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「お前はどうしたいの?」と言われて、目が覚めた経験

今日は、今読んでいるこちらの本の中から印象に残ったことについて。

日本にいた「起業の天才」。リクルート創業者、江副浩正さんのリクルート創業から、リクルート事件まで、真の姿に迫った本。

リアルなストーリーなんですが、まるでドラマを観ているような感覚に陥ります。

このなかで印象的な言葉が、

「お前はどうしたいの?」

これは、リクルートの社内で使われている有名な言葉として、知っていたのですが、この本にも江副さんが大切にしていた言葉として出てきました。

この言葉を聞いて、私も目が覚めた経験があったので、それを今日は書いていきます。

「お前はどうしたいの?」の意味

この言葉は、他人ごとで考えているのを、自分ごと(当事者)に一気に引き寄せられる言葉だなと思います。

江副さんのエピソードを、本から引用します。

社員が常々、不満を持っている事業や、自分が「やってみたい」とか「変えなければならない」と思っている事柄について「君はどうしたいの?」と問いかけるのだ。
江副さんには『こうしたい』という意見がある。でも、それを自分が言えば、命令と服従の関係になってしまう。
しつこく『君はどうしたいの?』と聞くんです。はじめのうち社員はトンチンカンなこと言っていますが、江副さんは『それで?』『でも、こういうこともあるよね?』と誘導していく。
すると、そのうち社員は、江副さんが考えていた正解や、それより素晴らしいアイデアにたどり着く」
そこで江副は満面の笑みを浮かべ、こう叫ぶのだ。  
「先生! おっしゃるとおり。さすが経営者ですねー!」

こうやって、この意見を言った社員は、新規事業のリーダーになっていく。

また「先生」と呼んでいるのは、

江副は社員数が500人を超えるころまで、全社員に自分で勝手にあだ名をつけ、その社員の名前や年齢、プロフィールを頭に叩き込んでいた。

500人を超えると覚えられなくなったので、「先生」と呼んでいたそうです。

「お前はどうしたいの?」がリクルートで共通言語になっていった歴史と、これがリクルートを急成長させたパワーワードだったことが分かるエピソードです。

育休明け最初の仕事で、「お前はどうしたいの?」と言われて目が覚めた

私は子どもを出産して7ヶ月のタイミングで育休から復帰しました。

マーケティングの役割に復帰したのですが、育休明け最初の仕事で、海外支社のエグゼクティブが登壇する日本のイベントがありました。

イベント当日を迎えるまでいろいろあったのですが、ようやくイベント当日を迎えられて、

このエグゼクティブに会うなり、「お前はどうしたいの?」と質問を受けました。

正直に言うと、育休明けで「じょじょに仕事の感覚を取り戻しながらやろうかな」という甘えがあったのかもしれないのですが、面を喰らいました。

それ以外にも、怒涛のようにストレートな質問の嵐。

なんのために仕事をしているのか?(WHY?)
何をしたいのか?(WHAT?)
それは、いつか?(WHEN?)
なぜ、したいのか?(WHY?)
だれがやるのか?(WHO?)

「こうやって5W1Hは使うんだ・・・」と初めて思いました。。

ポンポン答えられるものじゃない本質の質問をいっぱい聞かれて、しかもエグゼクティブなので、視点がすごく高い。

一気に、すべてが自分ごとに引き込まれた感じ。

これ以外にも、

どんなリーダーが理想だ?
あなたはどうなりたい?

と言った質問もあって、こんなストレートに聞かれたことなかったので、今でも印象に残っています。

どストレートに本質を突いてくる。厳しさと、人懐っこさの両方を兼ね備えている人柄もあり、多くの人に慕われていたリーダーで、私も一気に惹き込まれました。

このときは、英語だからこんなにストレートに聞けるのかな、と思っていたのですが、このリクルートの江副さんの本を読んで、考えを改めました。

言語の問題じゃない。

「お前はどうしたいの?」は、自分ごとにするパワーワード。

自分に対してもそうだし、いっしょに仕事や活動をする仲間にも問いかけていきたいなと思います。







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