【作品研究風味】あまりに美しい(?)CM

本当に美しいお二人によるCMです。


アリーナ・ザギトワ選手、エフゲニア・メドベージェワ選手。金メダリストと銀メダリスト。撮影はモスクワ。ただごとではないでしょう。すでにザギトワ選手は半年前にも登場しているのだが、それとてただごとではない。

このCMでは、フィギュアスケータとしてのお二人をきちんと使っている。半端なことはしていない。それだけ制作には力が入っているということでもある。ただの話題としてザギトワ選手がまどかになっただけではない。それぞれの選手としての個性も生かし、良質なアイスショーとしても成立させているところがこのCMの本質。ゲームないしアニメのファンからも納得の声が聞かれ、フィギュアのファンからもちゃんと喝采をあびた。それが結果として「商品」であるソーシャルゲームのブランドへとつながった。

また、スマートホン用ゲームの送り手が、それだけのパワーをTVCMに使っていることも見逃せない。もしかするとモバイル系やソーシャル系の方々の方が、テレビの力をよく知っていて上手に使っていらっしゃるのではないだろうか。
話題の作り方、登場される方やその表現への敬意の払い方、いろいろな側面で納得のCMである。不仲との噂もあった二人だが、そのことがまた、まどかとほむらの物語としてグッとくる一因かもしれない。

それにしても美しい。


とてもぐうたらな社会学者。芸術系大学にいるがこれでも博士(社会学)。