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イラストの描き方と描く時に考えていること

こんにちは、あけましておめでとうございます。

Twitterでは自分色をできるだけ出さずにツイートしているのですが、noteを始めてからTwitterで化けの皮が剥がれ始めたツイートをしているような気がしている夏目じんです。
やっぱり関西人だからか、なにかボケたくなってしまうのでしょうか。
暴れるのはnote内だけにしておきたいです。
とんでもないツイートをしたとしてそれが知り合いにバレたらと思うと怖くていつもビクビクしています。

ということで、新年一発目は私の絵の描き方について書いていきます。
イラストの描き方といっても、教本のように丁寧に画像を使ってメイキングを書いていくわけではありません。
ざっくりとした工程と、どんなことに注意しながら描いているのか?等を書いていこうと思います。

5、6年は絵を描いてきたので技術はともかく知識はある方だと思います。
あと3年間ほどデッサンと油絵を描いていました。
毎日のようにデッサンをしていたのは1年間ほどでしたが、最低限は描けるはずです。

どんなイラストを描いているのか?

まずどんなイラストを描いているか説明しておく必要があると思うので、軽く触れておきます。

これは、Twitterやpixivを見ていただくのが一番わかりやすいですが、オリジナルイラストを一応載せます。

手癖で描いたら10時間程度で描けた時短な絵。もしかしたら10時間切ってるかも。高コスパ。
悩みまくったので20時間ほどかかっている気がする。

これは萌え系?なのか?自分ではよく分かっていないのですが、こんな感じのイラストを描いています。

絵を描き始めたときにオリジナルイラストばかり描いていたので、今もオリジナルイラストを主に描いています。
今後は版権も増やしていきたいです。

イラストの描き方と考えていること

私は描きたいものが思い浮かんだ瞬間に絵を描くタイプなので、題材が浮かばないからといって真っ白なキャンバスにひたすら書きなぐっても構図が浮かび上がってくることはありません。

イラストを描いているときに描きたい構図が思い浮かぶので、新しいキャンバスを作成して、ラフ描いて、さっき描いてたイラストに戻って、それを仕上げたらラフを描いたイラストに移る、ということがよく起こります。
だいたい同時並行で5枚ぐらいイラストを描いて、ちゃんと仕上がるのは2枚ほど。
上手く描けた!と思えないとそれ以上筆が進まない。
ボツになってもデータは残しているので過去のイラストをリメイクして仕上げることもあります。

ラフ

描きたいものが想像できたらラフを描いていきます。
なんとなくのイメージをメモ程度に描いたら、ここで資料を探しまくります。
何も見ずに描ける人って、相当記憶力がすごい人だと思います。

このとき気をつけているのは、多くの資料を参考にすること。
少ないとどうしてもその資料と描いたイラストが近くなってしまい、トラブルの元になりかねません。


ポーズがどうしても上手く描けないというときは思い切って3Dモデルを使います。(私は主にCLIP STUDIO PAINTを使っています)

よく3Dを下敷きにしたり、写真を使ったりするのはズルいという人がいますが、文明の利器は使って損しないのでどんどん使っていきましょう。
ただ、3Dモデルの輪郭をそのままなぞると「3Dモデルを使った感」が出てしまうので、適所でデフォルメ化したり、あえて人物の骨が折れているんじゃないかというぐらいポーズを変えたりします。

もちろんデッサンが整っている方がいいですが、パッと見の印象が良ければなんでもいいみたいなところがあります。


blenderで簡単な素体を作って下敷きにするということもたまにします。習得するまで時間はかかるけれども、できると自分好みの資料を作ることができるので結構おすすめです。
特にコップ、缶、ビンなどはデッサンをする上でかなり難しいモチーフなので、3Dで作ってパースさえ合わせてしまえばかなり楽になります。

それでもいい資料が見つからない!!あるある。

周りの人がモデルになってくれればいいのですが、都合よくそんな人はいない。自分自身を使うしかない。
今すぐにでもできるのは、鏡を目の前に置いておくこと。手が参考になりまくる。手は(相撲取りとかじゃなければ)そこまで変わらないので最低限のアタリの参考にはなります。
鏡でもカバーできない手の角度ならば写真を撮ります。

自分自身はトレスし放題なのでリアル系の絵を描く時は使えるかもしれない。

服のシワは自分でそれっぽいものを撮って、写真をなぞったりフォトバッシュ的な感じで絵に埋め込んだりするのもありです。


線画


ラフがある程度整ったら線画。
(厚塗りの場合はラフの上から塗っていきます。その上に線画を描いたり描かなかったりします)
私は線画とラフでだいぶ違うこともあるくらいラフをそこまで信用していません。
ラフは脳内に思い浮かんだ情景の覚え書きみたいなものです。
できればここで一晩置いておくか、別のイラストを描き始めます。
理由は、時間が経ってから見るとデッサンの狂いやその他もろもろ、気に入らない部分に気づくことができるからです。

