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映画・ドラマ・演劇まとめ

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テレビドラマや映画の感想、ライフワークにしたい歌舞伎の魅力を独り語りしています。
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#エッセイ

一生モノの推し事、歌舞伎という伝統芸能。

27歳の私が「歌舞伎ハマってます!」と言うと、かなり高い確率で驚かれます。 その後必ず皆さん「歌舞伎のどこが好きなの?」と訊いてくださるのです。 が、好き要素が複合的すぎて、うまくその良さを伝えられず、毎度もどかしい思いをしています。 まだまだ勉強中のひよっこで、歌舞伎について語るなんていうことは畏れ多すぎてできません。 その代わりに、「一生推したい」と思うきっかけになった出来事について、良かったら聞いてください。 *** 贔屓、もとい、推しを作らずに歌舞伎という「箱

9歳の連獅子を観て100歳まで推すと決めた二月大歌舞伎

10歳の推しが史上最年少で演じる「連獅子」で、予定どおり号泣してきました。 記念すべき推しの初役を堪能したからこそ気が付けた、歌舞伎の魅力。まだ歌舞伎を見たことが無い方にも、素人目線でわかりやすくお伝えしたい! 27歳の私が100歳まで歌舞伎を推し続けたい理由をお話します。 歌舞伎が大好きになるきっかけを作ってくれた、見ず知らずのご婦人の話はこちら。 日本人のDNAが疼く歌舞伎舞踊「連獅子」たとえば、あなたが大好きなバンドのライブに行ったとします。一番好きな楽曲が爆音で

私の生きる日常にナレーションはつかない

ドラマ、映画、芝居、何でも好き嫌いせず見てきたつもりでも、ミュージカルだけはしばらく苦手な時期があった。 歌に乗せて朗々と心情を表現することが、不自然に思えたからだ。ハキハキとした歌声で苦悩を打ち明けたり愛を語る登場人物の姿に、一体どうして、客席の私は白けてしまう。 「あんなふうに朗々と想いを伝えあえたら、どれだけ楽だろう」。演者たちの歌声に元気をもらいつつも、帰路にはそんなことを思っている。 なぜ私はわかりやすい演出や説明的な演出に萎えてしまうのだろうか? その答えを