拝啓、愛しい人
今日、さよならを告げた。
長年寄り添ったその子はいつも寂しいと泣いていた。誰かにその子のことを話せば、捉え方の問題だとかなんだかんだと言われるので表に出さずに引きこもっていつも慰めていた。長らくずっと連れ添っていたのはきっと私だけだった。
私はそのこを愛していたし、私だけの拠り所にもなっていた。
表の世界はいつも優しさと好奇に満ちていて
誰かが誰かの悪口を言えば、こぞって悪くいい
誰かが誰かを褒めれば、何の根拠もなく褒める
どこの世界も一緒だ。業界を変えたって、レイヤーを跨いだって、どこか薄汚さを感じてしまう。
世界は美しくとても怖いところだ。
そんな風に感じる子を宥めては、いつも一緒に生きてきた。
そんな子に別れを告げるのは、私が進まなければいけない時がきたからだ。
2024.03
いつ書いたのかわからないけれど
社会復帰したあたりに書いた言葉だと思う。
ただいま愛おしい子。
外の世界で戦ってきたよ。
前より少し強くなったけど、外はこわい所だから、あなたを残していって良かった。
一生守ってあげられるようにもっと強くなるからね。
ずっと2人で生きていこうね。
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