2024.03.03 猿島&第二海堡ツアー~第二海堡編~

※猿島編はこちら

■14:10 猿島を出発
いよいよ「第二海堡」へ!

富津と横須賀の間の「浦賀水道航路」には、港へ向かう大きな船がたくさん見られた。たくさん、といっても日曜は少ないらしく、普段は1日500台の通過があるらしい。(船の記録は別ページにて)
お仕事中の船の邪魔をしないように、我々のシーフレンド号も第二海堡へ向かう。


■14:40 第二海堡 到着

だんだん近づいてくる!
これが第二海堡!
ついに上陸!
ありがとう、シーフレンド号
全体像はこんな感じのかたち
もちろん、本来は立入禁止

神奈川県横須賀市から出発したが、ここは千葉県最西端、富津市とのこと。いつのまにか海上で県境を超えていた。

明治時代、軍事力の増強を目的に、25年以上の歳月をかけて第一から第三海堡の要塞が作られたが、関東大震災で被害を受けたり、時代遅れになったりで結局どれも攻撃に利用されることなく、さらに戦後は連合軍に破壊されたまま放置され、第一海堡は現存するが、第三は平成19年までに撤去された。

そして、第二海堡は数年前から許可を得ればツアーなどで一般客も立ち入ることができるようになったのだ。わたしがこの島の存在を知ったのも、一般のツアーが始まってからのことだった。

この塔は松田優作『蘇える金狼』、ミスチル『終わりなき旅』PVの撮影にも使われていたとのことだが、まったく知らなかった。

ここに松田優作が寄りかかってたらしい


数年前に放送された『ブラタモリ』では、タモリさん達がこの下にあるレンガ積みの地下壕に入っていたらしい。我々は立ち入り禁止。

分かりづらいが、地下空間になっている

ここで使われているレンガは、桜のマークが入っている。小菅にある現在の東京拘置所で焼かれた印とこのと。だいぶ崩れてしまっている。

桜のマーク


灯台は今も使われている。

島にある太陽パネルで発電してる
第二海堡の「NO.2」の文字が見える

猿島のときからガイドさんが「カノン砲」と言っていたのが何か分からなかったのだが、「加農砲」、つまりキャノン砲のことだった。敵性語に無理矢理に漢字をあててるの怖い…。

加農砲の跡
灯台は明治27年からここに存在している
灯台などの電力はこのソーラーパネルで発電している
向こうに見えるのは富津市内

現在も護岸工事など絶賛整備中。今は立ち入り禁止になっている場所も、もしかすると将来的には入れるようになるかも…?

ここに見える波消しブロックも、日本最初のものといわれているらしい

足場はかなり悪い。とはいえ、晴れているのでまだ良いほうだったと思う。これ雨なんか降ってたら生死に関わる。健脚で良かった。これだから早いうちに行っておいて良かったなとつくづく思う。

ただ、とにかく寒い。陽は当たっているものの、遮るものが何もないので、風がとても強い。もっとあったかい格好で来ればよかった…。

戦争って本当に馬鹿げていると思うし、戦争遺構ってほんとはやっぱりちょっと嫌な気持ちになるから見たくないという思いもなくはないのだが、建築としてはその当時の技術の素晴らしさとか美しさを感じられるから、やはり興味を持ってしまう。これが戦争に使われたのでなければもっといいのに、と思いながら。

■15:30 第二海堡 出発
さよなら第二海堡。おそらく(よっぽどお金持ちにならない限り)もう二度と上陸することはない…。


帰りはさらに風が強まって、とにかく寒い。下の階の席にしたが、それでも寒くてカイロがまったく温まらない。

帰りもたくさん大きい船が見られた。(これも別ページにてまとめ)
第二海堡と書かれたパネルを持って記念撮影ができるサービスがあったが、自意識が邪魔をしたので遠慮した。というか、もう写真に写った自分の顔を見る自信がないのだよ…。

■16:10 帰港
お疲れ様でした!みんな無事に帰ってこられてよかった!おなかすいた!

こんなところにも片方の手袋は落ちている

前回横須賀へ来たときに「また次回にしよう」と思ってた戦艦三笠の見学、また今回も行けず(補修工事もしてたし)。また次回にしよう。

あまりに寒くて、トイレに寄ったさいか屋の自販機で紙カップのホットいちごミルクのありがたいこと。全身がしびれた。

■16:40 ドブ板通り


ドブ板通りといえば、我々にとっては『ポニーテールはふり向かない』なのですよ!とはいえ、数十年前のドラマのことなんて正直覚えてないので、気分だけ味わった。
スカジャンはいつか欲しいなと実はずっと昔から思ってはいるものの、なかなか手が出ないものでもある。

とにかくお腹が空いて何かを食べたかったのだが、気軽に入れそうなお店がなかった。前日に見た番組でかねちーと満島真之介が行ってたハンバーガー屋も、気づいたら通り過ぎてたみたいで見つけられなかった(充電がなくて検索するのをやめた)。

■17:00 コースカベイサイドストアーズ
よこすか芸術劇場の目の前にある施設。映画館、ニトリや無印、フードコートやイオンなどが入っている、よくあるショッピングモール。
海側が公園になっていて、米軍基地なども海越しに見える。おそらく季節によっては花が咲いたり、夜にはイルミネーションなどがあるような、おそらくデートスポットなのでしょう。17時前だったら洋館のミュージアムの見学(無料)もできたのに。調べておけばよかった。
とにかくお腹が空いていたが、横須賀まで来てフードコートで食べるのもなあと思いつつ、結局気負わず安心して食べられるのはフードコートなのだった。
卵バターのせ石焼き飯、みたいな謎のメニューを注文。最後はだしをかけてだし茶漬けにしてくださいということだったが、だしはだしで飲んだ。ありがたい。

ビールが280円だったので迷わず追加


隣の席に座ってた小学生くらいの男の子2人、ミスド3個くらい+ジュースでスマホゲームを楽しんでいた。今の小学生の遊びってこういう感じなんだな…豪勢だな。。。

■18:00 京急汐入駅出発
来るときは横須賀中央駅で下車したが、帰りはひとつ手前の汐入駅から乗車。
充電がなかったので、ただただ空中を見つめながら帰宅。横浜駅で乗り換えたが、寄り道する気力も体力も充電もなし。

■20:00 帰宅
おつかれさまでした!冷え切った!

~~~~~~
年に1~2度くらいはひとり旅をしているが、今年のひとり旅はこれで完結ってことにして良い。それくらい濃度の高い時間だった。
なにせ、(寒いとはいえ)晴れていたのがいちばん満足度の高さを上げてくれた。
ホッカイロと充電が足りなかった以外はほぼ完璧なお出かけだった。
16,900円の元は取れた!(天気が悪かったらそう思えていない)

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