線画に入ってしまうと修正がめんどくさいので、できるだけ早い段階でミスを見つけていきます。

線画は根気です。手を動かしていけば終わります。
個人的に一番しんどいです。

線画を描くときに気をつけているのは、ラフより上手く描くこと。
一旦はラフをなぞり、ラフを非表示にして線画だけ見てもおかしくないか何度も確認しながら描いていきます。
そこからどんどん修正していきます。
特に顔や顔周りは何回も修正します。
私のラフは目や顔が大きくなりがちなので、線画のときに小さくしたり、デッサンを考え直します。

線画って、綺麗に描く必要はないです。
私は綺麗に描く派ではあるのですが、ざくざく描いていく人が羨ましいなーと思います。
ざくざく描くとアップした時に線画が汚く見える、とかそういったデメリットはあるかもしれませんが、アップすることってそんなにないだろうし、むしろ情報量が増えて時間も短縮できそうなのでいいなーと思っています。
線画を綺麗に描くメリットって、バケツ塗りが簡単にできるぐらい?

私も何回か線画を丁寧に描かずにさっと描いてみるか……と試してみたことがあります。
そこで線画によって合う塗り方と合わない塗り方があることに気づき、それからは線画に合わせて色を塗るようにしています。
バランス難しいね。


塗り

ついに塗ります。
個人的に塗りが一番楽しいです。
私はまず塗る範囲に肌色を全部塗るか、後で塗る範囲であればわざと肌色をはみ出して塗ります。(例えば肌に隣接しているスカートや髪の毛の部分まで肌色を塗る、など)
こうするとpngデータ(背景透過できるデータ)を他のものに貼り付ける時に、塗り忘れのせいで元あったデータの背景が透けるということがないので安心です。
あとなぜ肌色なのかというと、私は肌の塗りレイヤーを1番下に置いているからです。

塗り分けができたら塗っていきます。
が、私はだいたいここでデッサンの狂いを見つけたり、あれ、なんか顔可愛くないな……ということが起こったりします。

線画の時点で直しとけぇ?と思うのですが仕方ない……。

そうなればまた線画を描き直します。

あらかた塗り終わったあとに、なんか可愛くないな?となることもあるので、そのときはめんどくさいですが頑張って線画を直し、塗りも直し、満足いくまで直します。

途中で様々なイラストを参考にします。
今も一番合う塗りはなんだろうか、と探して日々別の塗りを試しています。
影響を受けているイラストレーターさんは数え切れないほどいるのですが、うまくブレンドできるようにたくさんのイラストを参考にします。

これは今までと絵柄違うやろ、と思いながら試しに友人に見せたら、すぐに君の絵だとわかると言われたので私の絵柄というのが存在しているみたいです。よかった。よかったのか?成長できていないのでは?

塗りの話に戻りますが、私が一番塗っていてテンションがあがるのは肌色。
目は上手く塗れなくてしんどい。
でも目がいい感じに塗れていると絵の完成度もあがるので最初に塗ることが多いです。

服も楽しいですね。
厚塗り風に塗るのが好きです。
下塗りのレイヤーに乗算または普通レイヤーをクリッピングして、油絵を描くがごとく、一枚のレイヤーで塗りまくります。
ソシャゲ塗りのようなさっぱりした塗りよりも、こっちのほうが自分には合うな、と感じました。
あと一枚のレイヤーの方がレイヤーのごちゃつきがなくなって見やすくて、修正しやすいので気に入っています。
あと軽い!最近パソコンを変えたのでレイヤーが100枚あってもそこまで重くないのですが、前のパソコンだとレイヤーの欄をスクロールするのがめちゃくちゃ重たかったです。
今までは必ずといっていいほど影は乗算レイヤーを使っていましたが、最近は普通レイヤーで影を描くことも多いです。
その上からオーバーレイレイヤーを作ってオレンジや青系の色をふわっとのせます。

あと、よく影は光源を意識して~と聞きますが、私はそこまで正確に描こうとはしていません。
だいたいの光源を設定して、あとは1番良く見える陰の描き方を探して、正確に描くよりこの方がよく見えるなーという描き方を取捨選択するイメージです。

注意点をひとつあげると、初心者にありがちなのですが、ずっとキャンバスをアップし続けたまま色を塗るのはやめておいたほうがいいです。
これは私の経験からきた注意点です。
理想は引きで塗ったほうがいいのですが、慣れるまではアップで描きたくなりますよね。
アップにして描いているとそこばかりこだわってしまい、いざ引きで見るともっと大雑把に描いた方が良かった……と後悔してしまいます。

まず全体を見ながらディテールを合わせて、そこから描き込むのが良いです。

これはデッサンを描いているとだいぶ改善しました。
休憩がてら引きで見る癖をつけていました。
ずっと座ってデッサンを描き続けるのがシンプルにしんどいので、休憩の口実がほしかったというのが正直あります。

