まさかのオードリー・タンさんとの対面30分メンタリング!学びを全部シェアさせてください!
まさか!
こんな日が来るなんて!
あのオードリータンさんに「個別メンタリング」をしていただく機会に恵まれました。
対面で30分お話させていただくことができ、オードリーさんのマインドや思考がインストールされたので、ぜひ学びを全部シェアさせてください。
こんな貴重な機会を独り占めじゃなく、みなさんとシェアすることで、より学びが広がると思いますので!
という方に特におススメです!
Let's share & enjoy!!
なぜ、オードリーさんと「個別メンタリング」をできたのか?
まず、そもそもなぜ「個別メンタリング」できたのか?を説明させてください。
東京都主催で、スタートアップ支援の一大拠点である「Tokyo Innovation Base(通称TiB)」にて、メンタリングプログラムを始めるとのニュースを見ました。
なんと、1回目のメンターは、オードリー・タンさん!
ええええ、すごっっっっ!
と思わず、心の声が飛び出ました。
というのも、
以前「人生のうちにやりたいこと100のリスト」を書いたことがあるのですが、そのなかに入れていたのが、
だったからです。
1年前くらいから本気でどうやったらオードリーさんとお話できるのが、情報をウォッチして、チャンスを伺っておりました。
そんな中で見つけたオードリーさんとの「個別メンタリング」のニュース!
でも、いざ「応募」となると、
とか、「できない言い訳」が頭をかけめぐりました。
数日迷いながらも、「応募しなかったら後悔する!」と、思い切ってエントリー内容を精査して応募しました。
と思っていたのですが、大変大変ありがたいことに「選出」のご連絡が来たのです!
事務局からのメールが「残念ながら」というお知らせかと思って開いたら、まさかの「選出」のご連絡でした。
11月なのに、「エイプリルフールじゃないか!?」とカレンダーも二度見しました。
しかも、数ある応募からオードリーさんご自身がメンタリング対象者を選んでいただいたと聞いて、感激しております。
恐らくですが、「任意項目」の「オードリーさんに伝えたいこと」を熱く書いたので、想いが伝わったのでは?と想像してます。
0.01%でもオードリーさんを心に宿す
私がオードリーさんを好きになったのは、コロナ禍でのマスクマップなどのアクション。
知性と品性、ダイバーシティ&インクルージョンのマインド、謙虚で美しい心、優しさ、コミュニティを大切にしていることなど、挙げればキリがありません。
少しでもオードリーさんの思考をインストールしたいと思って、読んで感銘を受けたのがこちらの本です。
本の冒頭に書かれていて、大好きな一節がこちらです。
オードリーさんが有名になってから「日本にも、オードリーさんのような天才がいたらいいのに。」という声がいっぱい挙がりました。
私も、そう思います。
でも、オードリーさんは1人しかいない。
この「〇〇さんがいたらいいのに」は、「どうせ今の状況は変わらないよね」という思考停止や、自分ができることに目を向けない他者任せなのではないでしょうか。
だからこそ、
と書かれています。
大きくなくてもいい。
たった0.01%でもいいからオードリーさんを心に宿すというメッセージが書かれていて、「それくらいなら私にもできるかも?」と思えました。
よく言われることですが、
たった1人の天才が世の中を変えるのではない、たくさんの人のアクションが世の中を変えるんですよね。
オードリーさんの例を取ってみても、彼女ひとりで成し遂げたわけではなく、いかに周りの人たちと協調し、ソーシャルイノベーションを起こしていったかが、この本からよく分かりました。
ちなみに、私なりの具体的な「心の宿し方」ですが、
と自問自答することです。心の中のリトル・オードリーが答えてくれます。
どんな相談をしたのか?
大変お待たせいたしました。いよいよ「個別メンタリング」の話です。
まずは、私たちの活動を5分でプレゼンさせていただき、そのあとオードリーさんに相談をしました。
私たちは「母親を、もっとおもしろく。」を合言葉に「母親アップデートコミュニティ」という団体を運営しています。
を目的に活動しています。
応募フォームでは「母親の自己実現と社会進出」と表現しました。
オードリーさんへのご相談ポイントは「ソーシャルインパクトの拡大」。
もう少し具体的に言うと、こちらの2つです。
それぞれ、もう少し具体的にご説明します。
①どうやったら、心理的安全性の高いコミュニティを広げていけるのか?
200名規模のコミュニティを6年間運営しています。自分が否定されないエンパワーしあえる場に身を置くことで、転職・キャリアチェンジ・復職・移住・独立など新しいチャレンジが生まれたり、ひとりひとりの可能性が広がるからです。
大変ありがたいことに、新しいメンバーが入ったり、卒業していくメンバーがいたりで、良い感じで200名規模をキープしています。
6年運営してみると、今のやり方であれば「200名」というのはベストサイズなのだと感じています。
これは「ダンバー数」の影響があるからと考えてます。
たしかに、あまりにも人数が多すぎたら、誰が誰か分からなくなる。なので、小学校の1学年も150名以下になっていると聞きます。
私たちのコミュニティの例でいうと、どうしても300名とかには増えないんですよね。
私たちのように心理的安全性を保ちながら「やりたいことを、やりたい人ができる場」「自分がここに存在していると感じられる場」として適度なサイズがある。
この「上限(200名)」が私たちの活動の天井になってしまっている課題感があります。
とは言え、もっと同じような課題を持っている方々に、コミュニティの場を広げていきたい!と思ったときに、私たちがやっているような心理的安全性の高い場をつくる方法を横展開しています。
それも草の根活動だし、どうやって心理的安全性の高いコミュニティを広げていけばいいのか?をアドバイス欲しいと伝えました。
②どうやったら、「母親」のイメージを変革していけるか?
