思いつき長崎旅の記録(2日目)

■2日目:1月11日(土)■

▽08:45 ホテル出発
この日は少々曇り模様。予報通りなので問題なし。朝イチでコンビニへ行ってお金をおろす。気持ちが大きくなった。

▽09:00 長崎港ターミナルビル 南蛮亭
ホテルの朝食でも良かったのだが、せっかくならばと思ってうどんを。ごぼう天うどん 現金¥650

うめーまじうめー。わたしが入ったときは他には1人しかお客さんいなかったけど、そのうちどんどん増えていった。長崎は島だらけだからフェリーの需要もだいぶあるんだろね。他にも定食やおでんなどもあるらしく、今回はここからフェリーに乗る用事はなかったけれど、またの機会にぜひ利用したい。

きのう上った稲佐山も見えた。↓

↓散歩中にあった、文明堂総本店。

▽10:00 長崎港常盤ターミナル
今回の旅行の第2の目的(第1はハトシ)である、「軍艦島クルーズ」へ出発。
軍艦島(端島)はずっと前から行きたいと思っていたが、天候が悪いと上陸はおろか近づくことさえできないと聞いていて、せっかく長崎まで行くのにもしそうなったことを考えるとリスクが高すぎる…となかなか踏み出せずにいた。
しかし、昨年の台風で桟橋が崩壊し現在は上陸できなくなっていたため、どうせ上陸できないなら諦めがつくと思い、満を持して今回行くことにしたのだ。

ツアーを開催しているのは何社かあって、わたしは「シーマン商会」を選択。要予約だが、個人は前日までキャンセル可なので万が一天候が思わしくなければ変更することも考えていた。
https://www.gunkanjima-tour.jp/

集合場所の桟橋へ受付締切10分前に着くように向かっていたのだが、途中で着信があって、どうやら受付のひとからだった。まったくもう気が早いんだから。 現金¥3,300

↓ルートはこれ。画像は拾い物

出港前の時点でスマホ眺めてたら多少の不安を感じたので、念のためアネロン ニスキャップを服用。安心して出港。

途中、長崎造船所の説明もたっぷりと

ハンマーヘッド型起重機 ↓ は、世界文化遺産の「明治の産業革命」に登録されていて、今も現役で稼働しているとのこと。とにかく、「三菱様様」だってことが分かった。とにかく値段が全部億単位。

前日上った稲佐山のてっぺんからも見えた↓

国内最大級のドック↓
三菱マークの部分は、テニスコート1面分の大きさがあるとのこと。※でもこのドックは昨年末に売却が発表されていた

あんな山の上↓にも新しくマンションを建設しているなんて、長崎は平地が少ないんだってことをあらためて感じた。

さあそして、とうとう軍艦島ですよ。曇天も相まって、いい雰囲気が出すぎてる。
これ↓は表側。主に炭鉱の作業場がある。

こっちは裏側。こっちのほうがよく「軍艦島」として写真が出てくる側。主に住居や生活スペースがある。

この↓桟橋が去年の台風で壊れて上陸できず。

大正時代に建てられた、日本最古の鉄筋マンションがこれ↓。縦にパイプが通ってるやつ。

島には火葬場と墓がなかったので、少し離れた「中ノ島」で行われていたとのこと。↓の左側の小さい島。

釣りをしているひと↓も結構いた。たぶんダメなやつ。送り迎えの船をチャーターしてくるらしい。何もこんなところで釣りしなくても。

とはいえ、やはり上陸してみたかった。目の間にあるとはいえ、触れられないならば映像を見ているのと同じ感覚。あぁ見たことあるって思ってしまっていた。

軍艦島上陸ができない代わりに、すぐ近くの「高島」へ。

明治時代、この島の炭鉱業が始まって、それから端島へも手を広げていったとのこと。岩崎弥太郎様様です。とはいえ、わたしは大河ドラマの知識しかないから岩崎弥太郎といえばやはり薄汚れた香川照之のことを思い浮かべてしまうのだった。

模型を使って説明してもらった。

端島に人口がどんどん増えて電気が足りなくなり、高島で発電して端島へ送電していたそう。戦時中、端島自体は攻撃を受けることはなかったが、石炭の輸送船や送電している高島は攻撃されたため、電気の供給が止まり、炭鉱の地下数百メートルで働いていた人たちは階段で地上へ戻るしかなかったとのこと。

また、テレビ・洗濯機・冷蔵庫の「三種の神器」の普及率が日本国内で8%だった時代に、端島では100%だったとのこと(確かそんな感じ。うろ覚え)。閉山になった際には大急ぎで島から引っ越さなければならず、必要最低限の荷物しか持っていけなかったためそれらの家電は置いていかざるを得なかった。
その後、誰もいなくなった島に残された荷物を盗みに入る人が多く、マンションの下の階の家電はほぼなくなったとのこと(上の階は重くて運べなかったから結構残ってるらしい)。

実はずっと、建物はみんな灰色だったのか気になってた。白黒映像ばかりだったり、実物を間近で見ても劣化で灰色になったのかなと思い。ガイドさんに質問してみると、やはり基本はすべて灰色だったとのこと。島には草木などの緑がなかったから何棟かは緑に塗られたり、戦時中は迷彩のものもあったらしい。こんなに栄えていても、彩りとか景観は無視だったのかなと思った。
島で産まれた子供は田畑を知らないので、マンションの屋上(しかスペースがなかった)に田んぼを作ったこともあったが、雨漏りしてやめたらしい。