唐突なデッサン

あと今更ですが載せ忘れていたので、参考がてら私の描いたデッサンを載せておきます。
めっちゃ保険をかけておきますが、そんなに上手くないです。
じゃあなぜ載せるのかというと、このデッサンのレベルの人がこういう絵を描くんだなーというひとつの参考になるかもしれないと思ったからです。
絵を描いたことのない人からすると上手く見えるかもしれませんが、画塾に行くと底辺です。

どれも2年前ぐらいのやつです。
あるあるだと思いますが、鉄系、自然系のものは描いてて楽しい部類ですね。
玉ねぎめちゃくちゃ描いたけど楽しかった。
筒状のものは地獄。

石膏デッサンも数枚描きましたが本当に人に見せられるレベルではないです。
もっと描いといたらよかった……。

仕上げ

紆余曲折ありながら、ようやく仕上げの段階にきました!

逆光や、スポットライトのように上から強く当てられた光を描くと「なんかいい感じ」に見えるので好んで描くのですが、これらを表現するタイミングは、仕上げだったり塗りの段階だったりと様々です。

多いのは、一旦塗り終わってから全てのフォルダーを1つのフォルダーにまとめて、その上に一枚のレイヤーをクリッピングし、乗算で影を塗るなり覆い焼き発光で強い光を描くなりします。

逆光はこの方法でだいたい描けますね。

他にも、彩度があがりすぎていたら顔以外の彩度を下げるために、彩度レイヤーで彩度を下げたり、色収差を使ってみたり、とにかくパッと見の印象を良くするために様々な効果をつけます。
ただ、私は盛りすぎる癖があって、後で見返すとやりすぎたな……ということも多々あります。
こういうときは思い切って効果を消します。
そっちのほうがよかったりするのが悲しいですが、引き算が苦手なのでその辺りをうまくできるようになりたいです。

番外編:背景について

背景はそこまで描いてきたわけではないのですが、背景描いてて偉い!背景上手い!と言っていただくこともあるので軽く触れておきます。

写真を使わず1から描いたのはこの辺り。
使用ソフトはPhotoshopです。
背景というよりもコンセプトアートに近いかもですね。

40時間ぐらいかかっているらしい。屋根が地獄だった
10時間~ぐらいだったはず

(描いてる人がそんなにいないから褒められるというだけで、正直そこまで上手くないよね……。デッサン然り、上手くないと言いすぎるのも良くないということはわかっているのですが、でもやっぱり自分では上手いと思えないのです)

背景は情報量を増やすために初期の頃からなんとなーく描いていたのですが、しっかり勉強し始めたのは油彩がきっかけでした。
油彩で人物も描いていましたが、人物よりも建物や植物を描くのが楽しかったのでそのままデジタルにも応用しているといった具合です。

背景を描く描かない問題については、ないよりあったほうがいいです。
見栄えがいいので。
最悪適当に描いてもいいのですが、悪目立ちするとかえって印象が悪くなり、そうなると背景がないほうがいい場合も……。

一番簡単なのは写真をぼかすこと。
情報量の多すぎる写真を使うと、これも写真を使った感がでてしまうので、Photoshopで写真を加工してブラシなどで情報量をおとしてからぼかします。

写真はフリー素材よりも、自分で撮った写真を使う方がいいです。

私はたまに写真を使います。
自然物はブラシで描いたほうが自然な感じになるのですが、かくかくした建物などはフォトバッシュとして描くと絵っぽくできます。

フォトバッシュのコツは、デッサンでいう立方体を描く時のように面(影)ごとに塗りつぶしてしまうこと。

こんなに潰してもいいの?ってぐらい塗り潰します。

私はこの面を潰す作業が好きです。
スッキリします。

↓の3つは写真を使っています。
フォトバッシュっぽくはないかな。1枚しか使っていないので。
3枚目は外の山のみ別の写真を使っています。

百合です
これも百合です
これまた百合です

個人的に、写真はさっぱりした塗りと相性がいいなーと思っているのでどれもアニメ風塗りです。

電車や学校の写真は、学生時代に何かに使えるかもと思って撮っておきました。
写真を撮るのも好きなので資料集めも苦にならない。そのために旅行行ってみたい。

あと、最初の方にあげたセーラー服の子の背景もこっそり写真を使っています。いちから描こうとしたら上手く描けなかったので、クーラーの効いた部屋から出て家の庭へ写真をわざわざ撮りに行った記憶があります。

まとめ

以上!イラストについて語れるだけ語ってみました!

noteを書いていて初めて気づいたのですが、文章なのに話がそれがちですね。すみません。

書いてて楽しい話題が出てくるとそっちのほうを膨らませてしまう癖があるみたいです。

少しでも参考になりましたでしょうか。
最後までお付き合いくださった方は毎度の事ながら本当にありがとうございます。

何度も言いますが私は百合が好きなので、今後は百合漫画とかも描いていきたいですね~。
あと版権も増やしたいです。
絵はなんとかずっと描いていくつもりです。

また機会がありましたらよろしくお願いします!

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