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「かもめのジョナサン」を読んで

「かもめのジョナサン」は私が1年ほど前お知り合いになることが出来た、丹羽さんという役者さんに教えていただいた本です。

なかなか有名な作品ということらしいのですが、無知な私はこの本のことを知りませんでした。

確かお話ししている時に、何を言ったのかは忘れてしまったのですが、私が何か言って、それに対して 丹羽さんが「そんなこと言ったらかもめのジョナサンが怒りそうだなあ」みたいなことを仰って。

で、無知な私が「かもめのジョナサンって何ですか」と聞いて、この本を紹介してもらったというわけです。

 丹羽さんが、すごく良いと仰ってたので、「きっとすごく良いのだろう」と思って、kindle unlimitedから探し、読み放題の本ではなかったのでBOOKOFFで中古で買いました(けち)。

でも丹羽さんがおっしゃる通り、すごく良かったので、感想を書き出してみたいと思います。

読み終わってまず最初に、「本がどういう存在であるのか」を考えました。

私にとって本を読む喜びのひとつに「自分が頑張っていることに対する気持ちを、さらに奮い立たせてくれる」があるんだろうと思いました。

精神論をひたすら解いている本は好きではないけど、根拠や実験再現性のあることが書かれている自己啓発本が好きなのもそういうことなんだと思います。

「かもめのジョナサン」は、まさに私の気持ちを奮い立たせてくれる本でした。

物語が終盤に差し掛かったところで、読みながら自分に問い続けずにはいられませんでした。「ジョナサンやフレッチャーが手に入れられて、私が手に入れられない理由は何?」「じゃあ私は今、何をやっている?」と。

自分が自分に聞くことで、我に返ったように行動のアイデアが生まれました。

行動と言えば、ジョナサンの呟きで引っかかるところがありました。

「一羽の鳥にむかって、自己は自由で、練習にほんの僅かの時間を費やしさえすれば自分の力でそれを実施できるんだということを納得させることが、この世で一番むずかしいなんて。こんなことがどうしてそんなに困難なのだろうか?」

きっと近い考えを持ったことのある人もいるのではないか、と思います。

「高みを目指したい、でも出来ない。」私はしょっちゅうこの考えにさいなまされます。
そして、私よりも高いところにいて私を引っ張り上げようとしてくれる人を困らせます。

この呟きはそういう感じのことを言ってるんじゃないかと思うのです。

でも、この「高みを目指したい、でも出来ない。」という考えにさいなまされることが最近少しずつ減ってきています。
それはなぜかというと、「行動科学」という考えに向き合うようになったからです。

行動科学という考えを初めて知ったのは7年前。でも熱心に勉強し始めたのはここ最近のことです。自分に行動科学的な考えを当てはめて走り出したのはもっと最近で、結果を感じることはあるけど大きな目標を達成したという感覚はまだありません。

行動科学の考え方については割愛しますが(というか、行動科学の力でのしあがった人たちに対するリスペクトが溢れるあまり自分では語れない)、

このジョナサンの呟きを解決するヒントになる考え方が、行動科学なんじゃないかと思うのです。


行動科学については、自分自身がそれによって何か大きなことを得られてから書けたらと思います。それほどまでに慎重になるのは、自分の人生においてとても大切な考え方になり始めているからです。

話が大きくそれましたが、この本は自身の行動のアイデアをくれた本です。

中古で100円で買ったけど、コロナが落ち着いたら、新品を買いに行こうと思います。

自粛モードで家にこもりっきりになっても、収入が減っても、やれることはたくさんある。

それを ‘ただの確信’ から ‘絶対に揺るがない超超超確信’ に変えてくれたのもまた、「かもめのジョナサン」でした。

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