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美容に関する記事まとめ

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使ってみてよかったメイク用品をまとめたり、美容を通じて気がついたあれこれをエッセイにしています。
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#エッセイ

卒花して、「唐揚げにレモン」的にバッサリショートにした

2020年の1月に入籍をし、10月末に家族だけの小さな結婚式を開きました。 夫と出会ってから、プロポーズ、入籍、結婚式、と、いくつかの記念日が出来たけれど、個人的に最も節目感があったのが結婚式でした。 家族の温かい祝福を受け、幸せをかみしめると同時に、身の引き締まるような思いがしたのを今でも強烈に記憶しています。 結婚式が終わり、ふと、無性に、長い髪をバッサリ切りたくなりました。 それは、新しい居場所を東京に作ることができたから、だったと思うんです。 *** 「髪、シ

陰と色気を纏う、Tabacco Toscanaの香り

喫茶店で談話しながら煙をくゆらす愛煙家の姿に憧れ、煙草の香りの香水を買いました。 彼ら、彼女らの煙草を持つ指先、スモーキーな香り、煙を吐くときの伏し目。 独特の陰りや、力みのない感じにどうしようもなく惹かれる時があります。 もし、煙草が苦手な方がいたらすみません。 私も元々煙草、というよりヤニの匂いは苦手なのですが、遠巻きから愛煙家を見つめているのが好きなのです。 「風立ちぬ」の二郎さんや本庄さんがくわえ煙草で議論する場面が良い例です。未見の方は是非。煙草を燃やすことは

半径30㎝で伝わる香りと仄かな好意

身体の匂いとうまく調和する香りを見つけると、嬉しくなります。 誰かがつけこなしていた良い香りでも、自分には合わなかったことがありませんか? そんな時は、香りだけが肌の上で浮いたような違和感を感じちゃう。 自分の匂いであることを装ってくれるような、等身大の自分に寄り添ってくれるようなフレグランスが好きです。 つけた瞬間から肌に馴染み、スイッチを切り替えてくれる。 DIPTYQUEの練り香水は、その願いを期待以上に実現してくれる良き相棒です。 いつか、夕方に約束をした女

旅先で友達とメイクポーチを覗き見しあう、あの時間が恋しい

他人の化粧品というものに、ここ数年触れていない。 家族のスキンケアを借りたことはあっても、友人がどんな化粧品を使っているのか、目で見て知る機会がめっきり減ってしまった。 「皆で会いたいね。温泉卓球とかやりたい」 画面越しに「分かる」と頷き合う私たちは、もう10年の付き合いになる。 高校で3年間同じクラスだった女7人が、10年経った今でも月に一回は飲み会を開き、年に一度は旅行に行くという。こんなに仲の良い同級生というのも稀な関係ではないだろうか。 それぞれ、ファッショ