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「オンラインご近所システム」の社会実験中です。

こんにちは、なつみっくすです。

今日は、「ご近所システムが失われている。これをオンラインで実現したらどうなるか? 」という話を書きたいと思います。

そもそもご近所システムとは何か?

私は生まれも育ちも東京都内で、今も都内の実家からスープの冷めない距離に住んでいます。

自分が子供の頃を振り返ってみると、近くに誰が住んでいるかは知っていたし、小学校に通う時に、近くのおばさんに話しかけてもらったり、近くの家の子供たちと、マンションの屋上や公園で遊んでいたりしていた。

ちなみに、ご近所システムと言えば「醤油の貸し借り」みたいなことが言われますが、醤油の貸し借りをした記憶は無いです。まあ、でも醤油がどうしても足りなくなったら、隣の人に借りに行ける、そんな関係は作れていたと思います。

他には「長屋」というキーワードも聞くのですが、私自身は「長屋」がある町で育ったわけではなく、ここはあまりノスタルジーを感じません。

というか、おばあちゃんの家も東京と神奈川だったので、「ふるさと」と呼べる「ふるさと」が無く、今でもそれがコンプレックスです。「ふるさと」への憧れはあったので、一時期は「第2のふるさと」を作るプロジェクトをやっていたほどです。

では、ご近所システムのメリットとは何でしょうか?

・あったかいコミュニケーションが取れて、心の安らぎを感じられる
・何か困ったときに、助け合える安心感
・「社会で子育て」している感覚

私のような人見知りはメリットだけじゃなく、デメリットもあって

・コミュニケーションを取るのが、めんどくさい時がある
・過干渉されたら、困る

とも感じます。

核家族化が進み、インターネットが普及して、どんどん便利になる世の中では、このご近所システムが失われていると言われています。

私の例だと、同じマンションに住んでいる人たちとのコミュニケーションは無いし、隣に誰が住んでいるかも分からない状態です。ちょっと話しかけたいなとか思っても、そんなチャンスは無いし、勇気もでない。

ご近所システムが失われている問題点

子供を産んでみて、ご近所システムの良さを振り返ってみると、先輩お母さんに「大丈夫だよ」と言ってもらえたり、何かあったら助けてもらえる安心感だと思います。

同年齢の子供を持つお母さん同士とはつながりやすいし、それはそれで大切なつながり。でも、それだけだと、子供の成長を比べてしまったり、発育など同じようなことで悩んでいることも多く、解決策を持ってないので、結局自己解決しなければならないことが多い。

「働く母1000人実態調査」のアンケートデータでは、"何らかの不安を感じている割合は65.7%、さらに現状をつらいと感じている割合は73.1%と、多くの働く母が、精神的に何らかの問題を抱えている状況にあることが確認できた"とある。

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WOMANウェルネスプロジェクト「働く母1000人実態調査」より引用

「オンラインご近所システム」をやってみて。

私は、母親アップデートコミュニティ(HUC)を運営していますが、私たちの活動が「オンラインご近所システム」だなー、と思っています。

その理由を挙げていきます。

①自分を認めてくれる安心感

母親である前に、1人の人間。

自分自身を認めてくれる安心感がある。自分は「大丈夫」と自分で思えること、そう声をかけてくれる人がいることは大切だと思っています。

この「あったかい」感じを大切にしたい。

でも、コミュニケーションがめんどうだなと思う時もあるだろうし、時間が取れないときは、無理にコミュニケーション取らなくてもいい。これはオンラインならではの良さかもしれない。ご近所システムのデメリットを、オンラインだからこそ解消できる。

②母親ならではの悩み(自分自身のこと、子供のこと、パートナーのこと)をシェアできる

先輩お母さんもいっぱいいて、押し付けじゃなくって、アドバイスもらったりもできる。

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全国各地(海外からも含む)からメンバーが参加していて、子供の年齢も様々なので、「何か問題が起きても、誰かに聞けるかな」という感覚がある。

多様なつながりが作れるのは、オンラインならではですね。

母親の尽きない悩みと書くと、子供のことやパートナーのことが先行しそうですが、私たちは「自分ファースト」なので、自分の好きを追求しているのが特徴と思います。

③いろんな居場所がオープンしてきた

ご近所システムには、ふらっと立ち寄れる居場所がある。

平日はオンラインランチ会をやっていて、ここがふらっと立ち寄れるカフェになっていたり。気づけば、メンバーそれぞれが自分の「好き」を追求していて、30以上の部活ができていた。

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立ち寄れる居場所が、いっぱいオープンしてきた。

立ち寄りたければ立ち寄れるし、行かなくてもいい。

自分で居場所を立ち上げてもいい。

オンラインならではのデメリットもある

コロナの前はオフラインでイベントも良くしていたのですが、今はほぼオンライン。STAY HOMEのときは、「ちょっとの時間でいいから、子供を見てほしい」と悲鳴もあって、オンラインで時間を作ったりしましたが、子供が小さいとオンラインの画面に集中できないなど、うまくいかないこともありました。

もっとメンバーが増えてきたら、近くに住む人たち同士でリアルにつながれたりするのかなーと思っています。(少しずつ、それぞれの地域で支部ができています)

今はオンラインで色んなコミュニティに参加できるし、コミュニティは参加するだけじゃなくて自分で作ることもできる。

まだまだ社会実験中ではありますが、「オンラインご近所システムは、おもしろいよ」というお話でした。


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