社内副業という選択肢
「社内副業」が増えているらしいです。
私は、新卒から入社した会社に勤務しているのですが、社内だけで仕事をしていると、思考が狭まってしまうと感じています。
社外で一般社団法人を立ち上げてみたり、コミュニティを運営したり、プロジェクトをやってみたりしてみて、視野が広がりましたし、その視点を社内で活かすことができています。
いかに凝り固まった考え方を打破していくか、「越境」体験をしていくかを考てみたときに、考えられるのが「社内副業」という選択肢。
1つの部署の仕事にとどまるのではなく、部署を越えて、新規事業の開発をしたり、いろんな事例が出てきているようです。
記事から引用します。
エンジニアとして働いていた綿石さんが、コンペ準備のために利用したのが、リコーが19年4月に始めた社内副業制度だ。就業時間の2割まで他部署で働けるもので、綿石さんも約4カ月間、業務時間の2割を充て準備を進めた。
21年3月に商品の販売を開始。現在、綿石さんは同事業に専念するが、デザイナーなど一部のメンバーは別の部署から社内副業として携わる。22年にはECサイトもオープン。現在は新型コロナウイルスの影響で日本で生産・販売しているが、今後はインド農村部の女性に委託する予定だ。
このプロジェクト自体が、とても素敵なのですが、就業時間の2割まで他部署で働けるとのことに驚きました。
私もついこの前、同じようなことをマネージャーと話をしていたのですが、「その2割の時間は、どう他でカバーするのか?」が焦点となっていました。
でも、考えてみたら2割くらいであれば、今の業務を見直すことで捻出できると思うんですよね。
前に、サイボウズさんのお話を聞いたときに「全員人事」という取り組みをされているとお伺いしました。人事系の業務も、長年人事畑でやっている人だけではなく、他の部署の現場の意見を取り入れるほうが議論が活性化するし、違うアイデアが出ることで、触発が生まれると思っています。
実際、私も社内で部署横断の取り組みを行うと、色んな部署が混ざり合って話をすることで、アイデアが膨らむことを実感します。
ちなみに、他の企業さんの事例も同記事に載っていますが、こちらも「2割」を社内副業に充てられるとのこと。
勤務時間の2割を他部署の業務に割り当てることが可能で、社内サイトで他部署の募集を見て応募できる。小野さんが100件以上の副業求人から見つけたのは、同社が女性向けに始めた動画配信サービス「smash.」のキャンペーン案件。SNS(交流サイト)などでのキャンペーンの企画・運営を一任された。
しかもおもしろいのは、この社内副業の経験を活かして、マーケティングに異動する予定とのこと。
「自分もアイドルが好きなのでファンの心理や行動はよく知っている」と小野さん。女性向けのサービスだが、同僚や代理店の担当者らはほとんどが男性。顧客の視点に近い小野さんは欠かせない存在だ。副業経験を生かし、4月からはマーケティング統括本部で働く。
K-POPが好きというご自身の「好き」を活かしているのも、とても興味深いなと思いました。
全く未経験の職務だと、転職は難しいですが、「社内副業」だったらチャレンジしやすい。リスクなくチャレンジできるのもいいですよね。
もっと「社内副業」の仕組みが増えて欲しいなと思います。
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