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『ソーシャルジャスティス』からの学びと私たちのスモールアクション

この度、運営している母親アップデートコミュニティ(通称HUC)が5周年を迎え、5周年祭のイベントが開催中です。

その中でもメンバーが想いを込めて開催したのが、『ソーシャルジャスティス』の著者である内田舞さんをお招きしたセッション。

私たちコミュニティでは毎週読書会を実施しているのですが、なんと『ソーシャルジャスティス』の本は、全部で16回もの読書会を行っていました。

これまで読書会を続けていますが、この回数は過去最多で、それだけ学びや気づきが多かった本となります。1章の半分ずつを読み合って、サマリーをシェアして、対話して学びや気づきを深めてきました。

その学びをシェアし合いながら、ひとりひとりができることをスモールアクションとして持ち帰る機会としたい!舞さんと直接お話したい!小さな種まきにつながる機会としたい!

そんな想いから実現したセッションでした。

私なりに学びと気づきを書き留めておきます。

自分の「感情」をそのまま受け止める

今回のお話のなかで、一番心に響いたのが、

自分の「感情」をそのまま受け止めることの大切さです。

たとえば、「ママなのに、仕事もバリバリしてすごいね」とか「旦那さんがサポートしてくれていいね」とか、相手は悪気はないけど、ちょっと不快な気持ちになる言葉があります。

前者は、「ママなのに」って言うけど、「ママだから仕事をバリバリできない」という前提があるのであれば、それが違うんじゃないの…とか。後者は「旦那さんがサポート」って言うけど、「家事育児」はパートナーと協力して実施するものじゃないの?「サポート」と言われても… といったモヤモヤがあったりします。

『ソーシャルジャスティス』の中では、これらを「マイクロアグレッション」、つまり「日常の中に表れるちょっとした差別や偏見」として紹介されています。
「マイクロアグレッション」とは喩えるなら「蚊に刺されるようなもの」。1回なら「かゆい」程度ですが、毎日刺されると強いストレスになります。

モヤモヤを感じている一方で、「いやいや、相手は悪気はないのだから、こう思ってしまう自分はダメなんじゃないか。嫌な奴なんじゃないか…」

と、心の中での葛藤があったりもします。

でも、今回のセッションで舞さんが強調されていたのは、自分の「感情」をそのまま受け止めることの大切さです。

つまり、自分が感じていることは事実。

なので、それを否定せずに、まずは自分で認めてあげることが大事とのことです。

特に日本では昔から、「荒波を立てない」「黙っている」ことが美徳といった文化がありますが、自分の感情や違和感をスルーしない、時には口に出すことも大事と気づきました。

ポイントは「言語化」

「悲しい」とか「悔しい」とかネガティブな感情に押しつぶされてしまいそうになったり、心がいっぱいになって、疲弊してしまうこともあります。

そんなときは「言語化」がポイントになるようです。

・名前を知っていること

『ソーシャルジャスティス』のなかでも、名前を知っていると、対処ができる旨のことが書かれていました。

たとえば、先ほど書いたような「ちょっと傷つく言葉」、これが「マイクロアグレッション」なのだと名前を知っていると、自分のなかで消化できたり、時には相手に丁寧に知らせることもできます。

『ソーシャルジャスティス』からは、他にもたくさんの新しい概念を学んだので、それが自分の身を守る「お守り」になると思います。

・ネガティブな感情を書き出す

舞さんの著書『REAPPRAISAL(リアプレイザル:再評価)』の中にも、ネガティブな感情を書き出す方法について書かれていましたが、「とりあえず思うことをつらつらと書き出す」だけでも良いそうです。

書き出すことで、頭が整理されていったり、自分の感情を客観的に受け止められます。

小さな種をまきつづけたい

さいごに『ソーシャルジャスティス』に書かれていて勇気をいただいた舞さんの言葉を紹介します。

気づくことが第一歩。気づきを声にしてみることが第二歩。その気づきの声が共鳴するたびに、社会の歌が生まれます。その歌が社会をさらに前進させる。・・・まずは自分の思いに素直に耳を傾け、その思いが社会とも無縁ではないと信じてみること。それがソーシャルジャスティスの種になり、そこから未来の分断を超える変化が育つのだと信じています。

私もまた自分のために、社会のために、未来のために何ができるのか。誰かのために、小さな一歩でも前に進む種まきの手助けができたら光栄だと思っています。

『ソーシャルジャスティス』エピローグより

今回のセッションでは、3人のメンバーから本から得た気づきをシェアいただき、それぞれの想いと決意に感激しました。

・自分が何か変化を起こそうとすると、それに対して傷つくようなことを言われることもある、でも自分が大切だと思ったことをあきらめない。

・「男に産まれれば良かった…」と思った時期もあった。「マイクロアグレッション」に傷つくこともある。でも、自分自身も小さなアクションを起こしていくこと、身の回りだけでもアクションを起こしていきたい。

・会社員として、絵を描く副業を開始。独立するかの迷い。「お母さんの夢は何?」との子どもの問いかけから、自分の心から誇りに思えることを選択していこうと決意。(外的評価よりも、内的評価を大切にしていきたい)

そして、ご参加のみなさんからスモールアクションを宣言いただきました。

内田舞さん、本当にありがとうございました!

水彩画はyukkoさん

内田舞さんの新刊も手元に届いたので、これから読みます!


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