見出し画像

ピルを飲んでいたとき、やめてみたとき【ツイートまとめ】

学生の頃からとにかく生理痛が重くて、ピルを10年近く飲んでいます。ピル歴が長いことと、休薬してみたこともあり、ピルについての経験談はわりと話せます。


何度かピルに関してツイートしたことがあるのですが、ピルツイートは伸びるんですよね。ふぁぼやRTされる数が多いです。ピルのことは、いろんな人が気になる情報なんだと感じました。


ピルの効果や効能は、医療関係のサイトを見ればわかると思いますし、多くの人が情報を得る機会は増えてきたかなと感じます。しかし、

「ピル飲んでると言うと、周りの反応はどうなの?」
「ピルを辞めた人はどうして辞めたの?」


などのような、病院では聞けない疑問を持っている人もいると思います。なかなか身近で飲んでいる人がいないと、これらの答えはを知ることができません。身近な人がピルを飲んでいるとしても、「わたしピル飲んでます!」と堂々と言う方もまだ少ないので、素朴な疑問を訊ける機会も人によっては少ないでしょう。


男性も、よほど親しい間柄の女性ともなかなかピルの話はしないでしょうし、女性側もわざわざ男性に話すことも少ないと思います。だから、ピル服用者の話は、みなさんが知りたいことなのだと思いますし、広げてほしいことのはずです。

少しでもピルについて気になっている人に、役立つ情報が提供できたらよいと思い、今回は今までのなつみ(@natsumi451)のピルに関するツイートをまとめました。補足も加えながら、以下の章で分けて紹介しようと思います。(かなり昔のツイートも含みますので、表現が雑なところがあるかと思いますがお許しください)



ピルを飲むメリット・デメリット

まず、ピルのことをわたしなりにざっくりまとめたのがこのツイートです。

画像1

その他にも細かいことを言ったらきりがないですし、詳しいことは病院に訊いていただきたいのですが、140字でまとめるとコレ。メリットは、毎日継続して服用した場合のことです。デメリットも、とても多いのがピルの特徴です。


堂々と「妊娠してないぞ」と言えるので、インフルエンザにかかって高熱で診察を受けているとき、何も考えなくて済みました。このような些細なメリットもあります。


ただ、ピルを服用していることは、病院で薬をもらう度に伝えなくてはいけませんし、服用しているピルの銘柄がわかるカードを携帯するように言われる病院もあります。


ピルが女性の働き方を救うものであってほしい

「生理」に対して職場が配慮する環境が、もっと整うべきだと常に思っています。「生理休暇」という形でお休みが取れる職場も増えましたが、伝えにくさなどの問題もありますよね。


堂々と休暇を取れたらいいのですが、別に休みたいわけじゃないんですよね。生理痛が来なければ、いつも通りの調子で働けるのにと思うのです。そこを男性には理解してもらいたい。


本当に切実な願いです。問題はいろいろあるでしょうが、女性もしっかり働きたいのです。生理を、「サボる理由」にしたいわけではない。だから、選択できる形としてこのようなことが実現してほしいなと思います。働きやすくする一つの考えとして、広がってほしいなと思うのですよね。


副作用が合わなくてピルを飲めないという人も多くいます。ピルを服用すればいつも通り働けるという人もいます。どうか女性に働き方の選択を与えてほしいのです。


女性だけがピル代をお給料から払って、一生懸命働いてるのを考えたら理不尽さを感じます。「月2000~3000円程度のピル代+診察料+副作用」を取るか、「生理の日に倒れる」か。男性と同じように毎日働きたいのに、いつも女性が損をしています。


コンドームに関しては、男女どちらも用意するべきものだと思いますが、ピル代もゴム代も払って、ホテルも割り勘だったら…。せめてもう少しいいおもちゃなど、ご褒美に買って楽しませてくれませんか。笑
 男性によっては、「パートナーへのピル代を払っている」ということも耳にします。ピルのことを理解して、男女平等の配慮をできる男性は素敵だと思います。


ただわたしは、やはり女性が自分の意志でピルを飲むか飲まないか決めるべきだと考えるので、早く日本の社会の制度が整ってほしいと思っています。保険適用でピルがもっと安く手に入ったり、職場の制度が生理痛に配慮するものになったりすることを願ってやまないです。



ピルを飲んでいることをパートナー・セフレに言うべきか

パートナーにピルの服用を伝えている場合でも、普段から病気の感染等には気をつけたいところです。





「ピル=ナマでできる薬」ではないのです。
しかし、かつてのわたしは自己管理が甘く、性感染症にかかったことがあります。幸い、薬を飲めば治るもの(クラミジア)でしたので完治しましたが、二度とあんな思いはしたくないし、他の誰にも味わってほしくないです。「ピルを飲んでるからナマでもいいか」という気持ちは一切持たないでいるべきです。

そして、まだ関係の浅いセフレなどにピルを飲んでると伝えるのは、あまり良くないと経験上思っています。


このような反応をしてくる男性が多かったので、本当に信頼できる関係性が築けていないのだったら、ピルを飲んでいるというのはわざわざ言わなくていいと思います。しかし、こんなことを言う男性がまず、考え方を改めてほしいですけどね。わたしもこの時は、よくない男とセックスをしていたなと改めて反省します。しかし、こちらが信用している相手でも、予想外に傷つけられるセリフを言われる場合もあるので、ピルを飲んでいることを言うのは慎重になった方がいいです。