ちなみに、軍艦島やその建物自体が世界遺産になったのではなく、この高島や端島の炭鉱の歴史が世界遺産になっている。

ねこいっぱいいた。みんな触らせてくれる子たちばっかりだった。

航路にある「女神大橋」の橋脚の間隔は軍艦島と同じ長さ。そう考えると、あの島の小ささがよく分かる。

上陸してないけど「上陸記念証明書」をもらった。上陸してないけど。

帰りにおみやげで石炭をもらえるところだったが、燃料は飛行機には一切持ち込むことができないということでもらえず。欲しかった。長崎に住むしかない。
帰港。充実感もありつつ、もの足りなさも正直多少はあった。あと、寒かった。

▽13:00 出島ワーフ 海鮮市場長崎港
せっかくなので地物を食べるのも良いなと思い、「地げ丼」¥1,720

うむ…ウニとイクラの北海丼にすればよかったな…
貴重な1食を無駄にしてしまった。これなら長崎ローカルチェーンの回転寿司へ行けばよかったな…
http://www.wakatakemaru.com/
まあそんなこともありますよ。

▽13:40 出島 現金¥520

とはいっても、教科書に載ってた出島とは全然違くて、しょせんは妄想で復元した建物だった。でも復元したのはすばらしい。

このあたりでどうやら今日の1万歩を超えたらしく、思考回路が止まり、まったく説明書きが頭に入ってこなかった。

次の目的地へは夕方行けばいいと思っていたし、いったん帰って寝ようかとすら思ったのだが、貧乏性だから時間がもったいなくて頑張ることにした。

▽15:00 オランダ坂
知ってたけど、長崎は坂ばっかり。坂っていうか山だよ。山登り。

長崎市は本当に異国情緒に溢れていて、どこを見てもすてきな建物ばかりだった。

本当は長崎孔子廟も興味があったのだけど、頭が働かず時間計算ができなかったので断念。後ろ姿のみ↓。ここは中国文化も溢れている。

断崖絶壁にお墓がたくさん。坂だからやむをえない。天主堂の三角がちょっとだけ見える↓

▽15:30 大浦天主堂
国宝。見学できる場所だったのだが、頭が働かず時間計算ができなかったのと、階段へ足が進まないのとで断念。

▽15:40 グラバー園 現金¥620

17時半からライトアップされるので、そのぐらいの時間に行くとちょうどいいと思っていたのだけれど、なにせもう頭が働かず、見学しながらいたるところのベンチで休憩。

すると、ベンチにスマホを置いたままその場を離れてしまい、幸いすぐ写真スポットがあったため置き忘れに気が付いて戻ると、拾ってくださった方がちょうどスタッフに届けているところだった。あぶなかった。

そして、なんと本丸のグラバー邸が工事中で見られず。

「工事中なんてめったに見られないからラッキーだね~」と言いながら見ているひともいたが、わたしは工事中の様子なんて見たくはなかったのだ。福山雅治が紅白で唄ったあの場所に立ちたかったのだ。
…しょうがない。事前に下調べをして知っておけば諦めもついたのだ。情報を持っていなかったわたしがいけないのだ。
ハートの石を触ると幸せになる、的なものを推していたのだが、工事中じゃ触れやしないじゃないのよ。

17時半にイルミネーションが点灯したのを見届けて退散。本当はもっと暗くなってからの様子が見たかったのだけれど、西は夜が訪れるのが遅い。東京ならこの時間はもう真っ暗だ。

▽17:40 四海楼 皿うどん ¥1,100
ちゃんぽん・皿うどん発祥の店といわれる場所。

この旅ではちゃんぽんや皿うどんを食べなくてもいいかと思っていたのだけれど、気がついたら有名店が目の前に現れてしまったので、入らざるを得なかった。

そして、やっと分かったのだけれど
 ちゃんぽん  →太い麺・汁あり
 皿うどん   →太い麺・汁なし
 皿うどん(細麺)→細い揚げてある麺・汁なし
だった。
わたしが知ってる今までの皿うどんは多少深さのあるお皿に入っていたのだが、この皿うどんはほんとに平べったい皿だったので、ちょっとびっくりした。正しいものを知るのは大事。それと、どうやらわたしがかた焼きそばと呼んでいるのはこの類とは違うものらしかった。 

▽18:15 長崎中華街
とうとう日本三大中華街を制した。ちなみに長崎には「三大〇〇」とか「発祥の地」がやたらとある。

規模しては神戸よりもさらにちょっと小さい感じだった。横浜中華街に行きたくなった。
本当はここで「ハトシ」などを食べ歩きしようと思っていたのだが、調べておいた店はもう閉まっていた。どうやらそれは昼間にやるべきことだったらしい。なので、そこそこおなかはいっぱいだったけれど、適当なお店に入ることに。

▽18:30 楊家菜房 翠獅庭
これが「ハトシ」ですよ!!!

えびのすり身をパンに挟んで揚げたもの。ありそうでない。自分でも作らない。ありがたいメニュー。
結局これはビールを飲まざるをえないと思い、注文。あと、ごま団子も注文。なかなか謎の組み合わせの発注になった。
カードは3,000円以上しか使えないとのこと。 現金¥1,150

▽19:00 出島駅→長崎駅 現金¥130
この冬、セール商品を都内でも全然見ていなかったので、駅ビルをウロウロしたらついうっかり買いそうになった。荷物が増えてはいけないので、泣く泣くあきらめて下着だけ買った。下着は買うんかい。

時間がまだ早すぎて、いったん休んでまた夜出かけたい衝動に駆られたけれど、とにかく疲れていたし翌日は早く出かけることを考えて、すべらない話を観て寝た。

・・・・・・・・・・・
歩数 23,294歩

3日目へ続く。

1日目はここ

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