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BUMP OF CHICKEN TOUR 2024 Sphery Rendezvous@東京ドームファイナルの記憶

※ライブレポというよりタイトル通り記憶です。日記に近いかも。主観がすごい。そこ違うよ!って箇所あったら指摘してもらって大丈夫です……。

12月8日冬の東京にて

この日私はBUMP OF CHICKEN TOUR 2024 Sphery Rendezvousのツアーファイナルに参戦すべくこの地へ降り立った。
前回の記事で「残念ながら名古屋しか行けないからここでおしまい」とキッパリ言ったばかりなのに……スマンありゃ、ウソだった。


バンテリンドームのあのジメジメした気候とは打って変わり冷たい風が突き刺さる季節となった。どうやら今季一番の冷え込みらしい。
アルバム「Iris」を改めて聴きながら名古屋からこだまで向かう旅路。遠征慣れはしてるけどこんなに朝から出るのは久々で、車窓からは日曜日の朝らしくようやく街が動き出し様子が見れた。
出発時はどんよりとした冬の曇り空だったが、東京はからりとした澄んだ青空だった。黄色のフラッグがとても映えていた。

名古屋では2日ともアリーナだったが東京ドームではスタンドA。しかも天井の方が近いんじゃない?ってくらいの後ろの方。少し不安を覚える高さに最初はすこしビビった。

会場の明かりが消えSEが流れメンバー登場する。藤原基央がギターを抱えてる様子がモニターに映ると全員のPIXMOBが点灯した。
真っ青の景色だった。
始まる前にご挨拶した方あの辺って言ってたなあれかな。あの人はあの辺かな。なんて思ったらなんだか堪らなくなって涙が出た。

「Sleep Walking Orchestra」から始まるライブ。もう3回目だけど、最後のダダン!で両サイドのモニターに「BUMP OF CHICKEN」「Sphery Rendezvous」のロゴが出る演出はやっぱりアツい。
続く「アンサー」のあとMCでチャマが開口一番「こんばんは!バンプォッッ………」ってまさかのバンド名を噛むというなんとも肩の力の抜ける雰囲気。それだけ今日は気合いが入ってるってことなのかな。モニターににんまりしている藤原基央が映る。そんな柔らかい空気感の中続いて「なないろ」
多幸感に包まれた気持ちを藤原基央が突き刺すような歌声で変えていった。

『未来のあなたが笑ってないなら、私との今夜を思い出して欲しい』

そう歌詞を変えて歌われた「pinkie」
名古屋で初めて聞いたときも胸が熱くなったけど、この日はそれを遥かに上回ってきた。もはや別の曲なんじゃ?ってくらいの熱量。胸が熱くなるどころか込み上げてくるものを我慢できず、溢れた涙でマスクを濡らした。なぜタオルを忘れたんだ私は。
正直最初は「さすがにこんな後ろだと音圧弱いなあ」なんて思ってたけどこの曲始まってからの圧はすごかった。ほんとに圧倒される。ホームシック衛星の時も同じようなことを思ったけど(その時は「花の名」だった)やっぱり藤原基央の持ってる歌声の強さはすごい。あんなに遠くにいるのにちゃんと自分に向けられている。

「記念撮影」は身振り手振りが可愛くてずっと見てられる。シャッター一緒にやったらお互いを取り合ってるみたいな気持ちになって照れた。

「邂逅」はレーザーがすごくて。アリーナで見た時は見上げると雲海のようで、スタンドから見下げると「月が引いた白銀の道」のようだった。名古屋では圧巻すぎて息をするのを忘れ終わったあと呆然としてしまったけど、今回は割と冷静に見れたと思う。ただやっぱり息を吐き切るところは苦しくて、水の中にいるような……そんな感覚。大きな運命の中でもがいてもがいて『必ずもう一度逢える』と言われたらそれを信じていくしかないでしょ。

そんな強い楽曲のあとの「strawberry」は『ねえ』が優しすぎて思わずひぇって声がでた。さっきまで重厚な世界観を作ってたのに、急に陽だまりの中のソファでお話ししてるみたいな雰囲気。
そして「太陽」この曲がもう一度聞きたいがためにここに来たと言っても過言ではない。ゆっくりと太陽が昇ってくる映像の中でメンバー4人がシルエットのように見える。時々鳥も飛んでいる。横からのアングルでフロント3人が映し出された時は、ドームなのにライブハウスのようなそんな印象。少し泣きそうな歌声が胸を締め付けられた。

ここからは島ステージ!
「メーデー」は楽しくて飛び跳ねたかったけど落ちたら悲惨なのでぐっと我慢した。これまであまり意識してなかったけど今回はドラムソロをしっかり聞くぞ!と意識していた。音源とはもはや別物でその場限りの演奏。もっとドラムソロ増えればいいのになと思った。
「レム」はやっぱりすごい。ツアー終わった後に知ったけど、バンドアレンジどころかライブで演奏されるのが初めてだったんですね。真っ赤なステージに立っているのにモニターには真っ青な映像になっていて鳥肌が立つ。増川弘明のギター掛け替えが忙しすぎてドキドキした。スタッフの方もお疲れ様でした。最後囁くように「心から話してみたい」って歌われて息を飲んだ。
この辺でチャマの蛇口のMCだったかな?長ーいツアーを振り返って語るのが「各地の蛇口と水圧の話」なのがバンプらしいというか…。藤原基央も「今日は水圧がすごくて眉毛なくなっちゃったかと思った」って言ってた。かわいい……ほんとにさっきまでの人たちかな?
ヒデちゃんの「楽しみましょー!」がスタンドまで届いたのビックリしたけどあれはPAさんが頑張って拾ってくれたのかなあ……。
ヒデちゃんが座り「やるそうです笑」って言って始まった「SOUVENIR」戯けたように走り回る藤原基央の愛おしいこと。上から見て初めて気づいたんだけど歌詞が積み重なるやつ、島の床にも同じような山が出来ていくんですね。「とびきりのリボン」をギュッッッってしてて笑っちゃったけどあれは解けないように強く結んでくれたっていう感想見て反省した。

