わたしが申し訳なさそうな表情を一度するたび、同じように申し訳なさそうな表情をしなくてはならない人が増えるかもしれない。
そう思うとき、ほんの少しだけ盾を持ち、鎧を着る。
鎧も盾も重いから、疲れる。
疲れた顔を隠すのも疲れる。
本当はそうしなくていい社会になるといいのだけれど。

なつめ がんサバイバー。2018年に手術。 複数の病を持つ患者の家族でもあり いわば「兼業患者」