ZOO
私が初めて精神科に入院したのは高校2年生の時だった。
それまでには中学生の頃からカウンセリングに通ったりしていた。
高校2年生の春、希死念慮がとてつもなく強くなり母親同伴のもと病院へ行った。
そして診察。その時の医師が私の初めての主治医となる。
診察中、私はずっと下を向いていて「死にたい」としか言ってなかった。
そしてすぐ任意入院が決まった。
自傷癖があったため、保護室に入れられた。
病衣に着替えさせられ、下着を脱ぎ、おむつをはかされた。
そして両手を拘束された。
保護室にあるのはベッドとトイレだけ。
拘束は食事の時だけ外されるが一日中ベッドの上で過ごす。
2〜3日その状態で過ごしただろうか。症状が落ち着いてきたと判断され、開放病棟に移った。
2日ほど過ごしてすぐ退院した。
精神科の病棟は奇妙だった。
他の入院患者の方が私よりあきらかに症状がおかしかったし重症だった。
私は「私はこの中でなんてまともなんだろう」と思った。
私はここにいるべき人間じゃない
と思った。
そう
ここは動物園のようだった
しかしその後も数年にわたり入退院を繰り返す事になる。
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