友愛数 vol.(220,284)

 ツイキャスプレミア配信にて「友愛数 vol.(220,284)」を観た。福島県で開催された企画ライブの同時配信。会場はカフェかいじゅうの森。なお、有料コンテンツなので諸権利に鑑み本記事に画像はない。

 小野雄大とPaionia高橋勇成のツーマン。まずは小野雄大から、新潟出身・横浜の天才はモルタルレコードのワンマンで堪能したばかり。
 配信でもやはり涙腺にくる。琴線に触れるどころか、最早掴まれている気がする。シンプルに歌の持つ力、ことばの放つ光が強い。歌心、歌手という語彙が本当にしっくりくる人だ。 
 「無敵」でのララララのシンガロング、続く「猫、我輩」では恒例らしきニャーコールでおしとやかな福島オーディエンスを盛り上げていく。「焼け跡」と「東京」、短い曲をやりますとの前振りではじまった「レモン」も良い。
 「最愛」そして「魂の夜明け」から「君の追い風」への連なっての締めは、まさに絶品だった。

 転換休憩を挟んで、福島出身・自称「東京の凡人」高橋勇成(Paionia)が登場。1曲目の「跡形」から耳が惹きつけられる。声量と熱量。その場にいたら確実に圧倒されていただろう。
 前野健太とTHE BACK HORNから1曲ずつをカバー。「未来」がこうした形で聴けるとは思っていなかった。嬉しい。
 小野と示し合わせるようにPaioniaの「東京」を。それぞれが若い時に作ったそれぞれの「東京」が呼応するかのようで、ライブの名ともマッチしてとてもいい。
 本編のラストは「人の瀬」から「わすれもの」へ、鳴り止まない拍手に「小さな掌」で応えて終幕。

 ギター1本弾き語りの魅力を存分に味わえる良企画。アーカイブも2週間とたっぷりあるので、後ほど落ちついてゆっくりと楽しむつもりだ。

 
【小野雄大セットリスト】
理由
ロードムービー
あこがれ
無敵
猫、我輩
miracle
焼け跡
東京
レモン
最愛
魂の夜明け
君の追い風
 
【高橋優成(Paionia)セットリスト】
跡形
手動
終わらない歌が終わる日
dominant
戦争が夏でよかった(前野健太)
未来(THE BACK HORN)
東京
そのまま
浪人
今にとって
窓際
人の瀬
わすれもの
en. 小さな掌

なつめ がんサバイバー。2018年に手術。 複数の病を持つ患者の家族でもあり いわば「兼業患者」