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「日本は、良いものが安い!」に喜んで居られない

私たちが運営するコミュニティで、3周年イベントを開催しました。

その中のこちらのセッションからの気づきを、今日は書いていきます。

「どこへ行っても私らしく生きる!海外在住女性のいろいろ」

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海外で暮らす女性たち、駐在妻や国際結婚だけではなく、色々なカタチや理由で住む場所を海外に選択する女性が、実は多く存在しています。
そんな海外で暮らすいろんな生き方や働き方をしている女性にスポットを当て、インタビュー形式でお話を伺います。
どこへ行っても私らしく、輝く女性の皆さんのお話を聞き、多様な生き方を知ることのできる絶好の機会です!
※イベントページより

私は日本にしか住んだことが無いので、「あー、海外から見える日本は、そうなんだ。」という気づきや発見がありました。

海外で暮らしてみたから分かる、日本との違い

今回ゲストにお招きしたのが、中国在住の働く母親である千春さんと、フィリピン在住の働く母親である真波さん。

「海外で暮らしてみて、日本との違いを感じることはありますか?」と質問してみました。

いくつか興味深いお答えが返ってきたのですが、印象的だったのがこの3つ。

①日本は、良いものが安い!

中国から日本に帰ってきたときには、たくさん買い物して戻られるとか。

②ワークライフバランスは言わずもがな。

もはや「ワークライフバランス」という言葉も無いんだろうと思いました。それだけ当たり前。

フィリピンは家族ファーストで、娘さんの誕生日で3日お休みするとか普通にあるとか。

これ以外にも、子育てに関する当たり前がぜんぜん違うなと感じました。

・自分中心でいい(良い意味で)

・子どもに合わせなくていい

③察する文化がない。伝わらなかったら、伝える側の問題。

日本のように単一民族国家ではないので、良くも悪くも察する文化がない。

自分の意見は、言葉にすることが求められるし、伝わらなかったら伝える側の問題であることがハッキリしている。

この3つの中で、「日本は、良いものが安い!」と聞いて、内心うれしくなりました。

私がパッと思ったのは、

「そうだよね、日本は品質を求める国民性だし、ものづくりに定評があるから、品質が良いんだよね。それが安く買えるなんて、お得な国だ。」と。

でも、これはあくまでも消費者側の視点で、実は喜んでばかりも居られないことに、気づいたんです。

失われた30年を露呈している言葉じゃないか

「日本は、良いものが安い!」というのは、「失われた30年」を露呈している言葉だと気づきました。

「失われた30年」とは、ある国、あるいは地域における約30年間の経済低迷の通称を指す語である。

この記事から引用します。

現在は中国に限らず、世界の数多くの観光客が日本は格安だとして訪れている。実際に、日本はこの30年間ほどんど物価が上がらず、アベノミクスで掲げた年2%のインフレ率さえ達成できない。
国民生活にとっては、それが悪いわけではないが、日本の国力は明らかに低下していると考える必要があるだろう。
ひょっとしたら、一時的に消費者物価が2%を突破するかもしれないが、一時的なものに終わる可能性が高い。その間、政府の債務はどんどん膨らんで、政府は何度も消費税率アップに動く以外に方法はなくなっていく。

日頃お話することのない海外在住の方からの視点で、見えないものが見えてくるなと思いました。

他にも気づきがあったセッションだったのですが、今日は「日本は、良いものが安い!」に喜んで居られないに特化して書きました。


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