これは伝えてみて、まだいい結果だったからよかったのですが、セックスをする度不安を感じるわけなので、難しい状況です。


男性側も、ゴムが破れたときの不安というのは、相当なものだと思うので、アフターピル(緊急避妊薬)の必要性がないということを伝えて安心させてもあげなければいけないし、今後の関係性がどうなるかによって、ピルを服用していることを伝えるかどうかの選択は難しいところです。伝えるなら、「性感染症を防ぐためにもこれからもきちんとゴムをしよう」という約束を必ずしましょう。

ゴムが破れた場合は、性感染症にかかっている可能性もあるので、お互い、性病検査に行くべきです。ピルは性病を防ぐ効果は全くありません。

あと、万が一大きな病気や怪我などで病院に運ばれた場合は、普段服用している薬を伝える場面があるかもしれないので、一緒にいるパートナーや家族にはピルを飲んでいることは伝えておかないといけないと思います。やはり、信頼関係を築いていくべきパートナーにはピルを飲んでいることと、飲んでいる理由などを理解してもらうのが何よりだと思います。

しかし、関係の浅いセフレに軽率に「ピルを飲んでいる」と伝えるのは、女性が傷つく場合がまだまだあるので、慎重にするべきだとわたしは考えます。ピルへの理解がもっと進んで、女性が傷つくことのない世の中になるためにも、この記事が多く読まれたらいいなとは思います。


ピルを辞めてみるとどうなるか

10年くらいピルを飲み続けて、「このままわたしは一生ピルを飲み続けるのか?」と疑問に思った時期があり、半年ほど休薬してみた経験があります。もしかしたら、生理痛も昔のようにひどくなくなっているかもしれないし、毎日「ピルを飲まなきゃ」と考えることから逃れたくて、試しにやめてみることにしました。


飲み忘れの不安などから一気に解放されたのはとてもよかったです。しかし、「いつ生理が来るんだろう」という不安はつきまとうようになり、今までピルがいかにスケジュール管理に役立っていたのか実感しました。



休薬を続けていると、今まで得ていたメリットもなくなるわけですから、それにも困ってきました。本当に「飲む」or「飲まない」でこんなに生活が変わるなんて疲れます。女性は生きにくい。



わたしが出した結論は、もう一度服用を始めるということです。


一番大きかったのが、「精神が安定しなかったこと」です。これはプライベートなどの他にも要因があったのかもしれませんが、ピルを飲んでいない期間に人間・仕事関係で苦労することが多くて(失恋もありましたが)、「いつもの自分じゃないな」とまで思うようになってしまったので、PMSだけのせいじゃないにしても、もう一度飲み直してまた比べてみることにしました。


あと、やはりピルを飲んでいない頃に何度も経験していた、気を失うほどの生理痛が、休薬4か月目くらいにきまして、久しぶりに、「死ぬ…」と思いました。夜中汗を大量にかきながら気絶に近い状態で何とか眠りについたのですが、これが日中だと思うとぞっとしました。そんな経験もあったので、やはりわたしはピルと付き合っていくことにしました。


ピルを飲んでいて、ほぼ毎日副作用の吐き気は感じています。毎日の吐き気よりも、月に一回だとしても生理痛で「死にたい」と思う瞬間がやってくる回数を抑える方がいいと思い、ピルと付き合っていくことを決めました。
 いつか、子どもは産めたらいいなと思うので、ピルを休薬しても安定をもたらしてくれる優しい人がその時のパートナーであってほしいなと思います。

 余談にはなりますが、半年服用していなかったピル代を全て帳消しにするかのように、セックス中にコンドームが破れて、アフターピルを服用する経験もしたので、やはり毎月こつこつピルを飲んで安心を獲得しようと思いました。アフターピルの料金は種類によってさまざまですが、辞めていた半年(月2000円程度✕6ヶ月)のピル代分くらいの費用がかかります。薬代だけでなく診察料も要ります。(わたしの場合、アフピル代10000円程度+診察料2000円程度でした)※病院によって費用は異なるのでよく調べて相談してください

 

今回は一部のツイートのまとめで、わたしの偏った意見でもありましたが、「こんな風にピルを服用してきた人もいるんだな」と思っていただきたいです。みなさんにとって、ピルへの理解が深まる記事であったなら嬉しいと思います。


 ※ピルの効能や副作用については十分に各自でお調べください。※今回紹介した記事はあくまでも、ピルを飲んで個人が経験したことを述べたものですので、あらゆる人にピルを推奨するものではありません。人によって合う合わないがあるので、病院でよく相談してください。




今回の記事が参考になったという方は、サポートや引用RTをしていただけると嬉しいです。これからも、ピルに限らず性に関する情報をたくさん発信していきたいと思うのでよろしくお願いします。

小説なども書いているので、ご一読いただけると嬉しいです





気に入る記事がございましたら感想やシェアいただけるだけで十分です。ありがとうございます。