5年後に起きた奇跡と、5年アップデートをつづけられている秘訣
5年前に人生のターニングポイントとなるできごとがありました。
それは、メディアNewsPicksの「WEEKLY OCHIAI」という番組に観覧で参加したこと。そして、コミュニティを立ち上げることになったことです。
そこから生まれたのが「母親アップデートコミュニティ」です。
この「WEEKLY OCHIAI」という番組は、メディアアーティスト・落合陽一さんが色々なゲストと語りあいながら「○○をアップデートする」ことを目的に行われていました。(当時はシーズン2で、今はシーズン5に進化しています)
私が参加した観覧のテーマは、「母親をアップテートせよ」。
母子家庭で育ったので、「母親だからできない」というのを無くしたいと思ってました。
でも、30年経ってみて、いざ自分が母親の立場になってみたら「母親はこうあるべき」に知らず知らずのうちに縛られていることに気づきました。30年も変わってないのかという絶望感と閉塞感。。
そんなモヤモヤを払拭したい!周りに悩みを共有できる人がいないなか、思い切って番組観覧に参加。
そしたら、同じような悩みを抱えている人たちがいることに、安堵しました。みなさん、それぞれの悩みに自分で立ち向かっていることに勇気をいただいたんです。
そして気づいたら、コミュニティを立ち上げることに。
5年後の奇跡
2024年1月にコミュニティの5周年イベントを開催しました。全11日間、17セッション。これを完走する直前に奇跡が。
なんと、コミュニティ立ち上げのきっかけとなった番組「WEEKLY OCHIAI」に番組出演のお声がけをいただいたんです。
この奇跡は、実はメンバーがつないでくれました。
5周年イベントで企画運営に関わっている他のメンバーの姿を見て、「私も次は関わろう!」と思ってくれたそうです。その直後に番組オーナーの落合陽一さんと話す機会があって、私たちコミュニティのことを話してくれたとか。そのきっかけがあり、直後に番組出演の依頼につながっていきました。ほんとにありがたいです。
そして5年前に私たちコミュニティ誕生の場に居合わせていただいていた花まる学習会・代表の高濱先生も、今回ご出演されることに。直前まで他のご予定が入っていたところ、それがなくなり奇跡的にご一緒できることになりました。
こちらが当日の番組です。(NewsPicks会員はフル視聴できます。無料トライアルもありますので、ご興味ございましたらぜひ。)
番組出演のなかでの「葛藤」
ここからはあえて「葛藤」も書き留めておきたいなと思います。
今回私が思っていたのは、
・番組の視聴者のみなさま
・落合さん、高濱先生
・コミュニティメンバー(出演メンバーと、応援いただいたメンバー共に)
・番組を企画してくださったみなさま
すべてのみなさまが楽しんでいただき、気づきを持ち帰っていただける場にしたいということ。言うなれば、四方良しも目指す。
これは簡単なことではありません。コミュニティのなかで起きている変化やコミュニティの良さに着目しすぎると内輪ウケになってしまうし、かと言って全く伝えないと、私たちの良さは出ない。
この点については、高濱先生が私たちコミュニティの「本質」をご紹介いただいたり、出演メンバーが適度に「自分の変化」をエピソードとして盛り込んでいただき、本当に感謝です。
一番の葛藤だったのは、「教育・子育て」がメインテーマだったこと。
私たち「母親アップデートコミュニティ」は、「母親を、もっとおもしろく。」を理念に、自分の人生をもっとおもしろく、「母親」というイメージをもっとおもしろくの想いで、約200人のメンバーで活動を続けています。
今回「教育・子育て」がメインテーマではあったのですが、私たちのコミュニティ活動としては、これらの話は1割程度。「自分と向き合う」ことが中心で、好きなものを語り合うとか、自分の興味あるものを探求するとか、学び合うとか、そんな活動をしています。
「母親=教育・子育てのメインの担い手」というイメージに偏りすぎてしまうのではないか?という葛藤がありました。
でも、今回私含めて11人のメンバーが出演したのですが、「教育・子育て」のあるあるな悩みを勇気をもって開示してくれて、そのおかげで多様な視点からの気づきが得られる回になったと思います。教育者である、落合さん、高濱先生の金言もたくさん聞けました。
メンバーはもちろんですが、男女問わずメンバー外の方々からも、
などの感想をいただきました!
