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日本語が上手すぎる留学生に聞いてみた、言語習得の秘密とは!

私の知っている外国人の中で、他の外国人と比べても、群を抜いて日本語が上手な人がいます。

彼の秘密を知りたくて、どうやって日本語を勉強しているのか聞いてみました。

驚愕の方法

彼は、モンゴルからの留学生で、まだ10代です(!)。

とてもしっかりしているので、私なんかは、会話をしていると彼が私より約20個も年下だということを忘れてしまうくらいに、同じレベルで話してしまいます。性格がしっかりしているうえに、話す日本語が流暢なので、ほとんど外国人と話をしていることを意識しないで会話ができます。

彼は来日してまだ半年くらいで、来日してすぐの時に私は会ったのですが、その時から日本語が既にぺらぺらでした。

もちろん、会話の中で、「これはどう言うのだろう、、」と言葉に詰まるときはたまにあります。その時は、英語でその言葉を言うので、彼はすでに3か国語を駆使しているのです。それはもうくやしいほどに、言語の才能があるのです。

「あなたはとても日本語が上手だけど、一体どうやって勉強しているの?秘密は何?」

とあるとき尋ねてみました。

すると、彼は困ったような顔をして、

「アニメを見るんですよ」

と言いました。彼は、日本のアニメが大好きです。

「同じアニメを何度も何度も見て、日本語を聞き取ります。セリフの中に聞き取れない言葉、つまり知らない言葉が出てきたら、それをちゃんと聞き取れるまで、巻き戻して再生、を何度も繰り返します。聞き取れたら、その言葉を国語辞典で引きます。そこで、もし言葉が見つからなかったら、ちゃんと聞き取れていなかったということだから、アニメにもう一度戻って、聞き取れるまで聞きます」

そして、こう続けたわけです。

「言葉が国語辞典で見つかったら、その言葉をできれば24時間以内に実際に自分で使ってみるようにしています」

いやあ、驚きました。

キラキラが欲しいなら地道な作業を貫け

まだ未成年の彼から、こんなストイックな答えが返ってくるとは思わなかった。彼の、日本語が学びたいという気持ちに脱帽しながらも、ちょっと、くやしいい!!!とも思った。10代なのに、思考が卓越したマスターのようだったから!言語習得のコツを、ちゃんとわかってる!ちゃんとやってる!

そして、納得もしました。あ~だから、この子はこんなに日本語が上手なんだ。

こういう言語の学び方をしている人は、必ず伸びます。なぜかというと、これは面倒くさくて、ちりも積もれば、、というような「いつか実になる」というような、長い目で見ないといけないけれど、必ず身につくやり方だからです。この2021年のこの時代に、こんな若者が、辞書を駆使して言語を学んでいるとは思いませんでした。

私も辞書を駆使して、とにかく引きまくって英語を覚えた一人です。高校時代には、英語以外の教科の勉強が苦痛だったので、英語以外の授業中には、ずっと英語の辞書を読んでいました。そして私も確かに、映画を見てわからない単語が出てくると、必ず辞書で引いていました。わからない単語が出るたびに辞書を引くのは、面倒くさいし、何度引いても忘れる単語もあります。でも、これをなめちゃいけないのです。引かなければ、いつまでも意味は分からないままです。経験が浅いうちは、わからない単語が無限にあります。

英語習得のコツを尋ねられた時に、お金もかからないこのやり方を教えますが、これを実際にする人はなかなかいません。それは、地味すぎるし、キラキラしてないし、楽しくない。「辞書なんか開いて、じゃなくて、私は外国人と英語でぺらぺらハワイみたいなところで楽しくやりたいの!」と、思っているからです。外国人と自由に英会話する場面は、確かにキラキラしている。けれど、そんな夢が派手であればあるほど、影の部分の地道な努力が必須だったりするのです。。。地道な作業がいつの日か、想像するキラキラに繋がります。

辞書というのは、言語習得において、やはりマジカルアイテムのようで、私が知っている、日本人で英語が堪能な人は、その英語のレベルに関わらずみんな辞書を使っていると言います。「未だに使ってるよ」と言います。言語習得に、本気の覚悟がある人は、辞書を開きます。

インプット→必ずアウトプット

それから、彼の日本語習得の仕方でもう一つすごいと思ったのが、「新しく覚えた言葉を24時間以内に使ってみる」、と言ったことです。インプットをした後に、必ずアウトプットする。そうすれば、その記憶はインプットしただけの場合より、脳に残ると言われるので、理にかなっています。

私もこれをやっていました。映画などで覚えた表現や単語を、実際に外国人との会話に使ってみたい!!ともともと好奇心あふれる性格なせいか、自然とアウトプットしていました。今でも、この性格は変わっていません。使ってみて、使い方や発音がちょっと違う場合は、そうやって教えてもらっていました。それも含めて覚えたい!と思っているので、「失敗」とはカウントしません。そして、この外国人とのアウトプットがやはり楽しい。英会話の醍醐味だったりするのです。このアウトプットを映えさせるために、影の努力をまたします。

このモンゴル人の彼は確かにそうやってアウトプットしているのを、私は実際に体験しています。私との会話で、私が彼の知らないことわざや言葉を使った時に、「それは知りません」と言うので、意味を教えてあげると、必ず次の会話で、使っています。そのたびに、やるな!と思わされます。

必ず身になる方法は>>>地道な方法で、好きな教材を使ってインプットをし、すぐにアウトプットして、ものにする。

好きなことを利用してぺらぺらになろう

彼がこうやってめきめきと日本語の能力を上げているのを目の当たりにし、しかもその秘密を教えてもらったら、めちゃくちゃ地味で地道な方法だったということに本当に驚きました。、ちゃんと毎日やっているのだなと思うと、ちらまで刺激を受けます。私も、初心に戻って、もっと地道に頑張ろうと思わされました。ある意味、20個も年下の彼に、言語習得者としての仲間意識と、ライバル心が燃えてきます。

他の人より言語に長けている人は、必ずだれも見ていないところで、努力をしているものなのだなと思わされます。でもきっと、好きなアニメを使って、好きな日本語を勉強しているので、それを努力や苦労とは見ていないと思います。これも、継続のコツです。私も、彼の年齢の頃好きな映画を使って、好きな英語をやっていたので、あれを苦行だとは思いませんでした。

本当に、言語習得って、いいな。たとえ、国籍が違っても、学んでいる言語さえ違っていても、同じ喜びをシェアすることができます!


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