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カニカマの決意

私の大恩人であるお師匠様、一筋縄ではできない発想をできてしまうことも、それを習得して活用するための努力を続けてこられたことも本当に尊敬している。

そんなお師匠様から〇〇流とはあなたのことという大変名誉なお言葉を頂戴し、舞い上がるほど嬉しかった。きっとその日のことを私は生涯忘れないと思う。それくらい嬉しかった。

お師匠様は器量と機会を活かして経験と努力を積み重ねてこれらたし、ご自身のスタイルを確立するところまでを自ら考え抜いてこられた方なので、誰かがおいそれと真似できるものではない。いわば滅多に食べられない高級松葉がにのような存在だ。

仮に私が〇〇流を名乗って良いのであれば、私はカニカマでありたいと思う。カニカマは、手頃な値段でいろんな料理に応用できる。そのままで晩酌のお供にもなれば、煮ても焼いても揚げても散らしても美味しい。臨機応変に混じって染まって味を出していく。

もし私が来し方別の機会を辿ることになっていたなら、松葉ガニにならなければいけなかったのかもしれないと長い間後ろめたい気持ちが長年消えずにいたのだけど、一区切りを経てようやく私はカニカマスタイルを確立していこうと決意した。

お師匠様、育てていただいて、背中を押し続けていただいて本当にありがとうございます。

広い背中を追いかけながら歩き続けます🦀

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