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私を全力にさせるもの 1 〜止めなかった母〜


「お母さん、見てー!!」

子どもの頃、
嬉しさに溢れた声で、
一体、何回、そう叫んだだろうか。

私は
かなり「父親っ子」だったので、
母に「なつく」ことをあまりしなかったが、
(お母さん、ごめん!)
それでも、
一番ずっとそばにいたのは母であり、
帰宅をすれば真っ先に話しかけるのも
母だった。

・・・・・

今、私は、
ハナココロというコミュニティで
「全力人生アンバサダー」
という肩書き(仲間に創ってもらった)
で、イベントを開催している。

イベントの名前は
「仕事と人生を全力で楽しむあの手この手」笑

文字通り、
仕事も人生も全力で楽しんでいる私が
今までに身につけてきたあの手この手を、
ヒントとしてお渡しし体感していただく
ワーク付きセミナー型のイベントだ。

仕事も人生も全力で楽しむ。

その姿勢は
ここ数年で一気に加速しているものの、
短期間で培われたようなものではない。

なぜ、私は
いろんなことを全力でやろうとするんだろう。

いくつかの心当たりについて、
振り返っていく。

・・・・・

思い切り遊ぶことを許してくれた母

「子どもの頃の母」というと、
真っ先に思い出すのは、
自分の小学生くらいの時の、
割と厳しい母だ。
ただ、もっと幼少期については
厳しい印象が、まるでない。

もしかすると、
当時の自分自身の記憶はよほど薄く、
長じてから親から聞いた話で
補完されているのかもしれない。

その頃の母について、
持っている印象は
あっけらかんとして、寛大」。

例えば、

外遊びをして擦りむいたり
泥んこになったりすることに、
しかめっつらをして「やめなさい!」と
言われたことは、ない。

小さい子供は、
道端の、たんぽぽとか、
パチンコの球がキラッとしたのとか
石ころとか、
なんでもすぐ拾うが、
それをどんなふうに親が言っていたのかは
わからないものの、
「やっちゃいけないことだ」と
思うほどに怒られた記憶が、まるでない。

ミミズやダンゴムシ、昆虫を
捕まえてきても、
トカゲの尻尾や
蝉の抜け殻を持って帰っても、
母自身が平気なので、
置く場所が決まっていれば
怒られはしなかった。


赤土の山がやってきた!

中でも、私の印象の中で
象徴的な、赤土の山のお話を。

うちの保育所に、
ある時、
真っ赤な山ができたことがある。
どこの工事屋さんと話をしたのか、
園庭の隅の、祠の前に、
ある日突然、
粘土質の「赤土」の山ができたのだ。

赤土がどんなものか。
「金泉」の温泉、といえば
お分かりになるだろうか。

金泉の温泉で、タオルを浸けると、
どうなるか。
(あ、温泉ではタオルを
 湯船に浸けてはいけないから
 施設の人に怒られる、とか、
 そういう話をしているわけではなくて 笑)
そう。赤く、ピンクに染まる。

鉄分を豊富に含む
まっっっっかな土で、
服に着くと、
シミが落ちない。

当然、毎日の洗濯をする
お母さんたちからすれば、
もう、悲鳴モノ、卒倒モノ 汗

私の行ってた保育所は「スモック」とかも
なかったので、私服。

もう、ね 笑
そりゃ親は大変。

で、子どもの目線からみると。

砂場の砂とも、
園庭の土とも違う、
【粘土質】の土!!!!

どれだけ遊ぶのに楽しかったか。

粘土っぽい土。
水を含んで柔らかくなると粘り気があって。
泥団子をつくると、
表面がツルッツルのピッカピカ。
(保育所児童の技術では
 そこまで……だけども)

もう、
めちゃくちゃ楽しかった。

私は赤土の山が大好きだった。
毎日毎日毎日、赤土で遊んでいた。

母は当時のことを、
「赤土の山を見た時は
 ちょっと卒倒しそうだったけど
 あんた、好きやったもんねえ?」
と、笑って振り返る。

当時も、実際、親から、
赤土で遊ぶことを
咎められたことは、
まったくなかった。

褒めない、でも止めない

「お母さん、見てー!」

といえば、
「おお、良かったね、楽しかった?」
と。

それを「わぁすごいね!」なんて
手放しで褒めたりは、
しないけど。

頭ごなしに嫌な反応されることは
少なかった。
まったくなかったか、までは
覚えていない、
でも
記憶にないのだから、
多くはなかったのだろう。

何かあっても、
苦笑して、笑い飛ばして
対応してくれていたように思う。

「のびのび」
育ててくれていたのだなぁ。

全力で生きる。
私は割と自然に、
そうし始めたように
思える。

その一番初めの翼はきっと、
母が与えてくれたと
捉えている。

次回は?

全力で生きる自分
の「素」を自分の記憶に尋ねる旅。

次に書くときは、
そうだなぁ、
例えば
中学での部活のことなんかを、
書こうかな。

といって
書く時になって変わったら
ごめんなさい 笑


みなさんの親御さんは、
どんな方でしたか?

今日もお読みいただいて、ありがとうございます。

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