メインステージに戻っていくメンバーを見ながら「ああ、もう終わっちゃうな……」と寂しい気持ちになった。そうしてキラキラのイントロから始まる「アカシア」へ。「君と僕の歌だ!!!」と叫ぶ藤原基央。こんなに熱い歌だったんだ。イェイ!と叫ぶのも今日で最後かと思うと泣きそうになった。
そんな寂しい気持ちのなか「GRAVITY」。歌詞変えに気付かないか覚えてないことが多いけど『わりと同時にくしゃみしちゃうよね』と優しく語りかけるように歌われたのがずっと残ってる。ラララのコーラスを歌わせてきたけど正解が分からず少し戸惑ってしまったのが悔しい。でも自然と歌えるような美しいメロディだと思う。
「木漏れ日と一緒に」の照明もすごく綺麗だった。前半の優しさと後半にかけの力強さのギャップがすごい。あんまり印象にない曲だったけど良さを再確認できた。
チャマが花道を歩いてきて始まった「ray」このベース大好き。ここまで14曲やってきたとは思えないパワフルなパフォーマンス。前回○✖️△を手でやってる人を見て「なにそれやりたい!」となったのでやってみたらすごく楽しかった。「生きるのは最高だ!!!!!」を叫ぶのもやっぱり好き。

もう終わっちゃうな。と思ってたらチャマが「寂しいー!!!!」と叫んでて私なんかよりきっとバンプの4人の方が終わるのを惜しんでるんだと思った。藤原基央が「生きるのは最高って言えた?簡単に言えないよね。俺も色々あるし……」って話出してああこの人も人間なんだなと思った。「待ち合わせして、生きるのは最高だって、生きてて良かったって思えたか?愛してるぜ」ってシンプルな言葉で愛を伝えられてビックリした。どんな角度から口説かれるのかと思ったらシンプルに愛してるぜ、だなんて………。

ラストは「窓の中から」。直前のMCもあって『すごく小さな窓の中から世界を見て生きてきた』の歌詞が刺さる。ここにいる5万人の小さな窓はそれぞれの世界を見つめて来て、今この時間だけ同じものを見て声を重ねて、それなのにこの後それぞれの世界に帰っていって……そんな切なくてでも1人だけど1人じゃないと思わせるBUMP OF CHICKENのことが本当に好きだなとしみじみ感じた。曲中?かな?モニターに両目を覆ってるチャマが映ったのが印象的で完全にもらい泣きをした。

アンコール1曲目は「You were here」名古屋で聞いたとき圧倒されちゃってまた聞きたいなと思ってたのですごく嬉しい。これも後から気付いたけど最後『会いに来てよ』って歌ったけどあれは歌詞変えだったんだね。いつだって会いに行くよ……。
ヒデちゃんの前に集まって「やるぞ」って雰囲気で始まった「ガラスのブルース」。あのときの空気感にCLUB251のステージを見たのは私だけかな。東京ドームをいっぱいにするバンドだけどやっぱりライブハウス出身の馴染みある感じの空気だった。藤くんとヒロが同じマイクで歌ってたの初めて見て「大好きなやつだ!」ってなった。

曲が終わりヒロは結んだタオルを投げようとして解けて笑って、チャマはTシャツを脱いでフロアに降りてお客さんに渡して……。4人で円陣組んで讃え合い、手を繋いで礼をして大円団で終演!………かと思いきや………。

徐にギターを肩にかける藤原基央、何かを察してステージに残る増川弘明、脱いじゃったんだけど?と言いたげに笑う直井由文、無表情で首を降る升秀夫が順にモニターに映る。ザワザワする会場を制する様に「花の名」がアカペラで始まった!ギターが入り、ドラム、ベースと演奏されていく。ホームシック衛星では歌詞変えでもはや別物だったが、この夜は馴染みのある歌詞で歌われた。途中のMCで「心臓が血を送って、身体を巡っている。歌いたいって言っている。」と言っていたように、歌いたい気持ちが溢れてしまったのかな……。

最後のに藤原基央が「BUMP OF CHICKENの音楽が一音、一休符が全て幸せです。あなたに会えたからです。」と言っていて、そこは「俺は幸せです」って言ってもいいのに「BUMP OF CHICKENの音楽は」と表現してしまうところ、やっぱり藤原基央にとってBUMP OF CHICKENの音楽が全てなんだなと思った。それを受け止めて聞いて大切にしてる我々もホントに幸せ者だ。
「ありがとう、バイバイ、おやすみ」とお馴染みの言葉で締めくくられた。

一度見たはずなのに始めた見たようなライブだった。とにかく「生きること」の素晴らしさ、尊さを感じた。帰りの新幹線で流れる夜景を見ながら「次はいつ会えるのだろうか」と思って少しだけ泣いた。
先日の「藤原より」のメッセージを読む限り来年辺りはライブしないのかなとも思う。でもきっとたくさんの楽曲を携えてまた待ち合わせできるんだろうなと、その日を心待ちにこの日常を生きていこう。

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