盲導犬のクロちゃんと、いざ!外の世界へ!

こんにちは。
人生半ばで視力0になった😭でも意外と大丈夫だった、むぅむぅです。

味噌汁の話ばかりですみませんでした。
視覚障害者らしく、今回は、盲導犬ネタです。

ちょうど目が見えなくなった頃、2015年の秋から2022年の冬まで、盲導犬のクロちゃん(仮名)と、暮らしていました。
まだ小さかった娘の手を引いて歩くのには、白杖歩行は向いてないので、もっと、自然にスムーズに歩ける盲導犬歩行を選びました。
今は、ガイドヘルパーさんをメインに外出してますが、町内をウロウロするのには、ガイドさんは利用できません。

よく、誤解されるのですが、見えなくなった人に、白状や盲導犬を与えても、そんなにすぐにはてくてく歩けませんから。
街でたまに見かける、視覚障害者が、難なく歩いている姿は、よく歩き慣れた道か、弱視の方ということです。
私なんかは、おっかなびっくり、盲導犬と訓練士さんと一緒に、4週間の共同訓練を終わった後でも、スムーズに歩けるようになるまでだいぶ時間がかかりました。

そんなある日、くろちゃんと、いつもの散歩道を歩いていると、「あれれ?」どこ歩いてるのかわからなくなっちゃった。~😭
これも、よく誤解されるのですが、犬は行き先は知りません。ただ、人間の言う通り、角度で止まったり、横断歩道の前で止まったり、障害物を避けたりしているだけです。
人間が、今自分がどこを歩いているのか、曲がるべき角はどこか、そろそろ横断歩道だな、歩道橋だな、というのがわかってないと、あっという間に迷ってしまいます。

なので、散歩中やご近所を歩行中に、盲導犬と一緒迷子になる、と言うのは、最初の頃よくありました。

そして、そんな時は、近くにいる人間に、助けてもらう。ということなのですが、
見えないと、どこに人がいるのか、気配や足音で察知しても、タイミングよく話しかけることができません。
それでも、必死なので、検討をつけて、「すみません!」と声をかけるのですが、目も合わせられないし、ちょっと方向がずれてるのか、素通りされることもままあり。

そして、この時は、ゴミの収集日で、ガサガサと、ゴミ置き場で音がします。
以前、ゴミの整理をしていた人に、助けてもらった経験もあり、そちらへ近づいていきました。
ところが、かなり近くまで近づいて、声をかけているはずなのに、全く返事がありません。

すぐ目の前で、ガサガサと、ゴミ袋を整理している音が聞こえます。
「すみません!ちょっと迷ってしまって。」
と、めげずに何度も声をかけていたら、、。

「かぁぁぁぁ!」

と、けたたましい声が!


私が必死に助けを求めていたのは、ゴミ整理のおじさんではなく、おばさんでもなく、ゴミを漁っていたカラスだったのでした!!

唖然として、思わず、足元の相棒、クロちゃんを見ると、必死で、カラスが撒き散らした、生ごみをなめているではありませんか!!

その後の、記憶は、今となってはありません。
まぁどうにか、すっかり普通の犬化したクロちゃんを、引っ張りながら帰ったんだと思いますが。、、

それ以降、カラスに助けを求める事はなくなりましたが、今でも、時々、迷子になるので、人間に助けてもらっています。感謝!
そのたびに、「次こそは、誰にも迷惑をかけず、目的地まで行くぞ!」と、心に誓うのですが、同時に、もしも迷っても、誰かに助けてもらおう。と言う気持ちも合わせ待つようになり、外出するモチベーションになっています。


今日のお話は、以上ですが、もう一つ、その頃の小ネタを。


やはり、盲導犬と歩き始めて、まだ間もない頃のお話。

くろちゃんも、まだ私の家をまだしっかり覚えていませんでした。
「そろそろ自宅だよな。~」と思っていましたが、やっぱりよくわからなくなってしまい、行ったり来たりしているうちに、自分がどっちの方向に歩いているのか、どっち側に自分の家があるのかもわからなくなってしまいました。


30分位そうしていました。その間、何人か近所の人と「こんにちは~」と、あったのですが、皆さん、まさか私が迷っているとは思ってなく、ほほえましく通り過ぎていかれるので、なんとなく、困っていることが打ち明けられずにいました。

でも、やっぱりわからないものはわからない、くろちゃんもとっくに集中力がなくなって、道路の匂いをクンクン書いています。
そして、ようやく、次に歩いてきたおばあさんに「すみません、自分の家がわからなくなってしまいました」と、声をかけました。

普通、こんなふうに言われても、「あなたの家なんて知らないよ。」と、言う話なのですが、ご近所と言うこともあって、その方は、私の家を知っていました。
「あら、~、むぅむぅさん、迷っちゃったの~?」
と、私の手を引いてくれたのですが、なんとそこは、
まさに、私の自宅前だったのでした!!

お礼を言って、自宅に入りましたが、この時のなんとも情けない気持ちは、今でも思い出すと胸が9 ~となります。

今では笑い話になっていますが、なってますか?

その時は、まだ季節が良かったのですが、真夏は、人も歩いていないし、人間も犬も、体力ないので、真夏に迷子になると命取りです。

やっぱり、見えない人が、外を歩くって、大変なことだよね。~~。




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