最終的に、母親自身も「遊びきって、生きよう」という結論に至ったことも良かったです。
とりあえず、ほっとしていると共に、出演いただいたメンバー、応援・見守りいただいたメンバー、周りのみなさまに感謝の気持ちでいっぱいです。
↓ YouTubeでダイジェストが観れます。
100人100通りの母親の生き方、働き方を実現するために
今回番組の冒頭でお話したのは、「多様な選択肢があること」の大切さです。
まだまだ「母親はこうあるべき」が根強いなか、専業主婦を選んでも、ワーキングマザーを選んでも、そのほかの選択肢を選んでも罪悪感に苛まれてしまいがちです。
これは「そう思ってしまう」自分が悪い訳ではなく、社会構造から生まれていること。決して、罪悪感に苛まれる必要もないし、「自分はなんてダメ親なんだ」と自分を否定する必要もありません。
働く母親も増えてきたなか、家事育児のメインの担い手になりがちな母親は、いろいろなことに悩みます。たとえば、時間的制約があるので「子どもに十分に時間をかけられていない…」とか「子育てに注力しているけど、もっと自分も仕事をがんばらなきゃいけないのではないか…」とか。
私が1つの解決策として提示したいのは、「自分が否定されないコミュニティ(つながり)」に身を置くこと。
自分が安心して居ることができれば、お互いが触発される、学び合える、労い合える、励まし合えることができるんです。
実際番組のなかでメンバーが言ってくれたように、コミュニティのなかで色々な変化が起きています。たとえば、キャリアチェンジ、教育移住、孤独の解消など。これらはつながりに身を置くことで生まれた変化だと言ってくれました。
「自分が否定されないコミュニティ(つながり)」は、私たち「母親アップデートコミュニティ」じゃなくても、もちろん良いですし、ご自身で作っていくのも、良いと思います。
コミュニティというと大きいものをイメージされるかもしれませんが、2人でも3人でも、自分が否定されない、安心できるつながりを持っておくのが大事です。
そういうコミュニティ(つながり)がたくさんあれば、世の中がもっと良くなると思っています。
なので、コミュニティメンバーが自分の半径5mから、そのような輪を広げてくれているのがうれしいです。
それ以外にも、たとえば、企業のなかでの心理的安全性の高い場づくり(組織開発)や、ひとりひとりが自分の周りに心理的安全性を広げていくための講座を展開していたりします。
アップデートをつづけられている秘訣
よく、「なんで5年もアップデートをつづけられているんですか?」と聞かれます。
このタイミングで改めて言語化しておくと、3つ理由があります。
①「誰も否定しない」というたった1つのルール。
安全安心の土台があることが、お互いが触発される、学び合える、労い合える、励まし合えることにつながっているから。
②ひとりひとりが「リーダーシップ」を発揮できること。
私たちのコミュニティは、カリスマがいるわけではなく、そこにいるメンバーひとりひとりが自発的にリーダーシップを発揮していくことを大切にしています。ひとりひとりが主役であるということ。
たとえば、5周年イベントのときも、企画運営に関わってくれる人、SNSなどで告知してくれる人、参加してくれる人、アーカイブで参加してそのレポートを書いてくれる人、見守ったり応援してくれる人などなど。
運営側としては、これをどうやって仕組み化するかは、いつも試行錯誤しているのですが、ちょっとした声がけだったり、その「良い声がけ」を連鎖していくことだったり。
今回の番組でも、出演メンバーひとりひとりにスポットライトが当たり、全員が発言する機会をいただけたこと、番組の告知バナーにも入れていただき、感謝しています。
③「アップデート思考」
今回番組が終わったあとに、出演メンバーと「振り返りをしよう!」と、路上で缶ビールを片手に振り返り会をしました。
これこそが、まさに「アップデート思考」の体現じゃないかと思っています。
ここでやったことは、「反省会」ではなく、「お互いの良いところをフィードバックし合う」こと。
たとえば、「あの場で自己開示することは難しいこと。そんななか勇気を持って、発言してくれてありがとう!あの発言があったから、落合さんの名言を聞くことができたよね!」「”ポイントは2つあって”とか、あの状況でそれまでのことを踏まえて、まとめられるのすごい!」とか。
こういう「振り返りの言語化」「良いところをフィードバックし合う」「次のアクションにつなげる」ができているところが、「アップデート思考」であり、アップデートをつづけられている秘訣なんだなと思いました。
つづけるというのは時に難しいこともあります。
でも、自分の信念を持ってつづけていれば、認めてくれる、応援してくれる人がでてくる。そして、こんな奇跡も突然に起きるんだなと、実感しています。
この5年間支えてくださっている、関わってくださっている、見守ってくださっているみなさまに改めて感謝の気持ちを込めて。
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