これを基本展開とし、《ワンチャン!?》や《リトル・オポジション》で下級を添えたり《マジシャンズ・ソウルズ》で強力なギミック外カードを引き込み妨害に追加するのがこのデッキが目指す盤面です。
ワンチャンとオポジションを握っている時にニビルケアを意識するならフェスティバルを経由せずに直接パニックをサーチする、初手にゴーストリック魔法罠を握っている時はソウルズで優先的に切ってデュラハンの墓地効果で回収を狙う、なるべくサーチを吐いてからドロー効果を使う、返しのターンにニビルでリリースされたくないモンスターは裏側守備表示のまま展開するなど小技はいくつかありますが、回す過程で覚えていけば良いかと思います。

以上、現代におけるゴーストリックの強い部分を抽出し、再現性を高めてみた1軸ゴーストリックのデッキ紹介でした。
パニックと人形と妖精の「対象を取らない裏側守備表示化」とハウスの「盤面を無視したワンショットキル」は現代遊戯王においても強力な行動と言えるので、ゴーストリックの構築に悩んでいる方が居れば是非試していただければと思います。
気が向いたらワンショットのパターンとか追記していきます。

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