言うまでもなく、少子化はどんどん加速しています。
若い世代の方々に会っても、「母親=しんどそう」「母親になりたいと思えない」と言われてしまうことも多いです。
「母親」が1つの魅力的な選択肢にならないと、ますます少子化が加速するのではないか。
そんな危機感を持っています。
私自身の原体験として、母子家庭で育ったこともあり「母親はこうあるべき」を無くしたいと思っていました。でも、いざ自分が母親になってみて「こうあるべき」に無意識に縛られてしまっていることに気づきました。
固定観念、思いこみ….
これらを変えるのって、簡単じゃないんですよね。
100人100通りの母親の生き方を発信することで、少しでもイメージの変革ができるんじゃないか?と活動をしています。
ここに対しても、何かヒントが無いか?オードリーさんにアドバイスをいただきたいとお願いしました。
オードリーさんからのアドバイス
上記2つの相談に対して、オードリーさんからアドバイスいただきました。私の解釈も含みますが、まとめてみます。
1) フィードバックループを回す
ひとつ目の相談「どうやったら、心理的安全性の高いコミュニティを広げていけるのか?」について。
オードリーさんからは、「フィードバックループを回すこと」とアドバイスがありました。
「コミュニティをやってみよう」と言っても、なかなかうまくいかない。
それをアンケートなどでフィードバックもらって、シェアして、もっと良くすることにつなげる。
このフィードバックループを回すと、もっと良い循環が生まれてくるよということでした。
▼オードリーさんがおっしゃっていたイメージを図にすると、こんな感じでしょうか。
たしかに、このループ(循環)の考え方ができてなかったな、とハッとしました。
オードリーさんの考え方として「シェア」することでもっと良くなるという前提があると理解しました。
具体例として挙げられていたのが、オードリーさんのお母さんが「母親向けの団体」をやっていて、小さなコミュニティに派生していったお話。
私のなかで、「自分が改善しなければならない」という気持ちが強くて、どうしてもフィードバックループを回すのに尻込みしてしまうことがあります。
でも、自分が全てやらなくていい、コミュニティ全体で良くしていけばいい。
この前提に立つことが大事!と気づくことができました。
2) スモールステップから広げていく
次に「母親」のイメージを変革する方法について。
「母親は自己犠牲して当たり前」とか「母親だから家事育児はやるべき」とか、まだまだ根強いですよね。
という半分嘆きのような悩みを聞いていただきました。
オードリーさんのアドバイスは、スモールステップから広げていくこと。
具体例として挙げられていたのが、台湾の「月経博物館」。
実は私たちコミュニティメンバーが今年計3回台湾に訪れているのですが、そのなかでも話題だった場所。
台湾のZ世代のヴィヴィさんが、動画を公開して、それが話題となり、オードリーさんが推薦してくれて、非営利組織を設立。そのあと、ダイアナ妃のアワードを受賞したり、「月経博物館」をつくるに至ったとのこと。
別の事例として挙げられていたのは「台湾の公園改革」。
こちらも私たちコミュニティメンバーの間でも話題となっていたのですが、母親の集まるNPOが公園の改革を進められているとのこと。
たった1人の声から始まり、台北市全体の取り組みに発展しているという事例には、エンパワーされます。
スモールステップからどう広げていくか、どうやって注目をつくっていくかなど、台湾の事例から学べることがいっぱいありますよね。
3) 奪い合いの「ゼロサム」でなく、全員が得する「プラスサム」
活動を広げていくにあたり課題となるのが、どうやって協力者を集めていくか?
ここについても、オードリーさんからアドバイスがありました。
誰かが損して誰が得をする、奪い合いが「ゼロサム」。
そうではなく、全員が得をする「プラスサム」を考えること。
具体例で挙げられていたのは、ノルウェーの高齢者のコミュニティ。
オードリーさんいわく、ノルウェーではコミュニティ全体で介護を担っている。だれか1人、ひとつの家族に負担がいっている訳ではないとのことでした。
▼参考情報
この考え方は「子育て」にも転用できるよね、との話でした。
たとえば、「1人で子育て」するより、「多くの人と子育て」をするほうが子どもの成長にも良い影響があるというエビデンスがあります。
ここでポイントになるのは2つ。
①「私」ではなく「私たち」を主語にする
「私」だけが主語になってしまうと、「自己中だ」と言われてしまう。
「私たちにとって、こっちの方がハッピーですよね」といかに言えるか?
が大事と気づきました。
②「For」ではなく「With」で考える
「For(〜のために)」で考えてしまうと、自分が抜け落ちてしまう。
そうではなく「With(〜といっしょに)」で考えること。
「Share&Enjoy!!」
本や動画でオードリーさんの思考は0.01%学んでいましたが、実際にお話できた経験は、スペシャルなものでした!!
百聞は一見に如かず。
おかげさまで、オードリーさんを心の中にインストールすることができました!!
さいごに、オードリーさんからいただいたメッセージを置いておきます。
あとがき
本や動画の印象通り、オードリーさんはめちゃくちゃ優しくて、ユーモアがありました!
まさに「Share & Enjoy !!」を体現している方!
テクノロジーの話をしているのに、オードリーさんが語るとなぜかあったかくてハートフルな話になる。
それは「私たち」が根底にあるからだと思いました。